講座 | 日時 | テーマ | 講師 |
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第1講 | 6月13日(土) 10:00〜11:30 |
『伝統を受け継ぐ檜皮葺』 〜檜皮葺は究極のエコeco〜 |
講師 屋根葺師・原皮師 河村 直良 |
第2講 | 6月20日(土) 10:00〜13:00 |
『“和紙と対話する”空間を求めて!』 〜【数寄和】を訪ねて見えてくるもの〜 |
講師 叶矧和 大津店 店長 麻田 有代 |
第3講 | 6月27日(土) 9:00〜16:00 |
『五感で味わう“山里暮らし”』 〜大戸洞舎どっぽ村流“自然との共生”実体験〜 |
講師 大戸洞舎どっぽ村 代表 松本 茂夫 |
第4講 | 7月11日(土) 10:00〜13:00 |
『“野菜ソムリエ”に学ぶ』 旬の伝統野菜たっぷりレシピ 〜体喜ぶ!伝統野菜クッキングに挑戦〜 |
講師 シニア野菜ソムリエ 立花 尚子 |
[開講式]
1 教育長あいさつ
2 実施機関の紹介
3 受講生代表のことば
4 オリエンテーション
5 受講の諸注意
河村直良氏より、檜皮葺の材料採取から施工工程、技法、さらには伝統技術伝承の重要性について長年の文化財修復工事の経験をもとに講演していただきました。
文化財を守ることや日本の建築技術の伝承、さらには技術後継者の育成の重要性について考える機会を与えていただきました。
数寄和大津店の麻田有代店長さんの巧みな説明、対話型鑑賞会により、ギャラリーで開催中の展覧会を楽しく味わうことができました。和紙のもつ素晴らしさも、見て触って再認識することができました。さらには、和紙製の葉書に、マーブル染や墨流しを体験し、乾いた葉書にそれぞれ講座への思いを毛筆にて書き、受講者一人ひとりが作品を完成しました。
和紙を使った作品を対話型鑑賞の手法で紹介していただいて、作品の観かた、感じ方に新たな気づきがありました。また、手すき和紙のぬくもりや優しさを改めて感じることができました。墨流しの手法で自分の想いを描いたはがきは楽しく制作することができました。ユネスコ無形文化遺産となった和紙。次世代へ継承していきたいものです。
大津瀬田より貸切バスにて、長浜市の山里、大戸洞舎どっぽ村へ行きました。代表の松本茂夫さんに現地を案内、説明していただき、自然との共生を実体験することができました。また、昼食は村内の「うぐら食堂」にて、すべて現地の食材を使った料理をいただきました。かまどで炊いたご飯は、大変おいしく、おこげが格別でした。
どっぽ村。名前だけでも興味津々でした。松本さん家族を中心に開墾した里山で製材、染色、陶芸を行い、米、野菜を自給自足している村でした。用意していただいたランチは自然なものばかりで、味付けも素朴でした。カラーの羊毛を石に巻きつけてつくるペーパーウェイトもすてきな色合いにできあがり嬉しいお土産になり、楽しい一日でした。
シニア野菜ソムリエの立花尚子氏より滋賀の伝統野菜について、詳しく説明をしていただきました。さらに、滋賀のナスをとりあげ、旬を迎えるナスをテーマにレシピを紹介していただき、実際に調理実習を行いました。みなさんチームワークよく楽しく伝統野菜クッキングに挑戦されていました。後で、みなさんと出来上がった料理をおいしくいただきました。調理を通して、仲間との交流を深めることができた一日でした。
全員出席で、のぞんだクッキング講座。わいわいガヤガヤと楽しく作業。パンチの効いたピリ辛焼き浸し(あ〜ビールが飲みたい!)からおいしいソースのかかったごまソースそうめん。口当たり良い冷製ポタージュ、そして優しい表情のコンポートまでナス尽くし、伝統野菜を学びながらおいしくいただき、旬の食材の持つ食育を考えたひとときでした。ごちそうさまでした。
講座 | 日時 | テーマ | 講師 |
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第1講 | 8月8日(土) 9:30〜12:00 |
