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「地域の力を学校へ」推進事業の実践例 野洲養護学校高等部1〜3年 × パナソニック株式会社 ホームアプライアンス社「進路学習・環境学習―工場見学―」

掲載日:2008年7月22日

教科等 : 総合的な学習の時間 ‥

「進路学習・環境学習―工場見学―」 (滋賀県立野洲養護学校高等部1〜3年)

講師 : パナソニック株式会社 ホームアプライアンス社  (平成20年6月30日)

 野洲養護学校から、「進路学習として職場見学をしたいのですが、大型バスの駐車が可能で車椅子の生徒への対応も受け入れていただける所はないでしょうか?」と問い合わせがありました。
 ホームアプライアンス社にご相談をしたところ、「対応はできる限りさせていただきます。是非やりましょう!」と言ってくださり、連携授業が実現しました。

打ち合わせ :

 授業の目的や内容、車椅子の生徒がいるため階段やトイレの確認などを、ホームアプライアンス社で行いました。また、実際に見学する工場の下見をさせていただきながら、当日の日程の流れを確認しました。


授業 :

 次の2つの目的で授業が進められました。

  • 工場見学を通して「働く」ことに対する意識を高める。
  • エコファクトリーツアーを通して環境について考える機会とする。

 まずは、エアコン工場を見学しました。
 忙しい時期とそうでない時期で働く人の数が違い、慣れた方ばかりではないため、仕事をする前に事前研修をされます。例えば、誰に報告や相談をすればいいのかリーダーの帽子の色が違っていたり、けがをしないように長袖着用を義務化されています。まずは、安全第一を心がけておられます。

 見学しながらエアコン作りの流れや、エアコンの内部の仕組みについてなど、いろいろとわかりやすく説明をしてくださいました。

授業のようす

 休憩中は、エコステーションに展示されているパネルや、実際に体験できるコーナーもあり、自由に見学させていただきました。

 後半は環境学習です。
 クイズや、実験などをまじえながら、物を燃やすことで発生する二酸化炭素(CO)が増えすぎたために起こっている地球温暖化の現状や原因を教えてくださいました。
 そして、二酸化炭素(CO)を減らすために、「みんなで出来るエコ約束」として普段の生活の中で何ができるかチェックしてみました。(例:おふろのお湯で体や頭を洗いシャワーを使わない、など)

 パナソニックさんは、二酸化炭素(CO)を減らすために、真空断熱材を冷蔵庫に利用されています。

 そして最後は、その真空断熱材を使い、自分で描いた絵で飾るペットボトルホルダーを作りました。ペットボトルに入れた飲料を長時間保冷することができ、持ち歩けば過剰に出るゴミも減らせますね。

授業のようす

 このように私たちも、二酸化炭素(CO)を減らすために出来ることが、たくさんあります。
 皆さんも、是非エコ生活をこころがけてくださいね!

ホームアプライアンス社のスタッフの方より

 初めて特別支援学校の生徒を受け入させていただくことになり、事前の打ち合わせを十分にさせていただきました。学校支援ディレクターと先生に実際にお越しいただいて、工場見学のルート下見や生徒たちのこと、学習内容など十分にお話ができたことで、当日は、生徒のみなさんには、安全に楽しく、工場のことや地球環境について学んでもらえたと感じています。工場見学での興味津々な顔、環境学習での真剣な顔、My水筒づくりでの楽しそうな笑顔を見せてもらい、私たちも授業を通じて、生徒のみなさんからたくさんのことを勉強させてもらい大変感謝しています。

 当社としては、今後も、企業と地域のみなさんとより連携を図りながら、当社の省エネ技術を軸とした環境学習を進めて参りたいと考えております。

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