「 遊んだことをはん画にしよう 」 ( 高島市立新旭南小学校2年生 )
11月に高島市立新旭南小学校の先生から、「1月に『びわ湖こどもの国』で、校外学習を予定しています。1日滞在予定ですが、午前の授業として、例えば、図画工作で版画をするなど何か体験をさせたいと考えています。3学期の授業のねらいは『成長した自分をみつめよう』なので、校外学習に行ったというだけで終わらず、ねらいに沿った授業をしたいと思っています。その観点で指導をしてくださったり出来るでしょうか?」とご相談がありました。
びわ湖子どもの国に日程等を含めご相談したところ、「版画などを教えに講師の方に来ていただいているので、ご紹介できます。学校の先生と“ねらい”に沿った授業を一緒にさせていただきたいです。」と言ってくださり、連携が実現しました!
新旭南小学校2年生のお友達は、びわ湖こどもの国にある遊具で体をたくさん動かしてから、版画の授業に入りました。
まず、講師の先生から「今、遊んだ遊具を教えてくださいね。自由に名前をつけてもいいですよ。」と問いかけがありました。
子どもたちからは、シーソー、すべり台、ロケット、メリーゴーランド、ロープウェー、カプセル、フリフリ…など、たくさん名前が出ました。
そして、講師の先生から「今日、遊んだ遊具の絵を描いて、版画をしましょう!」と、今回の授業のテーマが出されました。
今回は、スチレン版画をしました。まずは、描く前にポイントをおさえましょう!
みんなは、楽しく遊んだことを思い出しながら、印象に残った遊具の絵を楽しそうに描いていきました。講師の先生の「大きく、大ーきく描こうね!」という言葉に、最初は絵が小さくなっていたお友達も、はみだすくらいにどんどん大きな絵になっていきます。
出来たら、講師の先生が一人ずつ、見てくださいました。変化をつけるため、また、さらにお話(イメージ)がどんどんふくらむよう、端をハサミで切ったり、穴をあけたりするアドバイスを受けながら、刷る前の作品がどんどん出来上がっていきました。
さて、次は、いよいよ版画を刷ります。
水溶性の白いインクを、ローラーに馴染ませます。縦・横にのばしますが、インクはつけ過ぎたらベチャベチャになるので、つけすぎないようにしましょう。そして、掘った版画に、ローラーに馴染ませたインクを塗る時は、力を入れず、往復して塗りません。縦・横に1回ごとに端まで塗っていきます。
仕上げは、黒い画用紙がずれないように注意して、途中で絶対にめくらず、バレンを使い、力強くこすって写していきます。バレンでこするときは、立って、力を入れてこすりましょう。
そして、画用紙をめくると…竹ぐしで掘った線が、きれいに出て、「うわあ!すごい!!」という歓声があちこちから、聞こえてきました。
終わってからも、みんな「細かいところが難しいときもあったけど、むちゃくちゃ楽しかった!」と感想を言っていました。
学校で、版画を見たときに、今日のことを思い出してくださいね。
今回の校外学習の中で、遊んだことを表す際に、困っている子をもう一度遊んだ場へ連れて行ってやれたことが、関心・意欲を高めるために大きく役立ったと思います。
図画工作としてではなく、合科的な発想で校外学習を計画したいという思いを持ちながらも、決定的な案がなかったので、今回のお力添えは大変ありがたかったです。
専門の方に、子どもたちを指導していただく機会が得られたことと、私達にとっても研修になったことと、併せて感謝する次第です。心よりお礼申し上げます。
こどもの国から依頼があったので、気持ちよく受けさせてもらいました。遊具で遊んだことを絵にして、版画にしていくことは、感動がその場で表現でき、すばらしいです。また、子どもたちや私自身の感性がみがかれます。その場にいた先生方も、子どもの感動がつかめて良かったと思います。その後の版画指導について、担任の先生に説明をしたり、連携できて良かったです。
2時間、よく頑張れたと思います。自分の描きたいものが大きく表現できていましたよ。「今日、自分が頑張れた人」と聞いた時、全員元気よく手をあげてくれたので、本当にうれしかったです。ありがとう!そして、元気に拍手をしていました。みんなに感謝します。また、会いたいね!
人数が多かったけれど、子どもたちは積極的に取り組んでいましたし、学校の先生方の協力も得られたので、成果があったと思います。
作品も大事ですが、あいさつや言葉づかいなど、作品以外のところで、先生に言われたことも大事にしてくださいね。