「地球温暖化と太陽光発電」 ( 大津市立唐崎小学校6年生 )
株式会社カネカは工場やグループ会社がある地域で学校支援をされています。唐崎小学校に環境教育についてのメニューをご紹介したところ、「3学期の授業に沿いますし、来ていただけるなら嬉しいです。」と言っていただき、連携が実現しました!
テーマは「地球温暖化と太陽光発電」です。
6月に唐崎小学校で、授業の内容、教室や時間の確認などの打ち合わせを行いました。
ヒマラヤの氷河の写真が2枚写し出されました。ほんの30年前と比べても、氷河が溶けている様子が一目でわかります。他にも、熱帯地方に生息するマラリアという伝染病を媒介する(運ぶ)蚊が日本でも見られたり、地球の平均気温が高くなると、さまざまな環境に影響があります。
地球が暖かくなっている原因は、熱を逃がしにくい性質を持っている二酸化炭素(CO2)の増加にあります。
二酸化炭素は、石油や石炭や木材などモノを燃やした時に出ますが、この二酸化炭素が増えすぎていることが環境などに多大な影響を与えつつあります。
「普段、火は使わないよ…」という人はいますか?
例えば、皆さんはテレビを見ますね。テレビとモノを燃やすことは、関係がないように思えます。が、実は日本は発電の主が火力発電で、それが全体の半分以上を占めています。 火力発電の仕組みは、モノを燃やし水を熱した時に発生する水蒸気で、風車のような羽根(タービン)を回し、そのエネルギーで電気を起こします。
他にも水力発電などありますが、そのような発電の仕組みを、実験などをしながら、説明してくださいました。
1、発電を体験!
2、団扇(うちわ)であおいで、電気を起こす実験!
3、火力発電所と家の模型が登場。発電所から電柱を通ってみんなの家に電気が送られてくる仕組みを知る実験!
実際の発電には私たちの知らないところで、多量の資源やエネルギーが使われ、多量の二酸化炭素を排出しています。つまり、私達が電気を使うことで二酸化炭素が毎日発生しているのです。
私達は未来のために、いろいろ考えていく必要があります。
ここで、今回、二酸化炭素を出さない方法の1つとして学習したのが“太陽光発電“です。
すべてのモノは、プラス(+)とマイナス(−)の電気で成り立っています。
太陽電池は、半導体(という特殊なモノ)で出来ていて、光が当たらないところではプラスとマイナスの電気が強く結びついていて電気は流れませんが、光が当たるとプラスとマイナスの電気を離すようになり、電気が流れるようになります。 つまり、自然をそのまま利用して二酸化炭素も排出せず、電気を起こせるということです。その太陽電池の仕組みも、模型を使って説明してくださいました。
今は、太陽パネルも世界で使われ始めています。太陽の光を取り入れながら電気を起こせる透明のタイプなどもあり、いろいろな場所に設置されるようになりました。
ですが、なんといってもまずは、今私たちにできることから、始めることが大切です。身近で意識があればみんなにもすぐ出来ることで、例えば、毎日1時間テレビ利用を減らしたら、1年間で2リットルのペットボトル約5,017本分の二酸化炭素を減らすことが出来るそうです。
カネカの方から「お家でも話し合って、地球のために今日から何か始めてみてくださいね」というメッセージをいただきました。皆さんも実践してくださいね!
驚いた、また、おもしろかった実験は、炭を使った実験という声が一番多かったです。 太陽光や風力発電は、子ども達もよく知っているようですが、興味のある子どもからは半導体の模型を使った話がおもしろかったという声もありました。
また、スクリーンを使っての説明がわかりやすかったという子どもも多かったです。
実験用具をたくさん持参してくださり、子ども達が実際に体験をしながら、学習をすることができました。理科の3学期の学習「人とかんきょう」に、ぴったりの内容でした。
授業が終わってからどの子もおもしろかったという感想を持っていました。
たくさんの器材を使っての実験、ありがとうございました。
地球温暖化のためにがんばろうと思った気持ちや、興味を持ったことをいつまでも心の中に持ち続けて、しっかりと勉強してください。 今回の授業を通じて、少しでも環境問題に関心を持っていただけたら、うれしく思います。