平成26年 11月20日(木)13:00〜16:30 参加者:58名
近江八幡市勤労者福祉センター(アクティ近江八幡)
実践報告<1>「地域の協力による学校図書館の活性化」
発表者:宮崎 幹也氏(米原市立近江図書館・山東図書館館長)
米原市からは、平成26年の夏に実施した坂田小学校の学校図書館改造の様子をお話しいただきました。
坂田小学校の図書館にある課題を整理し、その解決のために学校図書館を改造する取組を、具体的な作業の手順だけでなく、学校や地域の方々がどのように関わったかなどを多くの写真でわかりやすく報告いただきました。
学校が主体となり、市立図書館が地域の「人」と「人」とを結び、学校支援コーディネーターが学校と地域とを結んだ取組の報告は、まさに地域との連携によって学校図書館の活性化を図ろうとする意気込みが伝わってくるものでした。
実践報告<2>「学校司書を中心とした図書館活用
〜図書館改造、学校図書館司書の配置による生きた図書館への変身〜」
発表者:廣瀬 直美氏(長浜市立高月小学校 教諭)
上嶌 千佳氏(長浜市立高月小学校 司書)
長浜市立高月小学校からは、昨年度学校図書館改造を行い、今年度から学校司書が配置されたことを受けた、学校図書館の機能を生かした読書活動・学習活動の取組についてお話ししていただきました。
高月小学校では、学習の場として図書館を位置づけ、「図書館活用委員会」を組織し、計画的に調べ学習への活用を図っておられます。また、学校司書が授業に使う資料を用意したり、資料の利用方法を指導したり、また図書館を親しみやすく整理したりするなど、教員と学校司書が連携しながら「生きた図書館」づくりを行っている様子も御報告いただきました。
講演「学習をつなぐ 〜学習の架け橋としての学校図書館〜」
講師:大平 睦美氏(京都産業大学客員教授)
大平先生からは、御専門の教育工学の観点から、「変化」をキーワードに学校図書館の活用についてお話しいただきました。
学校図書館の環境整備、学校司書の配置、教員研修などの外からの働きかけが、学校内の図書館活用の推進体制など内からの変化も生み出すこと、そうして学校図書館の活用が探究型学習など授業の在り方の変化を生み出す可能性をもつことなどを、先進的な事例の紹介を交えながらの御講演でした。