平成23年度「淡海生涯カレッジ大津校」の講座実施レポートをお届けします。
期間:平成23年6月18日(土) 〜平成24年1月28日(土) 平日コース
| 講座 | 日時 | テーマ | 講師 |
|---|---|---|---|
| 第1講 | 6月18日(土) 9:00〜12:30 |
開講式 講演「自然の恵み 楽しみ」 〜消費で環境貢献を〜 |
株式会社琵琶湖ホテル マ−ケティング部 副支配人 本荘 由美子 |
| 第2講 | 6月29日(水) 10:00〜12:00 |
和紙は生きている〜伝統を引き継ぐ強さとは | 有限会社 成子紙工房 成子 哲郎 |
| 第3講 | 7月8日(金) 10:00〜12:00 |
牟礼山の恩恵を紡いでいく技・その軌跡 | 牟礼山森林クラブ 代表 徳永 義忠 大谷 洋士 |
| 第4講 | 7月13日(水) 10:00〜13:00 |
山菜の王者・自然薯(じねんじょ)パワーを 体に宿す料理 |
こんぜ自然薯研究会 清水 滋 会員(2名) |
| 第5講 | 7月20日(水) 9:30〜16:00 |
自然に優しいワインのカタチを追求して・・ ※台風接近により中止 |
株式会社ヒトミワイナリー 代表取締役社長 岸本 邦臣 工場長 岩谷 澄人 ワインアドバイザー 宮本 輝紀 |
[開講式]
1 あいさつ
2 実施機関の紹介
3 受講生代表のことば
4 オリエンテーション
5 受講の諸注意
企業における環境への取組から見える個人の環境保全への取組のヒントについて講演。はじめに、琵琶湖ホテルの環境負荷低減のしくみから生物多様性をテーマにした里山の食彩プロジェクト(地産食材の活用による里山環境の維持)、山野草プロジェクト(里山の生態系をホテルの敷地内に再現する取組)を紹介し企業としての環境への取組を紹介された。
前半:近江雁皮紙の伝統・歴史について成子氏より講話。“和紙ができるまで…”とい う大変貴重なVTR(映像)を鑑賞しながら、強くて艶のある和紙の魅力に触れた。
後半:受講生全員で、成子氏の実演指導による〔紙漉き体験〕を行った。葉書サイズの和紙を“微妙な手だけの感覚”をたよりに試行錯誤の上完成した受講生は、童心に返りながらも、その温かな風合いを楽しんだ。
前半:NPO法人青山まちづくりネットワーク事務局長の大谷氏より、牟礼山森林クラブ発足の背景や、里山保全活動の軌跡がスライドにて紹介された。青山の街づくりに貢献している活動録に対し、受講生から熱心な質問があった。
後半:町の中央にある牟礼山(標高221.3m)を散策。日差しの強い夏空ではあったが、整備された遊歩道を歩きながら山モモの木を眺めたり、牟礼山森林クラブ会員の方々の作業風景〔チッパー(伐採竹を粉砕する機械)の稼動・炭焼き小屋にて竹炭の製作活動〕を間近に見学。自然との付き合い方を“五感”で学ぶ、生きた学習の時間となった。
前半:自然薯にまつわる少年期の思い出(エピソード)など、清水氏の講話があった。かつて“自然薯堀りの名人”と呼ばれた清水少年の原点、『一つの家族は一つの体』。という思いは今なお変わらず、「自然薯を滋賀の特産品にしたい」との夢を胸に、日々、研究・改良を重ねている。
後半:“自然薯パワーを宿す”というテーマにて、自然薯創作料理を実習。こんぜ自然薯研究会の女性メンバー(2名)が、経験と知識をふんだんに取り入れた4品を指導。受講生の積極的な班活動が目立ち、食を通じての会話も弾んだ。
台風6号接近による影響が大きいことを考慮し、第5講の開催については【中止】という判断となった。
※ 第5講に向けて準備していた学習資料一式については、受講生へ配布。
| 講座 | 日時 | テーマ | 講師 |
|---|---|---|---|
| 第1講 | 7月29日(金) 10:00〜12:00 |
「自然の恵み琵琶湖と共に生きる」 〜漁師からみた今・むかし・そして未来へ〜 ※しじみ採り体験と講義 |
元湖南漁業組合長 田中 政之 |
| 第2講 | 8月 4日(木) 9:00〜16:00 |
「日野川の源流を見る」 〜森林と渓流〜 ※講義と調査・観察 |
元滋賀県琵琶湖環境科学研究センター 琵琶湖研究部門長 中島 拓男 |
| 第3講 | 8月25日(木) 8:50〜15:00 |
「企業における環境保全への取り組みを学ぶ」 ※工場見学 |
京セラ(株)滋賀蒲生・八日市工場 工場長 栂 孝義 環境安全部環境課 布本恭子 環境安全部副責任者 澤田 昇 |
| 第4講 | 9月 1日(木) 9:30〜14:00 |
「健全なる琵琶湖を次世代に」 ※博物館見学と外来魚の 調理実習・講義 |
滋賀県立琵琶湖博物館 専門学芸員 秋山 廣光 |
| 第5講 | 9月15日(木) 10:00〜13:00 14:00〜17:00 |
「地産地消のすすめ」 〜伝統食の調理実習〜 ※2班に分かれて実施 |
管理栄養士 千田 素子 |

