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平成21年度 淡海生涯カレッジ 長浜校 実施報告

掲載日:2011年1月25日

テーマ:身近な問題から見つめ直そう 〜バイオテクノロジーから自然環境まで〜
     「出会い・ふれあい・学びあい」自分の学び、見つけませんか。

期間:平成21年6月20日(土)〜12月12日(土) 土曜コース 受講生:32名

(1)問題発見講座

講座 日時 テーマ 講師
第1講 6月20日(土)
13:30〜17:00
開講式 講演 
「バイオテクノロジー総論」
長浜バイオ大学
教授 大島 淳
第2講 7月4日(土)
13:30〜15:30
環境から地震を考える
-姉川地震から100年を迎えて-
彦根地方気象台
地震津波防災官 真砂 礼宏
第3講 7月11日(土)
10:30〜17:30
大飯発電所の環境への取り組み
【現地学習】関西電力 エル・パークおおい
関西電力 エル・パークおおい
館長 高田 清幸
第4講 7月25日(土)
13:30〜15:30
地域でアメニティを進めるために何が必要か ながはまアメニティ会議
会長 沢尾 武廣
第5講 8月1日(土)
12:00〜17:30
<1> プロジェクトKの取り組み
<2> いぼとり地蔵の湧水の見学
<3> 天神水の見学
<4> 西行水と十王水の見学
【フィールドワーク】米原市上丹生 醒井
「上丹生プロジェクトK」
理事長 吉田 英治
NPO法人「環境工房ころころ」
理事長 田中 萬祐

第2講  環境から地震を考える -姉川地震から100年を迎えて-

講義のようす

 広範囲の課題をまとめ、わかりやすく説明するのは困難だと思いますが、基本的メカニズムから災害状況までていねいに解説いただき、非常に参考になりました。
 日本各地でこれほど多く地震が発生しているとは知らなかったし、防災を甘く考えていました。自分の地域を守るため、これからも防災などを学んでいきたいです。
 多くの質問が出て、全員関心の高いテーマであったと思います。

第3講  大飯発電所の環境への取り組み

講義のようす

 原子力発電所の仕組みについて、わかりやすい説明を受け、理解することができました。原子力発電はクリーンなエネルギーである一方、廃棄物の問題もあり、放射能が漏れないよう安全を確保していくことが、大変なこともわかりました。バスの中ではみなさん仲良く話されており、良い交流の時間ともなったと思います。

第4講  地域でアメニティを進めるために何が必要か

講義のようす

 私が子どもの頃は、とても生物がすめるような川ではなかった米川を、川に入ることができるまでにされた努力は大変なものです。
 水のサイクルの中で生活している我々の各家庭もまた、河川の源流ともいえる。川の水質を保つために我々も、川に汚れた水を流さないように気をつけなければならない。まさしく「覆水盆に返らず」です。
 我々の住む地域の環境を守るために、個人個人が気をつけなければならないと思います。

第5講  フィールドワーク

講義のようす

 半日めいっぱいの充実したフィールドワークでした。行きの車中では田中萬祐先生が、予告の話をじっくりしてくださいました。
 県立大生と交流し、「上丹生心象絵図」の製作やツリーハウスを作り、島田さんのアート個展をされるなど、豊かに深められていることに感動しました。
  炭焼き窯やツリーハウス、地区を見学させてもらい、いぼとり地蔵の湧水の見学。さらに枝折の天神水の見学では、地蔵川のにぎわいに比べ、秘境の感じがあり、ヒグラシが大きく鳴いていました。西行水の泡子塚の話も興味深かったです。


(2) 実験・実習講座

講座 日時 テーマ 講師
第1講 8月22日(土)
15:00〜17:00
紫外線を探ろう 県立伊香高等学校
教諭 平塚 隆三
第2講 8月29日(土)
13:30〜16:00
インフルエンザを予防しよう 県立伊香高等学校
教諭 平塚 隆三
第3講 9月5日(土)
13:30〜15:30
校内の樹木から環境を考える 滋賀県立長浜高等学校
教諭 谷口 惣亮・馬場 利和・梅本 美保
第4講 9月12日(土)
13:30〜15:30
ジュース中のビタミンC及び酸度の定量 滋賀県立長浜農業高等学校
教諭 粕渕 宏昭・中澤 文雄・森沢 進
第5講 9月26日(土)
13:30〜15:30
科学の基本 -高校の授業で行う理科実験- 滋賀県立長浜北高等学校
教諭 福田 康二

