「 高齢者擬似体験 」 ( 彦根市立東中学校3年生 )
生涯学習課主催の学校と地域を結ぶコーディネート担当者新任研修において、「しが学校支援センター」で行っている様々な学校支援をご紹介しています。
その中の「学校支援メニュー」一覧をご覧になった彦根市立東中学校の先生から、「うちは8クラスで、一度に体験学習がなかなかできないのですが、滋賀県社会福祉協議会福祉用具センターさんの高齢者疑似体験をしていただけたら、とても嬉しいです。」と、ご相談がありました。
滋賀県社会福祉協議会福祉用具センターに日程を含め問い合わせをしたところ、「8クラスでしたことがないのですが、私たちも前回やった中学校を参考に、先生とご相談しながらやってみます。」と言ってくださり、連携が実現しました!
次の目的で、授業は進められました。
滋賀県社会福祉協議会福祉用具センターは、筋力等おとろえてくる高齢者の方が、普段の生活の中で、福祉用具を使われる際、相談を受けたりするところです。
高齢になると、どこが弱ってくるのでしょうか?
手や足、目、耳など、あらゆるところが弱ってきます。
今回は、「高齢者疑似体験」で体に7種類の器具をつけて、実際に高齢者疑似体験をしました。クラス数などにより、4日間の日程で授業は行われました。
それらの器具を装着し、学校内のコースをチャレンジリストに従いながら、体験しました。
生徒からは「掲示板の文字が見にくかったし、段差は全然見えなかった。」「外の明るいところは、視界が白くなって見えなくて怖かった」など、体験することで高齢者の方の大変な思いが実感出来たようでした。
「世の中には、いろんな方がいろんな立場で、毎日を過ごされています。高齢になると見えにくい(見えない)などのことで危険もあり、外出するのがおっくうになって、老化がさらに進んでいくこともあります。なので、そういう時にサポートしてあげられるといいなと思います。
体験はとても大事だと思います。高齢者の方がいろいろな場面で、モタモタしていると感じることがあるかもしれませんが、今日の体験で体の不自由さを感じてもらって、“少し待ってあげる思いやり”や“ちょっとした気遣い”をしてくれる方が1人でも多く増えてほしいと思っています。若い皆さんには、自分たちで何か出来ることを考えてほしいし、いろんな人が助け合って生きているということを感じてくださいね。」と講師の方からメッセージがありました。
大規模でなかなか思うように体験活動ができないと思っていましたが、用具や日程を希望通りにしていただいて、たいへんありがたく思いました。
約300人生徒のいる学校で不安もありましたが、学校の先生や教育委員会の方々にもご協力いただき、無事に終了でき安心しました。
授業中のため、他クラスへの配慮もあり、校内をあまり歩けなかったのですが、ケガのないよう、生徒への注意の呼びかけ、安全管理をもっとしっかり行いたいです。
限られた範囲内で多くの体験をしていただけるよう、今後とも考えていきたいと思います。
生徒の皆さんが興味を持って体験してくださったので、良かったです。
高齢者擬似体験、お疲れ様でした。
今回の体験を通じて、感じたことや学んだことを、これからの皆さんの生活に活かしていってもらえたら、嬉しいです。