「 国際交流員と交流 クリスマスを通じて、外国を知ろう。 」 ( 県立草津養護学校高等部 )
草津養護学校からのご依頼は、今年で3回目(3年目)です。「今までの授業がとても良いと聞いており、国際理解教育で異文化を知る授業を計画しています。アメリカの講師の方にクリスマスの内容で来ていただきたいです。」とご依頼をいただきました。
滋賀県国際課にご相談したところ、「是非。」と言ってくださり、連携が実現しました!
次のねらいで、授業は計画されました。
まずは、みんながキャンドルを持ち、先生から火をもらい、3…2…1…の合図で、一斉に吹き消しました。そして、スクリーンに映し出された絵に、どこからか聞こえる英語の声(絵本の読み聞かせ)…、そんないつもと違った雰囲気から、授業は始まりました。
そして、絵本の読み聞かせの後、アメリカの講師の方が登場!
「うわあ!」と歓声があがる中、講師の方の英語でのあいさつや自己紹介に、生徒のみなさんも英語で答える姿がありました。(すべて、英語の後は日本語が入り、生徒のみなさんもよくわかっていました。)
クリスマスの気分を高める“Jingle Bells !(ジングルベル)”の歌も歌いました。
続いては、生徒のみなさんが前回までの授業で練習を重ねてきた、各クラスの発表の時間です。
各クラスの発表は、
クラス目標もはっきりと大きな声での発表でした。また衣装を身にまとった劇「おおきなかぶ」「シンデレラ」では、演技もとても素晴らしいものでした。2クラスは手作りのブラウニーとクッキーをクリスマスプレゼントとして、みんなに配ってくれました。
後半は、講師の方にアメリカのクリスマスについて教えてもらおう!ということで、スクリーンで写真を見たり、○×クイズ!もしました。
一部、ご紹介します。
Q.クリスマスの意味は何(何の日)?
A.クリスマスは、キリスト教のイエス・キリストのお誕生日です。キリスト教の人々は、日本のお正月のように家族で過ごし、プレゼントを交換します。
Q. クリスマスツリーの一番上にある星はどんな意味?
A.イエス・キリストの誕生を知らせた星と言われています。ちなみに、アメリカでは、本物のツリーを切りに行って、飾ります。また、クリスマスリースは、普通玄関に飾ります。
Q.クリスマスイヴは何をする?
A.アメリカでは、クリスマスイヴの日は、家族で過ごすのが一般的です。ディナーは、七面鳥(の丸焼き)やポテト、お米と砂糖を使ったデザートのライスプディングなどを食べます。
Q. アメリカではクリスマスケーキを食べる?
A.特に、食べないです。また、フライドチキンを食べるのは、日本だけです。(これは、かなりみなさん衝撃的だったようで、信じられないという感じでした。)
Q.サンタさんが配るプレゼントは、お店で買っている?
A.サンタさんがいるのは北極で、そこにある工房には“小人(こびと)“がいます。その“小人“たちがプレゼントを全部作っています。プレゼントを配りに行く時には、サンタさんが8頭のトナカイがひくソリに乗って行きます。
Q.サンタさんはプレゼントを配る時、エントツから家に入る?
A.そうです。エントツの下の近くに靴下を置いておくと、プレゼントを入れてくれます。家の人は、世界中にプレゼントを配っているサンタさんに「お疲れさま」の意味をこめて、普通はツリーの所にクッキーや牛乳を置いておきます。
など。
さあ、いよいよ最後は、Let’s sing together !ということで、生徒のみなさんも事前に練習した歌を歌いました。
”We Wish a Merry Christmas !(ウイ ウイッシュ ア メリー クリスマス)“で楽しく終わった授業でした。
その日、講師の方は「サンタさんへの手紙」を持っておられました。今年1年、どんないいことをしたかや、欲しい物などを書いて、サンタさんが住んでいる北極へ送ると返事がくるそうです。
外国でのクリスマスカードは日本の年賀状に近く、クリスマスと新年のあいさつが書かれます。アメリカでは、このクリスマスカードを交換するのが普通で、サンタさんの工房で働く“小人“たちにも用意したりするそうです。
クリスマスがますます楽しみになりましたね!
(講師の方とは、2月にもう一度、授業があることが、サプライズで発表されました。)
生徒たちはみんな、講師の先生とお会いできることを楽しみにしていました。また、講師の先生に見てもらうことを励みに、発表の練習もがんばってきました。
実際に講師の先生に会うことができ、みんな目が輝いていました。授業中はもちろんですが、昼食時に講師の先生とお話ができ、本当にうれしそうでした。
また、お会いできることを楽しみにしています。
クラス発表は、どのクラスも素晴らしかったです。びっくりするほど、上手でした。
みんなに会えて、良かったです。
先生方のご指導により、生徒の皆様が今日のために、十分準備をしてこられました。
授業者だけでは、授業は成り立ちません。この意味で「連携」がとれたよい授業でした。
みなさんの熱心な取り組みにより、双方向のすばらしい授業になりました。
感謝しています。