「ムラタセイサク君の実演、開発者講話」 (高島市立安曇小学校5、6年生)
「学校支援メニュー」一覧より、理科教育としてのプログラムもお持ちの村田製作所をご紹介しました。
学校からも「是非」と言っていただき、連携が実現しました!
前半30分は、1年生〜4年生にセイサク君の実演をしていただきました。
実演の内容は、ムラタセイサク君の自転車に乗っての走行や平均台走行です。セイサク君は、走行するときについているカメラで確かめながら走行します。後ろ(バック)走行もスイスイ。
他にも、マジックスティックというセイサク君を操るセンサー棒を使い、通常走行やバックをさせたり、セイサク君をうなずかせたりする様子は、児童、先生達からも「すごーい!」と大歓声があがりました。
(これは、5、6年生も共通です。)
その後の5、6年生の授業では、まず村田製作所で開発のお仕事(技術者、エンジニアといいます)をされている方のお話から始まりました。
村田製作所では、シャーペンの芯の先より小さな電子部品などを作っておられます。
作っておられるセラミックコンデンサーという電子部品は、現在の携帯電話の中に200個も入っていることにビックリしました。ですが、それらの電子部品は製品の中に入っているため、どんな役割があるのか?どんなことができるのか?などは、私達には見えないし、よくわかりません。
そこで、「それらをわかりやすく紹介したい、でも考えているだけでは始まらない、よし開発、実験してみよう!」そんな思いで、自転車型ロボット(ムラタセイサク君)が誕生したそうです。
そして、セイサク君の実演では、先ほどの内容に加えて、不倒停止(止まっても倒れない)の仕組みなどを教えてくださいました。倒れないために傾きを測るジャイロセンサーを使っているということでした。
さらに、村田製作所の方のご協力で、セイサク君についているカメラからの映像をパソコンで見せてくださいました。みんな、セイサク君に手を振ったり、パソコンの画面に興味津々。
ですが、セイサク君の開発には多くの失敗、大変なご苦労があったそうです。
失敗を繰り返す中、次はこうしたら良いだろうか?と仮説を立て、原因を探り、対策を練る…その繰り返しの中で、スタッフ全員の「開発に失敗はつきもの、次は絶対成功する!」という“夢”と“強い思い”は消えなかったとのことです。
セイサク君について、村田製作所の方からの「テレビ・雑誌やみんなに興味を持ってもらって、開発して本当に良かったと思います。みんなが大人になって、エンジニアになって、またいろいろと開発してくれたら嬉しいです。」という言葉が頭に残っています。
事前に、学校の授業内容や、それまでの授業との関連などの打ち合わせは大事です。
授業内容・ポイントなどご理解をいただいていましたので、学校および子ども達に満足していただけたと思っております。
セイサク君の動く様子を 興味深そうに見つめていたのが印象的でした。
これから先、いろんな勉強をして「できたらいいな」を「つくってみたい!」へとつなげていってほしいと思います。