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平成24年度 子ども読書ボランティア・ステップアップ講座

掲載日:2013年4月18日
 この講座は、読書ボランティアの方々が、幅広い角度から「子ども読書」について研修し、さらにステップアップしていただくために開催しました。

1回目

平成24年度 子ども読書ボランティア・ステップアップ講座 1回目のようす平成24年10月18日(木) 13:00〜15:45   参加者:53名

【会場】

 ひこね燦ぱれす

【内容】

 講義 I :「子どもと読書をつなぐ役割と意味」
    講師:下司 満里子氏(長浜市立浅井/虎姫図書館)
 実践 I :「スキルアップ講座」 〜読み聞かせと本の選び方〜
    講師:西村 亜希子氏(甲賀市甲南図書交流館)

【報告】

 西村先生は、参加者に対して、なぜあなたは「今、子どもたちに読み聞かせをしたい絵本」を選んだのか、という問いかけからスタートし、読み聞かせを「よりよい時間」としていくために何が必要か、そしてあらためてその時間を子どもたちに提供する読書ボランティアの重要性について論じられました。
 下司先生からは、読み聞かせを通じて、子どもたちに「壁を超える力」、「心をくすぐる力」、「想像力を引き出す力」、「人と人とをつなげる力」を与えることができることを説くとともに、絵本の選び方やプログラムの組み方等、実務上のスキルを伝授していただきました。

【受講者の感想から(抜粋)】

 「絵本によっていろいろな役割があることを改めて感じる事ができました。本選びもマンネリ化して、何を選べば良いかわからなくなってきていたので、とても参考になりました。」
 「実際読み聞かせに使える本をたくさん紹介してくださり助かりました。」


2回目

2回目のようす平成24年10月25日(金) 13:00〜15:45   参加者:46名

【会場】

 東近江市立能登川図書館

【内容】

 講義 II :「子どもと本をつなぐ役割と意味」
     講師:江竜 喜代子氏(東近江市立永源寺図書館)
 実践 II :「スキルアップ講座」 〜ブックトーク〜
     講師:川嶋 智美氏(近江八幡市立安土図書館)

【報告】

 江竜先生からは、子どもたちの「内面の灯を絶えさせないために」読書ボランティアの活動が重要であること、そして、その活動を通じて子どもたちの「心の窓」をたくさん開くことができることを御講義いただきました。
 川嶋先生にはブックトークを実演していただきました。なによりも「子どもたちに届けたい本」があることがブックトークの出発点であり、そのうえでテーマ設定の仕方や、シナリオの組み立て方等の様々な実践的アドバイスとともに、「失敗は成功のもと」であって、ブックトークに恐れずに取り組んで欲しい、という勇気をいただきました。

【受講者の感想から(抜粋)】

 「江竜先生のおはなしで、「幼い心が不思議を信じる心を育てたい」っていいことばだなぁと思いました。目にみえないけど素敵なものがたくさんあることを子どもたちに伝えたいと思います。
 ブックトークもやってみたいと思います。そのために「本の貯金」を増やしたいと思いました。」
 「ブックトークをやってみようと思います。とてもわかりやすいお話だったので、テーマを決め、シナリオを書いてみるのが大変楽しみになってきました。」


3回目

3回目のようす平成24年11月2日(金) 13:00〜16:30   参加者:53名

【会場】

 滋賀県立図書館

【内容】

 講演:「よりよく生きるための読書」
     講師:村中 李衣氏(児童文学者・梅光学院大学教授)
 実践発表会:「りっとうおはなしグループめるへん」(栗東市)
          「おはなしサークル『トトロ』」(竜王町)
          「ひまわりおはなし会」(東近江市)

【報告】

 村中先生からは、読書ボランティアの方々自身の「声」を、きちんと子どもたちに届けることの意味を論じられるとともに、「ものがたり」を通じて、「わたし」から「あなた」へ、そして「わたし」と「あなた」へと結ぶことの重要性を御講義いただきました。
  実践発表会では、県内の読書ボランティア・グループの中から、3つの団体に、活動の様子を実演していただきました。楽器を使った手遊び、パネルシアター、紙芝居、素話、巻き絵等、各団体の個性と持ち味を生かした多彩なパフォーマンスに、あっという間に時間が過ぎてゆきました。

【受講者の感想から(抜粋)】

 「今まで体験してきた事や見てきたものと全く違い、度肝を抜かれました。(村中先生からは)実技と日常の活動を紹介して頂いたので、とても楽しかったし、勇気をもらった気がします。ありがとうございました。」
 「村中先生のお話でとくに心に残ったことは、読む相手(聞き手)によって意味のとらえ方も違っているので、本を読む言葉かけも違ってくる。特に幼い子によむ場合心から出てくる言葉を大切に思うこと、とおっしゃられたことが私のなかでストンとおさまりました。」