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「地域の力を学校へ」推進事業の実践例 志賀中学校1年生 × 株式会社島津製作所 「環境学習―ゴミとリサイクル―」

掲載日:2009年2月6日

教科等 : 総合的な学習の時間 ‥

 「 環境学習 ―ゴミとリサイクル― 」 ( 大津市立志賀中学校1年生 )

講師 : 株式会社 島津製作所  ( 平成21年1月27日 )

 志賀中学校では、1年生の環境学習の取組を、3学期3週間にわたって学習する計画を立てられました。
 今年度は、外部からの人材や施設を活用することを視野に入れ、生涯学習課のホームページに掲載している“「学校支援メニュー」一覧“も参考にしていただき、ご相談がありました。
 環境の中でも3R(リデュース・リユース・リサイクル)の学習では、実践例でご紹介している「島津製作所の『ゴミとリサイクル』の出前授業を、是非授業に取り入れたいのですが」という先生のご希望がありました。
 島津製作所にご相談をしたところ、「今回スタッフが限られますが、学校さんにもご協力をいただきながら、授業をさせていただこうと思います。」とお返事をいただき、連携が実現しました!


打ち合わせ :

 島津製作所の方からのご意向があり、志賀中学校の先生と、島津製作所で打ち合わせをされました。

授業 :

 授業は、「3Rの大切さを学習し、深めさせること」を主として進められ、1時間目は「ゴミとリサイクルの話」で、日本のゴミについての講義でした。

 江戸時代には古着屋や紙くず買いなど、今の古紙回収やリサイクルなどのお仕事があったそうですが、元々“物”がないため、“物”をとても大切に使ってゴミもあまり出なかったようです。

 今は、ゴミがとても増えました。
 「どうして、ゴミは増えたと思いますか?」…この質問に、生徒さんからは「過剰包装のため」「プラスチックとかも増えたから」という意見が出ていました。加えて、今は、大量の生産・消費・廃棄で、使い捨て型の社会になり、いろいろな物が作られて便利になった分、ゴミも増えました。

  私たちは今家庭ゴミを、1人あたり1年間で約400kg出しているそうです。燃やすゴミが多くなるほど、地球温暖化の原因となるCO(二酸化炭素)も増え、ゴミを捨てる場所も、狭い日本ではもうすぐいっぱいになります。
 滋賀県でいうと、昨年度と同じようにゴミを埋め立てていけば、あと12年で現在の埋め立て地はいっぱいになるそうです。

 では、「どうしたらゴミは減るのでしょう?」…まずは、ゴミを出さないことが第一ですが、使った物はまた私達のところに戻ってくるような循環型の仕組みにしていくことは大事です。
 そこで、“3R“はとても大事になりますので、皆さんも生活の中で意識をしてみてくださいね。

 2時間目は島津製作所オリジナルの環境すごろくを通して、学びました。まずは1人が年間平均で出している400kgのゴミを持って、スタート。
 「旅行先で使い捨て用品をたくさん使ってしまう+10kg(ゴミ増)」、「おせちの残りを工夫して食べる−10kg(ゴミ減)」など、最後はゴミが一番少ない人が勝ちです。

 途中、ゴミが大きく減ると、「めちゃくちゃ、エコやん。すごい。」などの声もあがっていて、私たちにもできる身近な事柄で、楽しく環境について考えることができました。

 最後は、ゴミの分別を徹底的にされている島津製作所さんから、ゴミから生まれ変わったノートなどをプレゼントしていただきました。
 みなさん、大切に使ってくださいね。

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