掲載日:2007年2月21日
2月3日「守山会場」 4日「彦根会場」フォーラムの講演まとめ
聖徳大学短期大学部 教授 鈴木みゆき 氏
「早寝・早起き・朝ごはんは人間の土台づくりに重要。」「早寝・早起き・朝ごはんはすべて繋がっている。」と述べられました。
また、日本の子どもたちは遅寝すぎることを訴え、「早寝・早起き・朝ごはん」が学力の向上や少年犯罪と相関関係にあるという話題も提供してくださいました。
- 私たちは昼行性の動物であり、午前中に一番脳が活発に働いている。
- 最近の小学生は午前中に眠くなると回答。(50%以上)あきらかに睡眠不足。
- 人の生体時計は25時間であるが、朝陽を浴びて脳を目覚めさせることで24時間のリズムに調整できる。
- 遅くても午前7時30分に起きさせることが大事。
- 朝のカーテン開けから始めよう。
- 最も遅くまで寝ている年代は2歳児(59%)である。
→保育園等に行って初めて生活リズムがつくという傾向にある。
親は寝かしつけるという、しつけをしっかりしなければならない。 - 成長ホルモンが午前0時前に最も多く分泌され、この時に一番深い眠りに入っていると望ましい。
- 幼児期をピークに分泌され、思春期まで二次性徴を抑制する『メラトニン』の量も睡眠に左右される。→分泌が乱れると性成熟を早め、体だけが大人となり、社会の悪い影響を受けやすくなる。生活習慣の乱れは性成熟を早める。
- 成長ホルモンの分泌を意識すると、午後11時から午前2時はぐっすり眠っていることが大切。
- 寝る時間は、基本的には午後9時。遅くても9時30分が良い。
- 明け方一番低い体温(基礎体温)を、朝ごはんのエネルギーで体温を上げることによって、脳の働きが活発になり、学力も向上する。
- 遅刻する子どもは朝食を食べておらず、学力も伸びないというデータが出ている。
- エネルギーにかわりやすいものを朝食に。
→ごはんとみそ汁、パンと牛乳、少なくともバナナとヨーグルト等