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生涯学習県民意識調査の概要平成16年度(H17/03発行)
更新日:2007年2月27日

| >> 生涯学習県民意識調査報告書 |


1.調査の目的

県民の生涯学習に関する実態と意識を把握し、今後の生涯学習社会づくりの推進のための基礎資料とする。

2.調査項目(全32問)

1.回答者の属性
4問
2.生涯学習をめぐる生活状況
1問
3.学習活動の現状
10問
4.今後の学習活動の意向
7問
5.生涯学習推進体制の整備
9問
6.自由記述意見
1問

3.調査対象

  1. 調査地域:県内全域(各市町から1地点以上抽出する。)
  2. 調査対象:県内に居住する満20歳以上の者
  3. 標 本 数:3,000人
  4. 抽出方法:層化二段無作為抽出法
    (1)地域別(7地域) (2)市郡別湖西地域の回収数確保のため、抽出ウエイトを2倍にする。
  5. 抽出台帳:選挙人名簿

4.調査期間

平成17年1月24日~2月7日

5.調査方法

質問紙による郵送方法

6.回収結果

有効回収数(率) 1,515人(50.5%)

地域
標本数
有効
有力
集計ウエイト
規正
大津・志賀
678
362
53.40%
2
724
湖南
622
271
43.60%
2
542
甲賀
307
132
43.00%
2
264
東近江
460
231
50.20%
2
462
湖東
351
192
54.70%
2
384
湖北
347
164
47.30%
2
328
湖西
235
112
47.30%
1
112
不明・無回答
-
51
-
1
51
3,000
1,515
50.50%
-
2,867

地域別の抽出数が異なるため、有効回収数に集計ウエイトを加重し補正した。調査結果は、この「規正標本数」を基数として集計を行った。

7.調査結果の概要

  1. 生涯学習に対する意欲の高さ
  2. 生涯学習による生活の充実
  3. 自分のための生涯学習
  4. 費用をかけずに、身近な施設で、友人・知人と共に
  5. 年齢(年代)で異なる学習活動の態様・目的・意向
  6. 生涯学習を妨げるのは今も昔も「時間がない」こと
  7. 高まる社会的関心と進む社会貢献活動
  8. ITに高まる学習意欲
  9. 今後の重要な学習課題とは
  10. 各主体に期待される役割とは
 前回調査の概要
調査期間:
平成8年8月20日~9月12日
標本数:
2,000人
調査対象:
県内に居住する20歳以上70歳未満の者
有効回答数:
1,137件(56.9%)

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(1) 生涯学習に対する意欲の高さ
全国(H11)
滋賀県(H8)
滋賀県(H17)
(注)「全国」は、「生涯学習に関する世論調査」平成11年12月総理府調査による。
全国(H11)
滋賀県(H17)

(2) 生涯学習による生活の充実

全体の7割以上の人が何らかの充実感を感じている一方で、充実感を感じていない人が25%を占めている。

「非常に充実感を感じている」と回答した人の8割、「ある程度充実感を感じている」と回答した人の7割が過去1年間に何らかの学習活動を行っている。

対して、「全く充実感を感じていない」と回答した人の5割以上、「あまり充実感を感じていない」と回答した人の4割が学習活動を行っていない。

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(3) 自分のための生涯学習

・過去1年間の学習活動の内容は、「趣味的なもの」や「健康・スポーツ」、「仕事上の知識・技術」が上位3位までを占めている。(前回と順位は変わらず。)

・今後は5割近い人が「趣味的なもの」と「健康・スポーツ」に関する学習活動をしたいという意向を持っている。今後の意向の3位は「ITに関すること」となっている。

・学習活動の目的では「楽しみや生きがい」が5割近くある。2位は「教養や能力を高める」3位は「健康を維持・増進」が続く。

■学習活動の分野(上位3位)
■学習活動の目的

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(4) 費用をかけずに、身近な施設で、友人・知人と共に
学習活動にかけている費用はひと月千円未満という回答が最も多い。

