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平成20年度 淡海生涯カレッジ 草津校 実施報告

掲載日:2009年5月1日

テーマ:「環境文化の創造」 〜ひとりではじめ、みんなで進める環境づくり〜

期間:平成20年6月21日(土)〜平成21年1月31日(土) 土曜コース  受講生:24名

(1)問題発見講座

講座 日時 テーマ 講師
第1講 6月21日(土)
10:00〜12:30
開講式
琵琶湖の環境
〜水辺でも進むグローバル化〜
滋賀県立琵琶湖博物館  主任学芸員/
滋賀県自然環境保全課  主査 中井克樹
第2講 6月28日(土)
10:00〜12:00
自然観察会(現地学習)
〜自然からのメッセージ〜
栗東自然観察の森
自然観察指導員  元田俊弘
第3講 7月5日(土)
10:00〜12:00
古紙リサイクルについて (現地学習)
黒田紙業椛崇テ営業所
所長 共田春夫  課長代理 沖 大介
第4講 7月12日(土)
10:00〜12:00
くらしをささえるエネルギー
〜電気と環境問題〜
関西電力(株)滋賀支店  総務広報グループ
小幡宗宏、辻野功二、 門野祐美
第5講 7月28日(土)
10:00〜12:00
農村地域の環境保全について
〜循環・生物多様性・地域活動〜
滋賀県南部振興局 田園振興課
副主幹 硲 登志之

第1講 琵琶湖の環境〜水辺でも進むグローバル化〜 (会場:草津市役所)

講義のようす

 外来魚、外来植物の繁殖とその影響についてパワーポイントを使ってわかりやすく学習できた。 琵琶湖の環境について問題意識を高めることができた講義だった。

感想より:  新聞等で問題になっていたことではありますが、原因、実態、今後の課題など映像(写真)を使いわかりやすい講義でした。今まで以上に問題意識を持ちました。

第2講 自然観察会〜自然からのメッセージ〜 (会場:栗東自然観察の森)

講義のようす

 「仲間作り」を念頭に置いて学習をした。グループに別れ、出された課題と同じ形のものを森の中でさがしたり、少ないヒントの中から一本の木を探したりするゲームで楽しく自然観察ができた。終始、鳥のさえずりが響いていた。

感想より: 今まで、森、林の中を歩いていたときより、目的を観る視点を学べて感動が有りました。

第3講 古紙リサイクルについて(現地学習)  (黒田紙業椛崇テ営業所)

講義のようす

 リサイクルの仕組みをビデオと講義で学んだ後、実際に古紙を仕分けしている現場を見学した。古紙の中国輸出や、以前問題になった「古紙含有率の偽装問題」にも触れ、「紙を燃やすとよいことは一つもない」ということを学習した。

感想より: 古紙回収に協力しているが、回収された後どのようにリサイクルされているのか知らなかったので実際に見学することが出来てよかった。リサイクルもエネルギーを消費することになり、人間が活動し生活して行く上で何が必要なことなのかを考えさせられた。

第4講 くらしをささえるエネルギー 〜電気と環境問題〜 (会場:草津アミカホール)

講義のようす

 パワーポイントで電力の現状と環境問題について基礎的に学び、簡単な実験でそれを目で見て確認した。質疑が活発で、講師の先生もそれに誠意を持って答えてくださった。特に原子力発電に関しての関心が高かった。

感想より:  シンプルでわかりやすい内容でした。質問にも充分対応できていたと思います。好感を持った講義でした。

第5講 農村地域の環境保全について 〜循環・生物多様性・地域活動〜 (会場:草津アミカホール)

講義のようす

 前半は地球の成り立ちから現在の環境問題を「物質循環」をキーワードに学習した。後半は、魚のゆりかご水田のお話の中、先生自ら撮影してくださったビデオを鑑賞し、魚の遡上風景や農家の方の努力、県の取組みなどを学んだ。

感想より: 壊れた自然を修復することも大切だが、壊れないように守り続けることが重要であることを認識した。


(2) 実験・実習講座

講座 日時 テーマ 講師
第1講 8月9日(土)
13:30〜16:30
つくってみよう滋賀の味
〜地産地消を自分の手で〜
教諭 佐藤丈夫、 教諭 李成美
第2講 8月30日(土)
13:30〜16:30
飲み水と環境問題 教諭 寺田隆信
第3講 9月6日(土)
13:30〜16:30
琵琶湖の生物 教諭 永田欣士、 教諭 池尻周二、
教諭 石橋伸公
第4講 9月13日(土)
13:30〜16:30
現代の食を見つめよう 教諭 森 美穂 、 教諭 池上明日香
第5講 9月20日(土)
13:30〜16:30
名水「萩の玉川」と古代製鉄遺跡を訪ねる 教諭 森 保博、 教諭 澤島 博
地元ボランティア、
立命館大学学生ボランティア
第6講 9月27日(土)
13:30〜16:30
食品に含まれる成分を調べよう 教諭 野口佐登司、 教諭 光永 歩、
教諭 並川麻也