第1講  紫外線を探ろう

講義のようす

 紫外線の危険性と紫外線に対する正しい知識について、各種の測定具、簡単な紫外線感知グッズを使い指導を受けました。
 基礎知識チェックシートから始まり、個々人の基礎知識を基に解説を繰り広げられました。また、各種測定具を使っての紫外線量の実測を体験しました。
 受講前は「肌が黒くなる、しみが出来る、太陽の直射が防げれば・・」程度の認識が、晴雨、日陰を問わず正しく防御する必要を大いに学び参考になりました。百害あって一利なしのお話を聞き、今後の日常生活を送るうえで、大きな知恵をいただきました。

第2講  インフルエンザを予防しよう

講義のようす

 H5N1の鳥インフルエンザウイルスの致死率60%が流行した場合、大変な事態に陥ることが容易に想像できました。
 手洗いの実験を行ったが、結構念入りに洗ったつもりでも、手の指など、洗い落とせていない箇所がよくわかりました。感染経路のお話からすると、本当に容易に感染してしまうことも理解することができた。
 予防については、マスク、手荒い、消毒など、実際に話を聞いて徹底することしかないことを学びました。

第3講 校内の樹木から環境を考える 

講義のようす

 長浜高校の生物授業の実験・実習講座として、まず、パソコン画面から長浜高校の校内の樹木の名前、特徴を3人の先生にサポートしていただき、調べました。
 その後、資料をもとに、校内を巡検コースに沿いながら、資料の樹木名、樹木の特徴なども説明していただきながら、葉の形やにおいなどを確認しました。
 今回の講義で、樹木にもそれぞれの役割があり、用途に応じて昔から生活に取り入れていたことを知り、単なるみどりの植樹、資源程度の認識を改めることができました。

第4講 ジュースの中のビタミンC及び酸度の定量

講義のようす

 3人の講師の先生より、身近な食物であるジュースをもって、楽しい科学実験を体験することができました。クエン酸・ビタミンCについて、久しぶりの化学実験で、学校時代を思い出し、ユニークな実験実習を体験することができました。
 この実験実習講座に関して、長浜農高の校長および県生涯学習課よりのあいさつがあり、励ましの言葉がありました。
 また、実験に関して、3人の生徒の実習援助があり、わかりやすく実験することができました。

第5講  科学の基本-高校の授業で行なう理科実験- 

講義のようす

 科学の基本として、力学の基本質量と速度(衝突や加速度など)について学びました。昔ならったなあと思いながら懐かしく思いました。日常生活の中で、科学的に考えることの大切さを感じました。 実験は楽しかったです。




(3)理論学習講座

講座 日時 テーマ 講師
10月10日(土)
13:30〜15:30
植物工場 日本アドバンストアグリ株式会社
社長 辻 昭久
10月17日(土)
13:30〜15:30
ウイルスって何? 長浜バイオ大学 教授 伊藤 正恵
10月24日(土)
13:30〜15:30
植物は環境問題から地球を救う 長浜バイオ大学 教授 蔡 晃植
11月7日(土)
13:30〜15:30
バイオテクノロジーによる食品生産や薬剤開発 長浜バイオ大学 講師 長谷川 慎
11月14日(土)
13:30〜15:30
マゴットセラピー 〜ウジがキズを治す?〜 株式会社バイオセラピーメディカル
副社長 高瀬 仁志
11月28日(土)
13:30〜15:30
味を感じる仕組み 長浜バイオ大学 教授 齋藤 修
12月5日(土)
13:30〜15:30
ATPを合成するモーター型酵素 長浜バイオ大学 准教授 岩本 晶子
12月12日(土)
13:30〜17:00
DNAはウソをつかない 閉講式 長浜バイオ大学 教授 大島 淳

第1講より  植物工場

講義のようす

 食糧問題解決のひとつの手法として話題を呼んでいる植物工場について、取り組みの当事者である、辻社長から具体的な事例を基にお話していただき、理解が深まりました。
 また、これから取り組まれようとしている、アイスプラントへ興味がわいてきました。早速苗木を求め、栽培にチャレンジしてみようと思います。

第2講より  ウイルスって何?

