「ぼく・わたしの守り神を作ろう」 (近江八幡市立八幡小学校4年生)
学校と地域を結ぶコーディネート担当の先生から、「作品展もあり陶芸の作品をつくりたいのですが、4年生4クラス対象で来ていただけますか?」と、ご相談がありました。
しが文化芸術学習支援センターにご相談したところ、打ち合わせも含め、対応してくださいました!
学校にて、担当の先生や地元のボランティアの方も交えて、授業内容や教室等を確認していただきました。
次のねらいで、授業は計画されました。
テーマは「ぼく・わたしの守り神を作ろう」
講師の先生から「守り神とは?」のお話、また沖縄で有名な守り神「シーサー」や地元の守り神についてなどいろいろ教えてくださいました。
ピラミッド(権力があった人のお墓)を守っているエジプトのスフィンクス(顔は人で体はライオン)は有名ですが、神殿などを守る霊獣は、昔から不思議な力をもつ動物とされてきました。それらは、アジアの東と西をつなぐ道「シルクロード」で伝わってきたそうです。
シーサー(モデルはライオン(獅子))は、家や人、村に災いをもたらす悪いものを追い払う魔よけ、また、幸運を招く守り神として沖縄へ伝わってきました。
このような守り神は、神社の狛犬や、信楽の狸があります。また、近江八幡にはなんとおめでたいということもあり「花さかじいさん」の形もあるそうです。
お話のあとは、いよいよ未来を拓く守り神(シーサー)作り!まずは、陶芸家の先生に、粘土で作る時のアドバイスをいただきました。
先生の第一声は「形は自由で、みんな違っていいです!」
シーサーは、災いから守ってくれる守り神なので、お尻をあげ、威嚇の表情ですが、福の神もいるので、一人ひとりの思いでつくって良いとのことでした。
大切なことは、頑丈で壊れにくい形にすることです。
注意点についても、陶芸家の先生が実際にやりながらわかりやすく楽しく説明してくださいました。
みるみるうちに出来上がっていく先生の作品に、みんな「うわー!」「すごい!」の声。
子どもたちの作品もアイデアいっぱいでとても素晴らしかったです。焼き上がるのが楽しみですね。
話もよく聞いてくれて、元気いっぱいで、とても良かったです。
それぞれの気持ちや思いを大切にしてもらって、これからも頑張ってほしいと思います。
導入のシーサーの由来の話や、陶芸家さんの制作説明など、子ども達は大変興味をもって真剣に聞いてくれました。90分間の制作では、それぞれに願いをこめて作っていました。
図工が苦手という子も何人かいましたが、どの子も楽しそうに満足して作っていたように思います。
放課後も作品を見に来る子がいましたし、担任の先生からも、こんな楽しそうに作っていて授業を実施できて本当に良かったとの言葉をいただきました。
陶芸家さんは、4年生とは思えない仕上がりの作品だと驚かれていました。一人ひとりの子ども達に陶芸家さんとスタッフの方に手厚く対応していただいたことにより、手が止まってしまう子、悩んでいる子などの声をひろって、ともに作品作りができたと思います。
導入や活動前の説明で子ども達が引き込まれていました。作り方の手順をきちんと説明してもらって、子ども達に分かりやすく、作業への取り掛かりも早かったです。
ボランティアスタッフの方が目を配ってくださって、子ども達がスムーズに活動できました。常に子どもを褒めるプロの方の子どもへの接し方がすばらしく、子ども達も信頼していました。
子ども達は引き込まれるようにシーサー作りに夢中になっていました。シーサーの説明から作り方の見本の見せ方、子ども達がみんな「ヤッター感」を持てる指導をしてくださり私も勉強になりました。
貴重な体験をさせていただき本当にありがとうございました。最初の全体のお話が、子どもにとても分かりやすく、子どもの創作意欲をかきたてたと思います。また、実物がたくさん用意されていて、子ども達も取りかかりが遅い子どもを中心として作りやすかったと思います。
粘土の扱い方などプロの指導を見て、とても参考になり、今後の活動に生かしたいです。
1人ではとてもあれだけの時間で子ども達の作品を完成することはできないと思うので、手伝ってくださるボランティアスタッフの方がおられてありがたかったです。