第1講 つくってみよう滋賀の味〜地産地消を自分の手で〜  (会場:綾羽高等学校)

講義のようす

 地域で作られた農産物を、地域で消費する地産地消やフードマイレージについて栄養士の先生から講義を受けた後、下田茄子、琵琶湖で獲れた子鮎、無花果、鶏肉など、県内で生産された農産物を使ったレシピを教えていただき、食物調理科の先生の指導の下、受講生全員で調理し、おいしくいただいた。

感想より: 地産地消を舌で味わう講座を楽しむことができた。近江は豊かな県だと痛感した。

第2講  飲み水と環境問題  (会場:草津高等学校)

講義のようす

 家庭から排出された汚水(原水)がどのような処理をされてきれいになるのか講義を受けた後、実際に手を洗った水を活性炭を使い浄水する実験をした。他に受講生各自が自宅から持ち寄った水道水にどれくらい塩素が含まれているかを調べたり台所用洗剤の残留テストなど、実験中心の講義だった。

感想より: 説明が体系的に優れていた。飲み水と琵琶湖の環境問題について従来の頭での理解が水質検査体験を通してより深まりました。

第3講  琵琶湖の生物   (会場:光泉高等学校)

講義のようす

 環境に関する問題を考えるとき、生物とのつながりなしには考えられない。ということから、琵琶湖に住む微生物を観察し、普段は目に見えない生物が環境にどのように影響を及ぼしているかを学習した。琵琶湖の葦で笛を作った。

感想より: 人が生かされている原点を感じました。

第4講  現代の食を見つめよう  (会場:草津東高等学校)

講義のようす

 亜硝酸検出実験と着色料の染め出し実験を行った。農薬や化学肥料について環境に与える影響を考えた。手作り麺と市販の麺の食べ比べや、食品に含まれる化学物質の学習をした。

感想より:  食品添加物を年間1s/1人も摂取しているとのこと。害の有無もさることながら、その量に驚いた。手作りの麺は美味!自宅でも出来そう。

第5講 名水「萩の玉川」と古代製鉄遺跡を訪ねる  (会場: 玉川高等学校)

講義のようす

 萩の玉川や小野山遺跡を見学。地元ボランティアの杉本文司氏より詳しい説明を受ける。この地域は昔から多くの湧水が湧き、飲み水としても利用していたらしいが今ではほとんどなくなり、見学した萩の玉川の脇には「この水は飲めません」という看板が立っていた。続いて立命館大学内の木瓜原遺跡を見学。学生ボランティアの説明もあり地元の歴史を認識した。

感想より: 古代の草津に大きな製鉄所が存在し当時の文化生活を支える産業を目で見て耳で聞き、草津の歴史に大変惹かれました。特に武器を作っていたという事実は見つかってなく、平和産業であったのだろうと感心しました。歴史的考察に注意を払うことで環境問題が興味のあるものになることを学びました。

第6講 食品に含まれる成分を調べよう (会場:湖南農業高等学校)

講義のようす

 ブロッコリーとキャベツでビタミンCの残留率を調べる実験をした。ゆがいたり水にさらしたりレンジで過熱したり、すりつぶしたり薬品を混ぜたりと、たくさんの行程と、適定という細かい作業があって少し手間取ったが、日常の食生活に役立てることが出来る実験だった。

感想より: 2名での成分調査でした。2名で同じ実験をしたので、ある程度の責任感と緊張感があり多少の達成感がありました。少グループでの別々の実習は変化があって他と同じでないので一番楽しかったです。企画された先生方、ありがとうございました。


(3)理論学習講座

◎開設場所:滋賀大学教育学部

 環境の取り組みにおいて十分な成果をあげるためには知識と経験の両方が結び付くことが必要です。理論学習講座では、これまでの学習の総まとめとして、講義とグループ学習を通じて環境問題を深く掘り下げ、これから私たちはこの問題とどう関わっていくべきなのかを考えていきます。

<1>土曜特設講座  (13:30〜15:30、 13:30〜16:30)
   (このカレッジのために滋賀大学に特設される講義です。)