利用した施設は、上位が公民館や、コミュニティセンターなどの地域の施設、個人の家と、身近な施設が好んで利用される傾向にある。

学習の方法も、身近にある新聞や雑誌、本を活用したり、地域活動やサークル活動を通じてが多い。

■利用した(したい)施設(上位3位)
■学習活動の方法(上位4位)

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(5) 年代(年齢)等で異なる学習活動の態様・目的・意向
20歳代  仕事(就職・転職)に向けた学習活動に熱心な年代
○充実感を感じていない人の占める割合が、他の年代と比して最も多い。(34.2%)

○学習活動の分野では「仕事に必要な知識・技術」に関することが最も多い。(34.6%)

○学習活動をしなかった理由では「どこでどんな講座をやっているかわかりにくい」(32.3%)や「一緒に活動する仲間がいない」(29.0%)が他の年代と比して高い。

○今後知りたい学習情報では「資格・免許の種類・取得方法」と回答した人の割合が各年代中で最も高い。(32.4%)

○今後の学習課題としては、「犯罪対策や安心・安全のまちづくりや消費者問題に関すること」とう回答が最も多い。(58.0%) 

30歳代  仕事・子育て・教育に向けた学習活動に熱心な年代
○学習活動の分野では「仕事に必要な知識・技術」に関することが最も多い。(29.7%)

○「子育て・教育に関する」学習活動をしたと回答した人の割合が各年代中で最も高い。(16.1%)

○「インターネットなどを利用して」学習活動を行うと回答した人の割合が、20歳(17.8%)に次いで高い。(14.7%)

○学習活動をしなかった理由では「仕事や家事が忙しくて時間的な余裕がない」と回答した人が最も多く(72.3%)、かつ各年代中でも最も高い。

○加えて、「子どもや親などの世話をしてくれる人がいない」と回答した人の割合も、各年代中で最も高い。(25.9%)

○今後の学習課題としては、「子育て支援や家庭教育の向上に関すること」という回答が最も多く(66.3%)、かつ各年代中でも最も高い。 

40歳代  楽しみや生きがい、健康、仲間に関心が移る年代
○学習活動をしなかった人の割合が、70歳以上(35.3%)に次いで高い。(34.8%)

○学習活動をしなかった理由は「仕事や家事が忙しくて時間的な余裕がない」という回答をした人の割合が30歳代に次いで高い。(71.9%)

○今後は特に学習活動をしたくないと回答した人は7.0%に止まることから、40歳代では3割近くの人が、学習活動をしたいが時間がないなどの理由によって現状ではできていないと考えられる。

○学習活動の内容は、20~30歳代で最も高かった「仕事に必要な知識・技術」に関することが40歳代では2位(24.7%)になり、最も多いのは「健康・スポーツに関すること」になる。(30.7%)

○「ボランティア活動等に関する」学習活動は、20~30歳代では10%未満に止まるが、40歳以上では14%を越える。

○「ITに関する」学習活動は、40~50歳代で2割の人が実践していて各年代中で最も多い。今後の意向でも40歳代では4割近くの人が「ITに関する」学習活動を選択している。

○学習活動の目的も、20~30歳代では「教養や能力を高める」が最も多いのに対して、40歳以上では「楽しみや生きがい」が最も多くなる。

○「友達や仲間をつくるため」に学習活動をするという回答も40歳代で2割近くになり、高齢化とともにさらに高まる傾向にある。

○今後の学習課題としては、40~50歳代では「環境問題に関すること」という回答が最も多い。(40歳代61.3%、50歳代74.5%)

50歳代  趣味的な学習活動に熱心な年代
○50歳以上から、最も多い学習活動は「趣味的なもの」となり、各年代で3割を越えるが、特に50歳代では34.6%と各年代中で最も高くなる。

○今後してみたい学習活動でも「趣味的なもの」が50歳代以上では最も多いが、特に50歳代では各年代中で最も多い6割近くの人が趣味的な学習活動をしたいと回答している。 