湖南漁業組合、瀬田町漁業組合の方に船に乗せていただき、膳所城跡公園横の船着場から琵琶湖へ出発。近江大橋の下まで船を走らせ、組合の方の指導のもと、手作りの道具をお借りし、しじみ採りを体験した。その後、生涯学習センターにて、元湖南漁業組合長の田中政之さんから「漁師から見た琵琶湖の変化について」講義を受けた。


生涯学習センターでの講義後、日野町綿向山にて、国指定天然記念物の接触変質岩の見学、付近の落葉広葉樹林の土壌を採取し、森林土壌間隙水及び事前に採取した雨水並びに渓流水との水質の比較実験を行った。
次に農業用水のために建設されたロックフィルダムの蔵王ダムを見学。日野川流域土地改良区中央管理所西村勲管理課長からダムの概要及び土地改良区の事業概要について説明を受けた。
さらに、日野川地区の水不足を補うために作られた琵琶湖の水を揚水している逆水灌漑施設を見学した。


京セラ(株)滋賀蒲生工場栂(とが)工場長から、京セラ鰍フ業績や企業理念<1>社会との共生、<2>世界との共生、<3>自然との共生など説明を受けた後、環境安全部環境課の布本さんからスライドショーを用いて、環境保全への取り組み状況の説明を受けた。
午後からは、あいとうエコプラザ菜の花館の施設内を説明を受けながら見学した。菜の花エコプロジェクトの取り組み、洗剤などの商品開発、くん炭の製造、販売など、この土地ならではのシステムであった。


博物館内を各自見学後、実習室にて講師の秋山学芸員による外来魚、今回はブルーギルの解剖を観察した。その後、秋山学芸員よりブルーギルのうろこのとり方や裁き方を教わり、各自で3枚おろしにした。3枚おろしにしたものは天ぷらやから揚げにして試食した。昼食後は引き続き秋山学芸員より外来魚について講義を受けた。


