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「地域の力を学校へ」推進事業の実践例 日栄小学校4年生 × 株式会社島津製作所「生物の多様性〜絶滅しそうな生物について〜」

掲載日:2009年2月2日

教科等 : 総合的な学習の時間 ‥

「生物の多様性〜絶滅しそうな生物について〜 」 ( 豊郷町立日栄小学校4年生 )

講師 : 株式会社島津製作所 ( 平成21年1月16日 )

 生涯学習課で年に3回行われる学校と地域を結ぶコーディネート担当者研修の中で、「「学校支援メニュー」一覧」をご紹介しています。
 その第1回の研修後、日栄小学校の先生から、「総合的な学習の時間で環境の学習をしています。その中で、島津製作所さんにお話をしていただけないでしょうか?」とご相談がありました。
 授業の内容をお聞きしながら、他に島津製作所さんがされている「生物の多様性」のプログラムなどもご紹介したところ、「是非、3学期の学習に入れたいと思うのですが」とのことでした。
 島津製作所の方も、「伺います。」と言ってくださり、連携が実現しました!


授業 :

 次のねらいで授業は進められました。

  • 1〜2学期に学習した社会科の「ごみと環境」「水と環境」の発展学習として、生物と環境のつながりについて目を向けさせるとともに、環境学習への関心を高め、次年度への学習へとつなげていく。
  • ごみ・水の学習につなげて、より広い視点で、「自分たちにできることは何か」を考え、くらしに生かしていく力をつける。

 1時間目の出前授業のテーマは、『地球のメッセンジャーになろう』
 まずは、「地球は大丈夫?」という質問から始まりました。 環境には、酸性雨やオゾン層の破壊など様々な問題があります。
 その中で、温暖化の図は一目瞭然。将来(2100年)の気温上昇予測の赤やオレンジ色の(温度が高い)図を見て、「ええー!うそー」「めちゃくちゃ温度高いやん」など、大きな声もあがり、衝撃的でした。
 他にも、様々な図、写真、グラフなどを見せてくださいました。
 人口が増えると、エネルギーをたくさん使います。結果、温暖化の原因にもなるCO(二酸化炭素)も増えます。
 エアコンの設定温度に気をつける、使っていないコンセントをぬく、テレビの時間を減らす、鉛筆や消しゴムは最後まで使おう、食べ物は残さないようにしよう、自然・植物を育てよう…など、私達ができることは一人ひとり心がけていきましょう。

 さて、地球には人間だけでなく、動物や植物も一緒に生きています。このように様々な生命が豊かに存在することを生物の多様性といいますが、生物はそれぞれに個性を持っています。
 しかし、残念ながら、今絶滅の危機にひんしている動植物がいます。原因は、開発、公害、天災、密漁、温暖化…など様々ですが、知らないところでもいろいろと私達はつながって成り立っているわけで、生物の多様性を守るためにも、私達はまず絶滅の危機にひんしているものを知ることが大切です。身近な生き物を大切に思うこと、そして、地球を守るために小さなことからでいいので、地球にいいことを始めていきましょう!

 2時間目は、カードゲーム「bidi(ビディ)」(=名前は、生物の多様性を意味するbiodiversity(バイオディバーシティ)からとっている)をしながらの学習でした。
 カードには、絶滅危惧生物カード、ワールドカード(絶滅カード)、保護カード、特殊カード(天災、温暖化、密漁、条約…などのカード)があり、世界を7地域にわけ、いろんな危機を乗り越えて同じ地域の生物カードをそろえるというゲームです。
 このカードゲームは、大学の学生さんと一緒に作製され、カードに描かれている絶滅危機の生物も学生さんが描かれたそうです。
 最初にそろえた人には、得点ボーナスもあるということでみんなやる気満々!で始まり、途中もあちらこちらで、歓声があがっていました。

 カードに描かれている絵で絶滅危機の生物にまず関心をもって、世界にも目をむけてもらえるゲームだと思いました。

 最後は、会社でゴミの分別を徹底的にされていて、ゴミから生まれ変わったノートなどをプレゼントしていただきました。
 みなさん、大切に使いましょうね。

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