60歳代  地域やボランティア活動等に関心の高い年代
○2割近い人が「ボランティア活動等に関する」学習活動をしたことがあり、各年代中で最も多い。

○「家族や友人、知人から」から学習活動の情報を入手する人の割合が、20歳代(41.9%)に次いで高い。(38.0%)

○「講座や研修会などに参加して」他の学習活動の情報を入手する人は18.1%と各年代中で最も高い。

○60歳以上の学習情報の入手先としては、「県・市町の広報紙など」が25%前後、「自治会・町内会の回覧板など」が16~18%と他の年代と比して高い。

○今後の学習課題としては、60歳以上では「高齢者の生きがい活動に関すること」という回答が最も多い。(60歳代68.8%、70歳以上56.4%)

70歳代以上  健康や体力に不安を抱えた年代
○過去1年間に全く学習活動をしなかった人の割合が、各年代中で最も高い。(35.3%)

○学習活動をしなかったのは「健康や体力に自信がない」からと回答した人が48.1%と、やはり各年代中で最も高く、60歳代の15.6%と比しても飛躍的に高いといえる。

○学習活動を「特に必要がない」からしなかった人の割合は高齢化とともに高まる傾向にあるが、70歳以上では29.5%に達する。

○学習活動をした人では、「楽しみや生きがいのため」にした人が52.5%、「健康を維持・増進するため」は36.4%、「友達や仲間をつくるため」は30.4%と、それぞれの目的でした人の割合が各年代中で最も高い。

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(6) 生涯学習を妨げるのは、今も昔も「時間がない」こと
 過去1年間に学習活動をしなかった人の理由としては、「時間的な余裕がない」が、前回と今回ともに半数以上が選択し、それぞれ最も多い。

3位の理由も、前回、今回ともに、学習活動の「時期や時刻が自分の都合に合わない」となった。


(7) 高まる社会的関心と進む社会貢献活動
社会的課題やボランティア活動等に関する学習活動をした人の割合が今回は10%を越え、社会的な関心や取組への意欲が高まる傾向にある。

※ 前回の項目は「社会福祉活動に関すること」「社会的課題・国際交流に関すること」

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(8) ITに高まる学習意欲
 今回の調査から新たに設けた「ITに関する」学習活動は、過去1年間に17%の人が学習している。今後の意向ではさらに10%ポイント増え、27%の人がITに意欲を持っている。

 学習情報の入手方法としても、過去1年間に9.2%の人がITを利用し、今後は18.7%の人が利用したい意向を持っている。

■ITに関する学習活動
■インターネット等による情報入手

(9) 今後の重要な学習課題とは
 今後の重要な学習課題として、「環境問題」が最も多く、全体で6割が回答した。

 次に「健康の維持・増進に関すること」(56.3%)、3番に多かったのは「高齢者の生きがい活動に関すること」(55.2%)、4番は「子育て支援や家庭教育の向上に関する」(48.7%)が続く。

■今後の重要な学習課題(上位5位)

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(10) 各主体に期待される役割とは
行政に期待すること(上位5位)
「誰もが参加できる講座」や「公立の学習施設」等の充実に対する期待が高い
■公立の学習施設や民間事業者に期待すること(上位5位)
「料金」や「場所」、「利用時間帯」等に対する期待が高い
※「公立の学習施設」とは公民館などのこと
「民間事業者」とはカルチャースクールなどのこと
学校や大学に期待すること(上位5位)
「公開講座の開催」や「講師・指導者の派遣」、「施設の開放」等に対する期待が高い
■NPOや団体に期待すること(上位5位)
「学習機会の提供」や「活動への参加のしやすさ」、「活動内容の広報」等に対する期待が高い
■職場としての企業や事業所に期待すること(上位5位)
「施設・設備の開放」や「学習機会の提供」、「人材派遣」等に対する期待が高い