「親子ひびきあい活動 −食育セミナー 『カルシウムのお話と牛乳で作るカッテージチーズ』− 」
( 甲賀市立甲南中部小学校6年生とその保護者 )
「学校支援メニュー」では、さまざまな学校支援のプログラムをご紹介しています。4月に学校から、「児童と保護者によるPTAひびきあい活動の一環として、食育セミナーを開催したいと思っています。明治乳業さんに来ていただきたいです」とのご依頼がありました。明治乳業に日程を含めご相談したところ、快く受けてくださり、連携授業が実現しました!
前半の授業は、「元気なカラダをつくるカルシウムのご紹介」というタイトルで、イラスト入りのスライドを使って、カルシウムと骨の役割について、お話をしてくださいました。
学習した内容は、次の通りです。
骨が作られる年齢別の骨密度の増加率のグラフによると、女の子で11才、男の子は13才頃に、骨がたくさん増加しています。
人間の一生の中で、この年齢の時に、新しい骨が作られ、背が一番伸びていきます。
新しい骨を作る働きをするのが「骨芽細胞」(こつがさいぼう)と言い、古い骨をこわす働きをしているのが「破骨細胞」(はこつさいぼう)と呼んでいます。
小学校、中学校の時は、「骨芽細胞」の働きが活発になるため、骨はとても強くて丈夫になります。
大人になると、逆に「破骨細胞」の働きが活発になり、「骨芽細胞」の働きが弱くなります。特に、お年寄りになると、骨が弱くなってきます。
食べるカルシウムが不足すると、骨に貯金していたカルシウムもだんだん少なくなってきます。
カルシウムが空っぽになると、骨はスカスカな状態になってしまいます。これが「骨そしょう症」と呼ばれる骨の病気です。
続いて、牛乳に入っているカルシウムがどのくらいか?ということで、他の飲み物や小魚との比較したカルシウムの量を見せてくださいました。
給食に出る牛乳1本に、とても多くのカルシウムが入っていることを学びました。
ヨーグルトやチーズにもたくさんのカルシウムが含まれていることも分かりました。
最後に、「毎日3回カラダにいいコト、3−A−Day」のおすすめとして、
<1>牛乳:コップ1杯
<2>チーズ:20g
<3>ヨーグルト:100g
を食べてカルシウムをとること、運動することと、お日様にあたることも骨を強くする上で大切であることも教えていただきました。
後半は、家庭科室に移動して、不思議実験「牛乳で作るカッテージチーズ」の調理実習の時間です。
調理器具のある場所に各班がそれぞれ分かれて座り、不思議実験の実習が始まりました。
まず、講師の方からカッテージチーズの作り方について、次のような説明がありました。
説明を聞いた後、さっそく各班で、カッテージチーズ作りに挑戦しました。
どの児童も目を輝かせて、真剣にこの不思議実験に取り組み、時間内にカッテージチーズとドリンクをみごとに完成させました。
そして、待ちに待った完成品の試食をして、全員で後かたづけをすませ、今日の食育セミナーが終了しました。
あっという間の2時間でしたが本当に楽しい授業でした。
講座も実験(調理実習)も、ていねいに準備いただいたので、たいへんスムーズに学習することができました。
親子で体や食生活のことを考えるよい機会となり、ともに調理実習をすることで、学級の親子の交流を図ることができました。
先生方には、打合せから当日の準備までご協力いただきまして本当にありがとうございました。
成長著しい時期の栄養について、6年生の皆さんも静かに集中して話を聞いてくださいました。
今回、保護者の皆さまに同席いただいたことは、子育てを考える上で、たいへん参考になったのではないでしょうか。
調理実習は、それぞれの班で手際よく作業され、さすが6年生の子どもたちだと感心しました。
毎日の食事や運動が、皆さんの体づくりにつながっています。これからも「好き」「きらい」なく、しつかりと食べてじょうぶな体を作ってください。