平成27年1月31日(土)13:00〜16:00 参加者:97名
G-NETしが(滋賀県立男女共同参画センター)
講義 I「子どもと本との幸せな出会いのために 〜読み聞かせと絵本の選び方〜」
講師 吉永 恵子 氏(湖南市立甲西図書館・石部図書館 副館長)
吉永先生からは、子どもにとっての読書の大切さ、読書のひとつのかたちとしての読み聞かせの意義、本を手渡す大人の役割についてのお話のあと、実際の読み聞かせの技法についてご講義いただきました。
ポイントとなる本の選び方と読み方に関して、本を選ぶには食事でいう“栄養”の感覚が必要という観点から、実際にたくさんの絵本で例を示しながら、本の選び方について詳しくお話しいただきました。また、そうして選んだ本を、その絵本の良さが伝わるように読むための技術についても、実演をまじえながらわかりやすくご教示いただきました。
「読み聞かせをする事の大切さを再確認できた。」
「絵本の選び方、読み方、本の持ち方など詳しくお話をしていただき、今後の活動においてとても参考になり、生かせそうです。」
「実技を見せていただいたのでとても参考になりました。これからも数をこなして読み聞かせのレベルアップをしたいと思います。」
講義II「ブックトークを始めてみませんか 〜子どもと本をつなぐための基礎を学ぼう〜」
講師 中西 美季 氏(神戸市外国語大学非常勤講師)
中西先生からは、ブックトークについてご講義いただきました。“ブックトークとは”に始まり、準備から実施までの具体的な方法について、実演をまじえながらのお話でした。
ブックトークとは、ひとつのテーマにそって様々な本を順序立てて紹介するもので、本に対する興味をもたせ、読書のきっかけを作り、その楽しさを知らせようとするものです。
テーマの設定や本の選定にあたっては、子どもたちが幅広いジャンルの本と楽しく出会えるように、「信念と愛情をもって」紹介する本を取り上げること、演じる時には子どもの興味をそがないようになど、ブックトークを行う際のアドバイスや、対象学年別にテーマと本の事例の紹介もあり、すぐにも生かせる実践的な内容でした。
「ブックトークをはじめて知りました。自分が好きな本を読むだけでなく、テーマにそって本を考えるなど目線を変えることを知りました。」
「初めての経験でした。素晴らしい本と子どもをつなぐ取り組み方法を勉強させてもらいました。」
「テーマの話をしながら、何冊もの本を知らせていく、(中略)。この場合本読みだけではないおもしろさで子どもも興味津々かなと思い、勉強していきたいです。」
「ブックトークの基本に戻り、初心にかえることができました。何年やっても「基本」は大事であることをこれからも特に胆に銘じていきたいと思いました。」