日時 テーマ 講師
10月4日(土) びわ湖の湖流と物質循環 (グループ学習について) 滋賀大学教授 遠藤修一
10月25日(土) 滋賀の風土から減災を学ぶ 滋賀大学教授 山崎古都子
11月1日(土) 農業と環境 滋賀大学教授 木島温夫
11月8日(土) 滋賀の食・アジアの食 滋賀大学教授 堀越昌子
11月 29日(土) シンポジウム 「びわ湖から学ぶ環境マインド」 滋賀大学教授 遠藤修一、
滋賀大学教授 川嶋宗継
12月6日(土) びわ湖はいくらか −環境の価値とその経済的評価− 滋賀大学准教授 田中勝也
12月13日(土) びわ湖周辺の民俗文化と環境改変 滋賀大学准教授 佐野静代
12月20日(土) 環境教育・環境学習って何だろう 滋賀大学准教授 市川智史
1月10日(土) 環境問題と環境教育 滋賀大学教授 川嶋宗継
10 1月24日(土) アジアとアフリカの湖沼流域問題と取り組みから 滋賀大学教授 中村正久
11 1月31日(土) グループ学習発表会 講師全員


<2> 平日正規の講義  水曜2限(10:30〜12:00):「琵琶湖学特論」
   (滋賀大学の学生と共に受講していただく講義です。)

講師 講義内容
10月1日(水) 滋賀大学
教授 遠藤修一
 びわ湖の水理や気象を中心とした自然環境について詳しく学ぶとともに、びわ湖の持つさまざまな価値について議論したい。
主な内容は、
<1>びわ湖における水循環、
<2>びわ湖および周辺の気象特性、
<3>近年におけるびわ湖の変化、
<4>びわ湖の価値
10月8日(水)
10月15日(水)
10月22日(水)
10月29日(水)
11月5日(水)
11月12日(水)
11月19日(水)
11月 26日(水) 滋賀大学
教授 堀越昌子 
 びわ湖に生息する淡水魚介類の特徴とびわ湖漁業の特徴を探る。
 びわ湖の辺りで展開される暮しの特徴、びわ湖の魚介類の利用法や湖魚料理の特徴を探る。
 また、アジアの食と水との関わり合いの深さを事例を見ながら検証し、生活活動と農業からの排水のあり方を考えていく。
10 12月3日(水)
11 12月10日(水)
12 12月17日(水)
13 1月7日(水)
14 1月14日(水)

第7講より びわ湖周辺の民俗文化と環境改変 (会場:滋賀大学教育学部)

講義のようす

 外来魚、外来植物の繁殖とその影響についてパワーポイントを使ってわかりやすく学習できた。 琵琶湖の環境について問題意識を高めることができた講義だった。

感想より: 新聞等で問題になっていたことではありますが、原因、実態、今後の課題など映像(写真)を使いわかりやすい講義でした。今まで以上に問題意識を持ちました。


(4)グループ学習学習発表会

グループ学習発表にむけて

グループ学習発表にむけてのようす

 授業とは別に、決められたテーマごとにグループに別れ研究しています。
 大津校の生徒さんとも一緒に研究を進めることで、いろいろな視点から環境問題を考えることができ、また情報交換も活発に行われ「環境人」としての知識もどんどん増えていきます。
 研究の成果は、理論学習講座の最終日にグループ発表します。

グループ学習発表会 《カレッジ最終日》

グループ学習発表会のようす

 それぞれのテーマで学習してきたことを、20分という短い時間の中で発表しました。内容はどれも素晴らしく、皆さんの環境への関心の高さや、これからの活動への意欲などを強く感じました。

発表テーマ:
 「アオコを琵琶湖からなくすには」 
 「セタシジミから琵琶湖の環境を学ぶ」 
 「近江八景を探る」
 「廃プラスティックのリサイクルに関する回収の最適化」 


受講生の感想  カレッジ7ヶ月を振り返って…

  • どの講座も、ちょっとドキドキしながらも楽しく受講出来ました。歴史ある滋賀県のよさを再確認もしました。ゴミで汚さないよう、あらゆる物の命を最後まで生かしきれる生活習慣を身につけたいものだと思いました。
  • 受講前の私は、「環境問題」について主にマスメディアから断片的に知る受身の状態でした。今回の受講で、市内の高校での実験実習や講師の先生方のいろいろな視点でのお話しに啓発され、「環境問題」に主体的に取り組む手掛かりが得られました。
  • 活動の切っ掛けをつかめればと思い受講しました。断片的な知識や活動の意義がしだいにつながりをもって理解できる様になってきたと感じます。特に初日の「琵琶湖の環境」は興味深く、問題の所在を知り後の学習の理解を深める助けになりました。
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