「ビジネスマナー講座」 ( 彦根市立南中学校2年生 )
彦根市立南中学校から、「2年生の職場体験の事前学習で一般常識としてのマナーのお話をしていただきたいと思っています。来ていただけるでしょうか?」とのご依頼がありました。
長浜ロイヤルホテルに問い合わせをしたところ、「今、マナー講座のご依頼が多いのですが、出来る限りご協力させていただきます。」と言ってくださり、連携が実現しました!
A店とB店で、同じ値段で売っているお茶があり、買おうとしています。
A店の店員さんは、笑顔で挨拶をしてくれています。
B店の店員さんは、挨拶もせず無愛想です。
皆さんはどちらの店で買うでしょうか?
笑顔で挨拶をしてくれるお店の方が、気持ちよく買えますね。
人の印象は6秒で決まるそうです。つまり、店員や社員の表情・態度で、お店や会社の印象が決まってしまうということです。
今日は、一般的なマナーについて <1>笑顔、<2>礼儀、
<3>身だしなみ、<4>言葉づかい、<5>あいさつ にまとめて、アドバイスしてくださいました。
笑顔は安心感を与えます。
でも、どう笑顔をつくればいいのだろう…、逆にもっと良い笑顔をつくりたい!という方へアドバイスをしてくださいました。
【笑顔のつくり方】
親指以外の手の指と指を閉じて、その手が口の縦と横それぞれに入るように口を大きく開けます(横に開けた時は歯を見せるようにする)。講師の方は、縦に開けたときは「あ」、横に開けたときは「い」と大きく発声することを、お客様を迎える前にされているそうです。
また、態度や服装、言葉づかいは、その店や会社の印象を決めますので、お客様のお迎え方やお辞儀の仕方を重要なポイントとして教えてくださいました。
【立ち方】
【お客様の迎え方、お辞儀の仕方】
とはいえ、やはり実践するのが一番!ということで、教えていただいた正しい立ち方・お辞儀を、まずは代表の6名の生徒が(最後は全員で)、実践しました!
普段あまり意識をしていないお辞儀は、背中が曲がってしまったり、お辞儀や静止、体を上げるちょうど良いタイミングがわからなかったり…で、意外と難しかったようです。
次に、ファッションとは違う身だしなみについてお話をされました。他人のために身をつつしむ…お客様を迎えるにあたり、清潔な服装を心がけましょう。
言葉づかいに関しては、普段と違い、社会では丁寧な正しい言葉づかいが求められます。
例えば「○○(名前)さんが来た」という表現。
他にも、あっち/こっち→あちら/こちら、ちょっと待って→少々お待ちください。など、言葉だけでなく、イントネーションや声の大きさ・やわらかさなど、言い方にも注意しましょう。
また最近よく聞く「千円からお預かりします。」という言い方は間違いです。千円は千円なので、「千円をお預かりします。」と言い、間違った言い方はしないでおきましょう。
そして挨拶ですが、挨拶は人と会話をするとき、スムーズに話を進めるときの入り口になります。
笑顔で元気の良い挨拶は、印象を良くするビジネスマナーの第一歩です。お友達同士で練習やチェックし合うのも良いと思います。
講師の方が最後に、「働くということは、お客様(相手)が必ずいるということ。お客様がいるからこそ、私達は生活できます。ですので、マナーは「感謝の気持ち」を忘れなければ自然と身につくと思います。普段から感謝をしていると、良い人間関係を築くことが出来、アドバイスや助けをもらえることもありますので、感謝を忘れないようにしましょう!」という言葉が心に残っています。
職場体験に是非、いかしていきましょう!
生徒のほとんどは初めての経験であり、日頃使わない言葉や、礼儀作法について大変よい学習の機会となりました。学校だけの対応(指導)では、説得力に欠けるところもあり、社会生活における正しいマナーを学ぶにはとても効果がありました。
教師による事前指導も行ってはいましたが、やはり職場で働く方のマナー指導は説得力・効果が違います。これが外部から講師を招いて行う授業のねらいでもあり、今後も指導の効果を上げる外部講師の協力を得た授業を取り入れていきたいと思います。
実践部分については、打ち合わせと先生方との連携をもう少ししっかりしておく必要があると感じましたが、事前に学校から職場体験に関する取り組みの資料を頂戴できたので、講座の流れを組み立てやすかったです。
彦根市立南中学校の生徒の皆さんは、本当に真剣な眼差しで最後まで話を聞いてくださいました。
今回の講座では、「マナー」の大切さから、お客様や人に対する「感謝の気持ち」の大切さについてお話させて頂きました。
生徒の皆さんに少しでも役に立てればと想い、一生懸命努めさせて頂きました。私のお話で、生徒の皆さんに何か一つでも心に残る糧になればと思います。
今回は、大変貴重な経験を頂いたことに感謝しております。
このような機会を通して、少しでも地域社会に貢献できるのであれば、また参加させて頂きたいと思います。