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掲載日:2013年12月11日

ビブリオバトルとは

ビブリオバトルのルール

  1. 本の紹介者(バトラー)が読んで面白いと思った本を持って集まります。(聴くだけの参加も、もちろんO.K.)
  2. ひとり5分の持ち時間で、順番に、本が紹介されます。
  3. それぞれの本の紹介のあとに、紹介者(バトラー)を含む参加者全員で、その発表に関する質疑応答を2〜3分行います。
  4. すべての紹介が終了したあとに、「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員一人1票で行い、最多票を集めたものを『チャンプ本』とします。
ビブリオバトルの流れ

ルールの補足

1、本の紹介者(バトラー)がそれぞれ自分で読んで面白いと思った本を持ってきて集まること

  • 他人が推薦したものでも構いませんが、かならず発表参加者自身が選びます。
  • それぞれの開催でテーマを設定することは問題ありません。(例:「わたしがハマった本」、「恋」など)

2、順番に一人5分でカウントダウン・タイマーを回しながら本を紹介すること

  • 5分が過ぎた時点でタイムアップとし、発表を終了する。なお、発表者はかならず5分間を使い切ります。
  • レジュメやプレゼン資料の配布等はせず、できるだけライヴ感をもって発表してください。

3、紹介された本について2〜3分のディスカッションを行うこと

  • 紹介内容の揚げ足をとったり、批判をするようなことは、アウト!
  • 紹介内容でわからなかった点の追加説明や、「どの本を一番読みたくなったか?」を判断するための質問をお願いします。

4、すべての本の紹介が終わった後、「どの本を一番読みたくなったか?」を基準に参加者全員で投票を行い、最多票を集めた本を「チャンプ本」として決定すること

  • 紳士協定として、自分の紹介した本には投票せず、かならず他の紹介者(バトラー)の本に投票してください。
  • 「チャンプ本」の決定は、参加者全員の投票で民主的に行います。教員や司会者、審査員といった少数の「権力者」による決定はアウト!

気軽に、気楽に、気持ちよく、そして心のふれあいを(4K読書のススメ)


なぜ『チャンプ本』を決めるのか?なぜ『バトル』なのか?

 ちょうどトランプのゲームに勝ち負けがあり、それが次の回でのゲームにつながるように、“競う”というゲーム性を導入することによって、発表者の発表意欲や向上心が刺激されます。
 また、聴き手も『チャンプ本』を決める1票をもつことで真剣に聴きますし、そこに集っているコミュニティの参加者であるという実感をもつことができます。


「読書会」や「青年の主張」と何が違うの?

 「読書会」では、1冊の本を題材に、発表者はレジュメを用意して、他の人は聞いているだけになりがち。
また、その本を選ぶのも、本人の意志とは関係がない場合もあります。
 「青年の主張」では、弁論大会になってしまい、そもそも話の内容が本とは関係がないうえに、おしゃべりのテクニックばかりがポイントになってしまいます。
 その点「ビブリオバトル」は、それぞれが自分の好きな本、そして自分以外の誰かにもぜひ読んで欲しいと思った本を持ち寄り、原稿などを一切用意せずに、その時その場で自分の「伝えたい気持ち」を言葉にしていくものです。“I LOVE YOU”ならぬ“I LOVE 「本」”という各人の熱意が決め手です。


主役はあくまで本、そして「本を通して人を知る、人を通して本を知る」効果あり

 これは発表者のプレゼンテーション能力の優劣を競うもの、人の1位を決めるものでは決してありません。
 あくまで、そこに集った参加者たちのなかで、その時、一番読みたいと思った本の1位を決めてみよう、というゲームです。良い意味で、その場限りの「気楽さ」があり、「気軽に」参加しやすい。
 とはいえ、「私の話をこんなに真剣に聴いてくれたことは生まれて初めて」と感激した生徒たちの声や、紹介された本を聞いて興味が湧き、それまで見知らぬ者同士だった生徒たち同士がメールのアドレス交換をしている光景など、本を介した新たな人との出逢いや、友情の深まる様子がとても印象的でした。


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