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「地域の力を学校へ」推進事業 平成22年度 学校支援の実践例

掲載日:2011年1月26日
連携授業のようす

テーマ

「夢を叶えるコミュニケーション講座」

学校・園名

滋賀県立甲南高等学校1年生

講師

株式会社宙(Sora)

日付

平成23年1月14日

教科等

産業社会と人間

授業

連携授業のようす

 今回の授業は、次のような目的で、ワークショップ(体験型学習)を通して実施されました。
 「あなたは自分の夢や目標を言葉に出して相手に伝えられますか?やってみたいことがあるのに、行動する前からどうせ無理と諦めたりしてブレーキをかけていませんか?
 今日は自分自身とコミュニケーションして、あなたの素敵なところ&強みを活かしたコミュニケーションのパワフルさと楽しさを是非味わってください。」(講師の方より)

《第一印象の大切さ》

 最初に、違うクラスや自分と違うタイプの友達を探し、第一印象を3つ伝え合いました。しっかりと見つめ合って伝えるということで、照れてしまう生徒もいましたが、自分が人からどのように見られているか?また、自分の良いところをつかむなど、自分を知るためにはとても効果的です。
 その後、元の席に戻り、隣の人と向き合って、自分はどのような印象をもたれていたか、発表しました。この際、ひざがつくくらい、また、しっかりと正面で向き合うことが重要です。

《コミュニケーションの意味》

 コミュニケーションには、(情報や感情を)共有するという意味があるそうです。また、他者との関わりだけがコミュニケーションだと思いがちですが、自分は何をどう感じているのか…など、自分(の気持ち)と向き合うこともコミュニケーションで、とても大切だということです。
 ここでは、自分の夢を人に伝えるというワークショップをしました。仮にAさんとBさんで伝え合うとします。Aさんは、夢や将来やりたいことなどを、Bさんに伝えます。その間、Bさんは別のことを考えたり否定をしたりせず、Aさんの目を見てしっかり聴きます。
 大切なことは、話すAさんは「出来る!」と自分を信じて相手に話し、聴くBさんも「夢は叶うよ!」と応援する気持ちを持って話を聴くことです。すると、Aさんばかりでなく、Bさんにもやる気や勇気が湧いてくるということでした。

 最後は、何人かに壇上で夢を語ってもらいました。「俳優になること」「マイケルジャクソンみたいなダンサーになること」… 
 講師の方から「みんなの前で言ってしまった後はどんな気持ちですか?」と聞かれた生徒さんは、「とても気持ちがいい!」ということでした。

 講師の方は、「コーチング」というコミュニケーション理論を展開されています。これは、夢や目標を叶えるために「できる!やれる!」と信じて、その人の中にある能力ややる気、可能性を引き出す方法で、自分から何かをやろうという気を起こさせるものです。
 「大勢の前で話すことは、とても勇気がいることです。しかし、まず、言って、やってみること(行動)が大事で、やってしまえば、達成感なども生じて、さらにやる気がでます。夢や目標を叶えるために、『できる(やれる)かも!』と信じて、素晴らしい夢を叶えてください!」と、講師の方からメッセージがありました。

感想

生徒の感想 【滋賀県立甲南高等学校の生徒より 】

  • 自分の印象をみんなから聞いて、自分はみんなからこう思われているんだということがわかって良かったです。
  • 今まで人と話すことがコミュニケーションだと思っていたけれど、自分とのコミュニケーションも必要だとわかりました。コミュニケーションの楽しさを味わうことができました。
  • 私はすごく諦めがちで、よく「どうせやっても無理」とか「できないものはしょうがない」と思ったりします。でも今日の授業で、「できない」じゃなく「やろう!できる!」という想いが大切なんだということがわかりました。
  • 「こういうふうになれたらいいなー」ではなくて、「こういうふうになりたい!」と決めることが大切だとわかりました。
  • ワークショップの時、相手に印象や夢を話すのは恥ずかしかったけれど、スッキリしました。
  • 前で発表することになってとても恥ずかしかったけれど、とても楽しかったです。夢についての話がわかりやすくて良かったです。
  • とても楽しい授業でした。二人で向かい合って夢を言う時は、自分で思ってもみなかったことを言ったりして、自分はこんなことを思っていたんだと改めて気付きました。                                                                   
  • 未来をイメージすることがすごく大切だとわかりました。現実ばかりでなく、未来の自分を作り、脳を味方にすることが大事なんだと思いました。

学校・園の感想 【滋賀県立甲南高等学校の先生より】

 初めて経験するワークショップで生徒にとまどいはみられましたが、コミュニケーションの意義を学ぶ良い機会になりました。特に、自分に対するコミュニケーションという考え方が新鮮でした。

講師の感想 【株式会社宙(Sora) の方より】

 コミュニケーション講座は初めてということで、最初は戸惑いや照れくささもあったようですが、沢山のワークを通して、「コーチングのコミュニケーションセンスを使った眼の前の人を勇気づけ励ますコミュニケーションは、自分自身が励まされて笑顔になるコミュニケーションである」ことを感じ取っていただけたのではないかと思います。
 何もたさず&何も引かずに相手の話を最後まで聴くことは、相手との間に安心感が生まれ信頼関係が創られます。しっかりと聴いて下さった皆さんの真剣な眼差しと、優しく見守って下さった先生方の姿を見て、私自身がとても勇気づけられました。本当にありがとうございました。

生徒たちへのメッセージ

 自分の夢を叶えるために必要なやる気や能力、アイデア、行動力、可能性はすべてあなた自身の中に詰まっています。未来の私はこうなっている!!と言葉に出して目の前の人に聴いてもらい、自分自身も聴くことで、未来のなりたい自分を先に創ってしまう事が出来ます。
 そして、未来のあなたが今のあなたに何をしなさいと言っているのか・・・どうぞしっかりと自分自身とコミュニケーションしてみてください。ひとと比べたり、ひとからの評価を気にし過ぎると、自分自身の夢を見る力が弱ってしまいます。命の時間を大切にして、どんどんなりたい自分に向けてチャレンジしてくださいね。必ず叶うと信じて応援しています!

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