講義のようす

 新型インフルエンザは人類のほとんどが免疫を持っていないため、感染しやすく、大流行につながる恐れがあります。
 新型インフルエンザの感染経路は通常のインフルエンザと同様で、咳やくしゃみと共に放出されたウイルスを吸い込むことによって起こる飛沫感染と、ウイルスが付着したものを触れた後に、目、鼻、口などに触れることで、粘膜、結膜などを通して感染する接触感染があります。
 日頃から感染しないように、手あらい、うがい、十分な睡眠と栄養を取り、咳エチケットを守って予防するよう十分注意したいと思います。

第3講より  植物は環境問題から地球を救う

講義のようす

 地球上で発見される生物の分類の中で、植物は25万種と実に多い。日本の食糧自給率は49%(昨年)で、先進国では最低。植物は食料以外に、衣類や住居、医薬品など生活に無くてはならないものです。
 植物の構造は、茎や根にある根毛や毛状突起と表皮細胞と生長、葉の気孔と道管、し管を含む維管束、光合成ができる葉緑体などです。更に話は難しくなり、アントシアニンと花の色やムラサキの根からとれるシコンという色素を使ったバイオ化粧品など、みなさん興味津々。
 「ぜひ本に書いて出してほしい」という要望がありました。

第4講より  バイオテクノロジーによる食品生産や薬剤開発

講義のようす

 古代より経験的に使われてきた酵素が、現在は解析され、多岐にわたり人類に展開活用されている。DNAの模式図が完全に理論と一致しています。
 医薬品と酵素に関し、薬害についての歴史があり、多くの人への影響があるので、慎重でなければならない。
 科学の進化のすばらしさを政策にうまく舵取りしないと、人類の危機にも進むのではないでしょうか。

第5講より マゴットセラピー 〜ウジがキズを治す?〜

講義のようす

 マゴットの不思議な力に驚きました。またマゴットを治療に使うことを考え効果が出ているのは、何か不思議なものを見ているような気になりました。
 生物の不思議に考えさせられました。

第6講より  味を感じる仕組み

講義のようす

 舌の内部にある味蕾(みらい)で味を感じるが、味蕾は神経ではないことが分かった。外からきたものを感じる細胞は、7回行ったり来たりする構造になっている。味蕾の舌に、Gタンパク質をノックアウトしたマウスは、うま味、甘み、苦みは感じなくなったが、塩味や酸味は感じることがわかった。
 胃腸にも味(成分)を感じる細胞があり、食物の消化に使われている。

第7講より  ATPを合成するモーター型酵素

講義のようす

 難しい講座でしたが、運動をするにはATPが必要で、またそれを合成する酵素があるのだとわかりました。この先研究を続けられて、どんな発見をされ、結果が出るのか期待しております。そして、運動機能がうまく働かない人に朗報となる物質、働きが見つかるといいのにと思います。
 ATPについて研究されておられる方々は、今後これをどのようにつなげていかれるつもりなのか、またの機会にお話してください。



受講生の感想  意見交流会より

  • 上丹生地区の見学は地域交流がよく理解でき、地元の人が積極的に取り組まれている姿に感動しました。
  • 「ビタミンC」の実験では、懐かしく久しぶりに勉強ができて楽しかった。生徒の対応が気持ちよかった。
  • 内容が難解であったが、時代の先端の話により知識を得られました。
  • 先進的なテクノロジーや時期的なインフルエンザなどについての講義は日常生活に役立ちます。
  • 各人の助け合い、交流ができてよかった。
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