『エコな紙すき オリジナルポストカードづくり』 ・牛乳パックや反古紙を再利用した紙すき体験をとおして、資源のリサイクルについて考えます。いろいろな飾り付けや筆で文字を書いたりして、素敵なオリジナルのポストカードを作りましょう。 |
東大津高等学校教員 本城 秀記 |
第2講 | 8月29日(土) 9:30〜12:00 |
『放射線を見てみよう』 ・身近な材料を使って、身の回りの放射線を観察してみましょう。 案外、簡単に観察できますよ。 |
東大津高等学校教員 山田 浩樹 別所 志津 |
第3講 | 9月5日(土) 9:30〜12:00 |
『里山の植物観察』 ・瀬田丘陵の里山で植物観察をしながら、製鉄遺跡まで歩き、里山の歴史とこれからの未来の森林について考える。 |
東大津高等学校教員
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第4講 | 9月19日(土) 9:30〜12:00 |
『色々な電池を作って電気について考えてみよう』 ・異種金属間の電流の方向と電圧を調べよう。 ・サンドイッチ型ダニエル電池を作ろう。 ・鉛筆(4B)を使って燃料電池を作ろう。 |
東大津高等学校教員 益田 吉基 川道 尚 木村 学 |
牛乳パックを再利用した紙すき体験。その手順や方法について本城先生より詳しく説明を受け作業に入った。どろどろになった紙パックをすき型枠に流し込み、水をきり、後は乾燥。乾燥時にアイロンのトラブルはあったものの完成。その後、筆を使ってポストカードづくり。皆さん、素敵なポストカードができ、良いお土産ができました。
人生始めての紙すきでした。牛乳パックを使用してエコな紙すきがあんなに簡単にできるとは思いませんでした。下手ながら手作りのポストカードができました。チャンスがあれば(と言うよりやる気ですが)もう一度やってみたく思います。
最初、原子について問題を解きながら学びました。そして、微粒子である放射線を手作り霧箱を使って 見ました。放射線源マントルから発する放射線をエチルアルコールの蒸気が充満した霧箱をドライアイ スで冷やして暗室で見るのです。放射線が見えたときの受講生の感動が伝わってきました。
「放射線」と言えば「レントゲン」くらいの知識しかなく、冒頭「原子」について知識を試された時は、大いに戸惑いましたが、霧箱の原理と放射線が通過した際の通り道が実際に黒い紙の上を光に照らされ白い筋として浮かび上がった時は感動ものでした。福島など人を避難さすのも放射能、病気の治療をするのも放射線と使い方で良くも悪くもなる放射能に正しい認識を持ちたいと思います。
最初に、生物教室で森林全般について、さらに原生林から二次林、極相林へと遷移する過程についても説明を受けた。その後、東大津高校を出発し瀬田丘陵を散策しながら、実際の森林の木々を観察し、講師より詳しく説明を受けた。初秋の絶好の天気に恵まれ素晴らしい野外での観察となった。
草木のそれぞれが生き残っていく為にいろいろな方法で生きている事を知り興味深かった。草木(自然)が生きる事によって人間はその恩恵を受けて生きていける。だから、大切に守っていかねばならない。自然破壊は人間破壊である。無関心ではいられないと思いました。
金属のイオンのなりやすさを比べる実験(金属のイオン化傾向)を行い、次に異種金属間の電流の方向性と電圧を調べました。さらに、サンドイッチ型のダニエル電池を作り、モーターを回したり、LED電球を点灯させたりしました。最後に、鉛筆と食塩水を使った燃料電池を作りました。
大変おもしろく実験ができました。金属の化学変化の観察や身近な素材での電池作りと改めて化学への興味を持つことができました。ありがとうございました。
講座 | 日時 | テーマ | 講師 |
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第1講 | 10月3日(土) 13:00〜14:30 |
学ぶこと生かすこと | 滋賀大学教授 神部 純一 |
