
掲載日:2008年6月18日
教科等 : PTA行事 ‥
「さがわきゅうびん交通安全教室」 (彦根市立河瀬小学校全学年児童の希望者とその保護者)
講師 : 佐川急便株式会社 (平成20年6月7日)
河瀬小学校PTA(彦根市)の方から、学校支援メニューの中の交通安全教室についての相談がありました。
「夏休みも近づいてくるので、低学年と高学年にわけて自転車指導を必ず含めていただきたい。」とのご要望があり、佐川急便にご相談をしたところ、「是非、やりましょう!」と言っていただき、ご紹介しました!
連携教室 :
PTAの方が希望されていた自転車指導を重点的にしてくださいました。
まず乗る前の点検では、
- ハンドルやペダル、チェーンの確認
- ブレーキがきくか
- タイヤは大丈夫か
- ライトがつくか、ベルは鳴るか
- 乗ってみて両足がつく高さにサドルを調整する
などのご指導を受けました。
その後、佐川急便が用意してくださった『止まれ』の標識や信号機で、実際に体験しながら学ぶことができました。
特に道路を横断したり、右左折するときは、
- 右を見て左を見て再度右後方を確認してから渡ること
- 信号機が点滅したら止まって次の青信号を待つこと
- 駐車している車の横を通るときは、ドアが開くこともあるので注意が必要
などを教えてくださいました。
後半は、子どもたちが実際に佐川急便のトラックの運転席に1人ずつ乗せていただくことができ、運転席から見て、ある角度からは見えなくなる範囲(死角)を確認したり、特に高学年児童に対しては、前のタイヤでひかれなくても後ろのタイヤに巻き込まれることもある(内輪差)という危険を、人形を使って確かめる学習もしてくださいました。
終始なごやかに、また、子どもたちは、ふだん体験したことのない佐川急便のトラックにも実際に乗せていただき、運転者の視点からも学べ、貴重な体験をさせていただくことができました。
最後にスタッフの方の体験談をまじえた話があり、友人が雨の日の傘さし運転で事故に遭われた例を取り上げられました。
子どもたちも身近な問題として受け止め、参加された保護者の方々も同様に、改めて「自転車の安全な乗り方」について、確かめる機会となりました。
佐川急便株式会社のスタッフの方より
スタッフメンバー全員が子ども1人1人に丁寧に接し、わかりやすい説明をしてくれたと思っています。
また、トラックに実際に乗ってもらい、トラックの大きさや死角の多さを実体験することで、その危険性、自転車走行における注意点を説明することができました。
参加者人数が少なかったのが少し残念でしたが、トラックに乗ったときの子ども達の反応が良かったのが、嬉しかったです。
参加した児童・保護者の感想より
- 自転車の乗り方を教えてもらって、トラックにも乗れて楽しかったです。(低学年児童)
- トラックの運転席に乗って、全然見えなくてびっくりしました。ちゃんと止まって安全を確かめて渡るようにしようと思います。(高学年児童)
- 本物のトラックを使った死角、内輪差の実演は有意義ですが、低学年には、少し難しかったかなと思います。でも、佐川急便さんは親切で優しかったので大変良かったです。(低学年保護者)
- トラックの運転席に乗ったとき、子どもの姿が見えなくなって本当にこわかったです。車に乗るときに気をつけようと思いました。(高学年保護者)
- 私たち教師が交通安全教室をすることもありますが、やはり違う立場(専門)の方に来てもらって実際に体験したりすることも、とても良かったです。(教職員)
※参加した児童の帰宅後の様子
(保護者より)
- 安全教室の後、家族で車で出かけたとき、娘が助手席に座りたがり、フェンダーミラーの死角に興味津々で、運転手(母親)に細かく注意をしていました。
- 家族分の自転車も点検し、お父さんに手伝ってもらい、タイヤの空気入れやサドル調整をしていました。佐川急便のお姉さんの話をお友達にしていました。
河瀬小学校PTAの方より
- 以前は準備だけで疲れてしまった経験がありましたが、佐川急便から多くのスタッフさんに来ていただき、私たちは子ども達に気がまわせて良かったです。
- 司会の方が、子ども達と対話をしながら進められ、また最後に経験談で締めくくられ、「交通ルールを守り、自分の身を自分で守ってほしい」という気持ちが、子ども達によく伝わったと思います。
- こちらからの要望で、高学年向きにプログラムをアレンジしながら実施してくださり、感謝しています。自転車の乗り方を実践指導いただけて有意義でした。自転車の利用に関して道路交通法の改正(13歳未満の子どもは自転車で歩道を通行できるなど)は知らなかったので、勉強になりました。
- 今回は場所の問題と電気が使えないという問題が出てきました。今後、同じ問題が出てくるかもしれないので、何かいい案がないかなと思っています。PTA行事の場合、参加人数の問題なども出てくるので、PRの仕方などもいい案があるといいなと思います。
- 今回は、全面的に佐川急便さんと県の学校支援ディレクターの方に相談しながら、こまめに連絡をいただき、良かったです。宅配業の方は忙しく走り回っておられ、直接連絡するのが少しはばかられたのですが、間に入っていただき助かりました。