管理栄養士の千田素子さんを講師に伝統食の調理実習を実施した。滋賀の伝統食の中から、南郷水産センターで購入したびわますで「あめのいおごはん」、小鮎で「小鮎のてんぷら」、湖東地方では昔から仏事に欠かせない「丁字麩の辛子酢味噌和え」、すったごまが泥のように見え、切れ目を入れたなすが亀の甲羅のように見えた「泥亀汁」、スジエビを使った「えび豆」、電子レンジを使った「水ようかん」を調理実習した。
いずれも滋賀の特産物や旬の食材を使い調理した。伝統食というと馴染みの少ない料理であるが、決して難しい料理ではなく、家庭でも手軽にできるものであった。
| 講座 | 日時 | テーマ | 講師 |
|---|---|---|---|
| 第1講 | 10月8日(土) 13:30〜15:30 |
びわ湖の湖流と物質循環 (グループ学習について) |
滋賀大学教授 遠藤 修一 |
| 第2講 | 10月15日(土) 13:30〜15:30 |
滋賀の食・アジアの食 | 滋賀大学教授 堀越 昌子 |
| 第3講 | 10月29日(土) 13:30〜15:30 |
びわ湖のほとりから見た農業と環境 | 滋賀大学教授 木島 温夫 |
| 第4講 | 11月5日(土) 13:30〜15:30 |
減災を考える | 滋賀大学教授 山ア 古都子 |
| 第5講 | 11月12日(土) 13:30〜15:30 |
子どもの生活と価値意識 | 滋賀大学教授 梅田 修 |
| 第6講 | 11月26日(土) 13:30〜15:30 |
びわ湖に生息する生物のつながり −湖沼生態系とは− |
滋賀大学准教授 石川 俊之 |
| 第7講 | 12月3日(土) 13:30〜15:30 |
びわ湖はいくらか −環境の価値とその経済的評価− |
滋賀大学准教授 田中 勝也 |
| 第8講 | 12月10日(土) 13:30〜15:30 |
環境教育・環境学習って何だろう | 滋賀大学准教授 市川 智史 |
| 第9講 | 12月17日(土) 13:30〜15:30 |
アートプロジェクトを通じた景観創造 | 滋賀大学講師 宮本 結佳 |
| 第10講 | 1月28日(土) 13:30〜15:30 |
グループ発表会 | 講師全員 |
◎会場:滋賀大学教育学部 (水曜2講 琵琶湖学特論)
| 講座 | 日 | 時間 | テーマ | 講師 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 10月 5日(水) | 10:30〜12:00 | びわ湖の水理や気象を中心とした自然環境について詳しく学ぶとともに、びわ湖の持つさまざまな価値について議論したい。 主な内容は、<1>びわ湖における水循環、<2>びわ湖および周辺の気象特性、<3>近年におけるびわ湖の変化、<4>びわ湖の価値 |
滋賀大学
教授 遠藤 修一 |
| 2 | 10月12日(水) | |||
| 3 | 10月19日(水) | |||
| 4 | 10月26日(水) | |||
| 5 | 11月 2日(水) | |||
| 6 | 11月 9日(水) | びわ湖の育む生き物を中心に、環境と生物のかかわり合いについて考えていく。主なトピックは、<1>びわ湖に生息する様々な生物、<2>びわ湖における生物の生産構造、<3>びわ湖から考える生物多様性、<4>湖における環境保全 | 滋賀大学准教授 石川 俊之 |
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| 7 | 11月16日(水) | |||
| 8 | 12月30日(水) | |||
| 9 | 12月 7日(水) | |||
| 10 | 12月14日(水) | びわ湖に生息する淡水魚介類の特徴とびわ湖漁業の特徴を探る。びわ湖の辺りで展開される暮らしの特徴、びわ湖の魚介類の利用法や湖魚料理の特徴を探る。また、暮しと農業がびわ湖の水とどのように関わっているかを事例を見ながら検証していく。 | 滋賀大学教授 堀越 昌子 |
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| 11 | 12月21日(水) | |||
| 12 | 1月11日(水) | |||
| 13 | 1月18日(水) | |||
| 14 | 1月25日(水) |



平成23年度の「理論学習講座」のまとめとして「グループ学習発表会」が開催されました。今年度は、4つのグループから発表があり、各グループとも、それぞれの学びの成果を生かす発表の場となった。グループ発表ののち、質疑・討論の場が設けられ、積極的な意見交換が行われ充実した最終講となりました。
【グループ発表のテーマ】
1.身近な自然を守ろう −滋賀の野山の荒廃−
野山の荒廃等、身の回りの気になる光景とその原因からはじまり、ボランティアとして環境保全の手助けを妨げる河川法、森林法の問題、さらには生物多様性保全のための活動促進法や、野山を守るNPO活動について発表された。
2.ゴミの減量化とCO2排出量削減について
地球環境の現状からゴミの問題をとりあげ、紙の再生化ならびにゴミ焼却の問題について提起された。また、ゴミの減量化による処理費用、CO2排出量の試算も明らかにし、生ゴミ対策(水きり運動)ならびに紙類のリサイクル化の重要性を発表された。
3.滋賀県の伝統と風土を守るために −雑煮を食す文化を調べて−
雑煮という語、由来からはじまり、お雑煮の餅の形、具の種類等の調査、および滋賀県の雑煮の状況を調査された。さらには、雑煮から滋賀の食文化、伝統、風土を守る意識を育むことの大切さを発表された。
4.食育から環境を考える −伝統食を、作って、食べて、考えてみよう−
近江の伝統食を調理したり、購入したり、店で食べたりして考察された。さらには、伝統食を詳しくグループで考察し、食育と環境について発表された。