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令和3年度 他分野連携型研修会

掲載日:2021年6月28日
 社会教育および福祉・まちづくりなど多様な分野の先進事例や互いの取組を学び合うことで、分野を超えて地域課題に取り組む新たな連携・協働が生まれることを推進する。

 

PDF形式 令和3年度 他分野連携型研修会 開催案内チラシ

主催

 滋賀県教育委員会

開催日時

 令和3年6月9日(水)13時30分〜16時[受付 13時〜]

開催会場

 滋賀県庁東館7階大会議室(大津市京町四丁目1番1号)

対象

  • 市町生涯学習・社会教育関係職員(行政職員、公民館・コミュニティセンター職員、社会教育委員等)
  • 地域づくりに関わる多様な分野の行政職、機関、団体の関係者等

参加者

オンデマンド参加 108名
会場参加         13名

日程および内容

13時〜13時30分 受付
13時30分〜13時45分 開会行事(開会あいさつ 日程説明)
13時45分〜15時30分 テーマ『地域のつながり』
事例発表①「奥永源寺地域から見る地方創生の可能性」
      株式会社 みんなの奥永源寺
      代表取締役 前川 真司 氏
事例発表②「つながる力をはぐくむ生活を」
      一般社団法人 暮らし育て組
      理事 吉田 尚子 氏(滋賀県社会教育委員)
15時30分〜16時 質疑応答・意見交換等

コロナ対策

  • 会場では、マスクの着用、手指の消毒、検温、換気等感染予防対策をするとともにオンデマンド視聴を可能としました。

事例発表①

 奥永源寺地域の資源を活用し、地元産業の活性化に取り組ま
れています株式会社 みんなの奥永源寺 代表取締役 前川真司氏
より、「奥永源寺地域から見る地方創生の可能性」と題して、
発表していただきました。
 地域でのつながりを大切に、地域資源を活かしての「ムラ
サキ」(紫草)からの化粧品開発、木地師発祥の地としての
文化の伝承、政所茶の手摘み体験、SDGsの実践として、琵琶
湖の源流を保全し、奥永源寺地域の耕作放棄地を再生し、無農

薬・有機栽培の取組などの話をしていただきました。その中で、地域での事業と地域での活動の両輪両軸の整備が、100年先の地域づくり、人づくりにつながることを学びました。
 参加者からは、「しっかりと地域を見つめ直し、歴史・文化や現況を価値に変えられるプラスの思考をもっていくことが大切であると感じた。」「身近にあるもの全てのたなおろし。ある意味、今一番必要な最初の一歩かも…。そして新たな付加価値へと発想の転換、改めて大切な視点ですね。」「他人に任せるのではなく『自分事』とする意識改革が当市の課題であり、非常に共感した。」「より多くの方に視聴していただきたいと思った。とりわけ、地域のリーダー(役)に。」等の感想が寄せられました。

事例発表②

 竜王町にある古民家「ひだまり学舎」を拠点に、暮らしと
子育ての学びの場、交流の場をつくり、地域のつながりを大
切にした活動をされている一般社団法人 暮らし育て組 理事
吉田尚子氏より、「つながる力をはぐくむ生活を」と題して、
発表していただきました。
 子育て中のママさんたちの暮らしと子育ての学びの場、地域
の支え合いの場として、地域の絆、つながりを大切にした「か
まど組」「ひつじ組」「たね組」「いえ組」などでの実践をお

話しいただきました。その中から、無理をせず、楽しんでつながりを広めていくこと、また、「わかりあえなさ」を前提に対話を大切に取り組み、「笑顔」と「ありがとう」が行き交う家庭、地域づくりにつなげていくことを目指しての取組をお聞きすることができました。
 参加者からは、「背伸びをしない取り組みで、よかった。」「“持ちつ持たれつ”の関係が、よかった。」「人とのつながり方、巻き込み方など大変参考になった。」「地域のつながりづくりの場、きっかけの提供づくりの大切さを痛感した。」「子育て中のお母さんのフォローの大切さを感じた。」等の感想が寄せられました。

意見交換より

  • 町として地域課題解決のありかたを検討しているところ。これから考えていく段階。前川さんの話で「地元愛が大事である」ことを聞いた。地域の人にどうやって地元愛を芽生えさせるか課題である。
  • 子どもの体験活動「早寝早起き朝ごはん」をどう浸透させていくか、考えている。身近にある資源や「たなおろし」のことをもっと聞かせてほしい。
  • 地元愛をどう育てるかということ。自己肯定感とよく言う。自分に何もない、と考えるのと同じで地域のことがわからないと地域愛は育ちにくい。たなおろしが始まり。神社の歴史を掘り起こした。1000年続いた暮らしの豊かさを誇りに思う。「奥永源寺地域は大事だ」と、子どもにつなげたいという意識になるとベスト。私は鈴鹿の山や景色を誇りに思う。獣害を目の当たりにすると何とかしたいと思う。自分たちが誇りに思うことを明確にしていく。
  • 価値観をどこに置くか、人によって様々。付加価値やヒントになる情報をどうやって提供できるかは課題である。
  • 気づかせ方が大事。自分が滋賀を愛してる原点は、やはり高知での暮らしかと思う。兵庫県での生活から、高知での暮らしのカルチャーショック、で気づいたものがある。人間はないものねだりであり、灯台下暗しということ。スパゲティ ミラノ風のようにその地域でしかできないもの。うちの町らしい「これ」というものが見えてくる。たなおろしの目線。よそ者わか者ばか者としてうまくきっかけがあると、都会人にとっては奥永源寺に何時間もかけてやってくる価値となる。気づきのきっかけづくりを行う。
  • 学校は、コミュニティ・スクールにもなっており、特色ある活動をみんなで考えて実践している。地域で冊子も作った。昔ながらの地域に理解してもらうためには、自分からいろんな活動に参加していくことが大切であると感じている。
  • 町の立場としては、様々な団体が協働して、自治会ごとの差・壁を解消するのが行政の立場かと思う。アイデア模索中。
  • 行政でなくても、人をつなげられる人材を見つけていきたい。
  • 既存の枠組みを超えたアイデアをもった人たちのワーキンググループ作りが必要。
  • 今まで、地域との関わりが少ない人に働きかけることが大切。
  • 地域は、防災に関して、子どもや高齢者のことがおきざりになりっているのではないかと思う。防災を切り口に、人とのつながり、地域のいろんな世代を巻き込んで地域づくりをしていくことができるのではないか。
  • まずは想いをもっている人のマンパワーが大事。いかに自主的に地域の人が動いて、はばたけるかが大事であり、「自分が変える!」という人が必要だと思う。そういう人を見つけていきたい。
  • この2年間、空き家バンクの仕事をしている。今年度は地域に入って、いろいろな方から声が上げられる場づくりをしていきたい。
  • 以前は文化財に関わっての仕事をしていたので、自分の知識を活かし、地域資源を活用して、地域づくりにつなげていきたい。
  • 地域の大きなくくりで子どものことを話せる場をつくっていきたい。

問合せ先

 滋賀県教育委員会事務局生涯学習課 生涯学習振興係(木村)
 TEL:077-528-4651  FAX:077-528-4962



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