本文へジャンプ

「地域の力を学校へ」推進事業の実践例 物部小学校6年生 × 社団法人滋賀県司厨士協会/フジノ食品株式会社 「世界グルメ博覧会―食を通して世界の国を知ろう―」

掲載日:2008年7月7日

教科等 : 総合的な学習の時間 ‥

「世界グルメ博覧会―食を通して世界の国を知ろう―」 (守山市立物部小学校6年生)

講師 : 社団法人 滋賀県司厨士協会の代表 (平成20年6月24、27日)

協力 : フジノ食品株式会社

 守山市立物部小学校から、「国際理解教育の世界の食を学習する中で、学校支援メニューに載っている『食の匠の食育出張講座』を6月後半の週でしていただくのは可能でしょうか?」とのご依頼がありました。
 フジノ食品にご相談をしたところ、「是非やりましょう!」と言っていただき、連携授業が実現しました。

打ち合わせ :

 学校支援メニュー「食育『食の匠の食育出張講座』」に登録していただいてから、第1回目の連携授業です。
 材料を提供していただくフジノ食品と、講師をしていただくホテルシェフの方を交えて、今回の授業の流れや家庭室、食器等の確認などを学校で行いました。


授業 :

 学びの学習のテーマ「食を通して国を知ろう」で、洋食の一流ホテルシェフの方が講師となって、いろいろと教えてくださいました。

 授業のメニューは、2品。

☆〔スペイン風野菜とチョリソのスープ〕
 (チョリソ…スペイン発祥の辛味があるソーセージ)
☆〔滋賀県産虹鱒のソテー〕
 (たっぷりの緑野菜(8種類)を添えて)

 メニュー(食材)は、地産地消を取り入れながら、あえて野菜を多く…と考えてくださいました。

 まずはお手本からです。
 「じゃがいもは色が変わるので、切ったら水につけておこう。」
 「オリーブオイルにつけたニンニクをきつね色になるまで火にかけてね。それ以上炒めると苦くなるよ。」
 「ドレッシングは、味が入りにくくなるので、先に塩・こしょうで味を調えてから、オイルをゆっくり入れてかきまぜよう。」
 「そしてすべてに大切なことは、衛生的にも1つの工程が終わるごとに、片づけながら進めていくこと、1人1人が意識して分担することだよ。」
など、前でシェフの方が、野菜の切り方や食材の下処理の仕方、各工程での注意点等を教えてくださいました。

 また、料理の世界にもオリンピックがあり、今年は滋賀県からも代表の方が参加されるそうです。
 そのようなお話も聞きながら、さあ、次はいよいよみんなの番!

 6班にわかれ、各テーブルにシェフがついてくださり、「家でもお料理手伝ってるよ!」「楽しい!」という声がとびかう中、調理は進んでいきました。
 盛りつけも、お皿への乗せ方を少し変えるだけで、ホテルで出ているようなメニューになりました。
 今回は、洋食ということで、ナイフとフォークを使います。ナイフは右に、フォークは左に持ち、虹鱒のソテーの左側をフォークでおさえて、1口大に切って食べていきます。
 食べるときは、慣れないからか少し悪戦苦闘…でしたが、とってもおいしかったですね。

 外国が、とても身近に感じた授業でした。

講師をしてくださったシェフの方より

  • 楽食(がくしょく…楽しく食べる)を大切にしています。
    今日のことをおうちでも話をしたり、また作ったりしてくれたら、とても嬉しいです。
  • 調理実習は時間の配分が難しいですが、話もよく聞いてくれていて、大変良かったです。
    また、機会があれば、お伺いしたいと思います。

窓口になってくださったフジノ食品株式会社の方より

 子どもたちの楽しそうな、熱心でいきいきとした授業の姿が印象的でした。一流コックさんを間近に見て、その姿や技術に興味があったと思います。
 一緒に料理を作る楽しさが伝わってきましたし、マナーとともに、作った料理の味も楽しんでいただけたかと思います。
 今後も機会があれば、実施してまいります。
 子どもたちが食に対して興味・関心をもち、マナーを学ぶことで、食に携わる皆様(生産者、物流業者、料理提供者)に、少しでも感謝の気持ちをもっていただければ嬉しく思います。

△ ページのトップへ