第2講 | 10月10日(土) 13:00〜14:30 |
琵琶湖水系の治水と利水と環境を診る | 滋賀大学教授 三田村 緒佐武 |
第3講 | 10月17日(土) 13:00〜14:30 |
アートプロジェクトを通じた景観創造 | 滋賀大学准教授 宮本 結佳 |
第4講 | 10月31日(土) 13:00〜14:30 |
滋賀県の自然環境と自然災害 | 滋賀大学教授 藤岡 達也 |
第5講 | 11月14日(土) 13:00〜14:30 |
びわ湖に生息する生物のつながり ―湖沼生態系とは― |
滋賀大学准教授 石川 俊之 |
第6講 | 11月28日(土) 13:00〜14:30 |
外来種問題と「自然」 | 滋賀大学准教授 神崎 宣次 |
第7講 | 12月5日(土) 13:00〜14:30 |
滋賀の食とその伝承に向けた取り組み | 滋賀大学教授 久保 加織 |
第8講 | 12月12日(土) 13:00〜14:30 |
人と環境を考えた食料生産をめざして | 滋賀大学講師 森 太郎 |
第9講 | 12月19日(土) 13:00〜14:30 |
環境教育・環境学習って何だろう | 滋賀大学教授 市川 智史 |
第10講 | 1月30日(土) 13:00〜15:30 |
グループ発表会 | 滋賀大学教授 神部 純一 他 |
平成27年度の「理論学習講座」のまとめとして「グループ学習発表会」が開催された。今年度は、4つのグループから発表があり、各グループとも、それぞれの学びの成果を生かす発表の場となった。グループ発表ののち、質疑・討論の場が設けられ、積極的な意見交換が行われ充実した最終講となった。
【グループ発表のテーマ】
1.ゴミの減量・リサイクルをどう進めるか 〜PETボトルについて〜
本グループはPETボトルについて、様々な角度から詳しく調査しまとめられた。また、リサイクルの推進や資源の再利用などについても調査するとともに、実際にプラスチック、PETボトルの再処理工場を見学しその調査結果も発表された。
2.身近な自然環境を守るためには 〜里山への想い〜
テーマ「里山への想い」研究動機からはじまり、大津市「瀬田公園」や東近江市「河辺いきものの森」、栗東市「こんぜ桃源郷」を実地調査し、里山へのメンバー個々の想いをまとめて発表された。また、今後の里山を守るための方策も提起された。
3.滋賀の風土と伝統を守るためには 〜大津絵の歴史と現状について〜
「大津絵」について、その歴史や現状についてまとめ、さらに今後、伝統文化として広く知ってもらうための課題や今後の活動方法について発表された。また、実際に大津絵に関係する場所を見学するとともに大津絵の製作体験もされた。
4.食育から環境を考える
本グループはメンバー4人が考察も加えて、各自が発表された。発表者の食育に関しての強い思いが伝わった発表であった。
【グループ発表の状況】
【閉講式・交流会】(会場:大津市役所新館大会議室)
本年度の淡海生涯カレッジ大津校の閉講式が2月13日(土)に大津市役所新館大会議室にて開催されました。29名の受講生のうち26名が修了され修了証書を授与されました。その後カレッジ修了後の学習の活用や「おおつ学」の概要と案内ということで、環境学習支援士会、県生涯学習課事務局、大津市生涯学習課より説明がありました。
閉講式終了後は交流会が開催されました。淡海生涯カレッジ大津校の修了生は、実行委員とも交流を深めたり、約8ヶ月間学んだ受講生同士が再会への喜びを分かち合うシーンが多く見られ、カレッジでの思い出話で進んだ。修了生の一言スピーチでは、カレッジの成果や修了の満足感、この学びをどのように生かしていくかなどの意欲的な話題も多く、盛り上がりを見せていた。 また、修了生からは「環境学習支援士会の入会方法やはしかけ制度について」質問されたり、「おおつ学」の講座内容についても興味を持っている方がおられた。実施機関である公民館や高校の講座への高い評価をいただいたスピーチからも本年度のカレッジ大津校の成果を感じることができた。