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「地域の力を学校へ」推進事業の実践例 甲南第一小学校4年生 × 社団法人滋賀県司厨士協会、フジノ食品株式会社「食を通じて、世界の国を知ろう」

掲載日:2008年2月26日

教科等 : 総合的な学習の時間 ‥

「食を通じて、世界の国を知ろう」 ( 甲賀市立甲南第一小学校4年生 )

講師 : 社団法人 滋賀県司厨士協会の代表  ( 平成21年2月5日 )

協力 : フジノ食品株式会社

 生涯学習課で年に3回行われる学校と地域を結ぶコーディネート担当者新任研修の中で、「「学校支援メニュー」一覧」や「連携授業実践例」をご紹介しています。
 その研修後、甲南第一小学校の先生から「世界の国の食文化の学習で、来ていただきたいのですが…」というご相談がありました。そして、お話をする中で、フジノ食品株式会社の「食の匠の食育出張講座」との連携が実現しました!

打ち合わせ :

 甲南第一小学校で、講師をしていただくホテルシェフ、材料を提供していただくフジノ食品の方と、授業の流れや時間、家庭科室や食器類などの確認を行いました。


授業 :

 学びの学習のテーマ「食を通じて、世界の国を知ろう」で、洋食の一流ホテルシェフ7名の方が講師となって、いろいろと教えてくださいました。

 皆さんは、料理の世界にもオリンピックがあることを知っていますか?
 昨年は、ドイツで行われたそうですが、滋賀県からも代表の方が参加され、結果はなんと“銀メダル”だったそうです。今回はその料理オリンピックに参加されたシェフの方にも来ていただきました!そのことを事前学習の時間に聞いた子ども達のなかには、ドイツの国のことを調べている班もあるようです。

 そのシェフの方々と一緒に作った料理は、3品
★「トマトレタスバーガー」
★「パスタ入り野菜サラダのマヨネーズあえ」
★「オレンジゼリー」

 メニューは、まだ調理実習が始まっていない4年生ということで、あまり火を使わない料理、また、世界の食を知るきっかけにとヨーロッパの野菜などを取り入れながら、シェフの方が考えてくださいました。

 シェフのお手本を見た後、7班にわかれ、各テーブルにシェフがついてくださり、調理しました。

“オレンジゼリー”
  動物の骨や皮から作られているゼラチンから作ります。ゼラチン板をまず冷水でもどし(ふやかし)た後、その他材料と一緒に湯で溶かします。最後は冷やし、固めるのですが、いろいろ気をつけることがありました。
 例えば「しっかり計量すること(固まり方が随分変わる)」、「混ぜる時は、ゆっくりと混ぜること(早くかき混ぜると泡が立ち、プチプチに固まってしまう)」など、教えてくださいました。

“パスタサラダ”
 ベルギーの野菜、ドイツやイタリア産のサッカーやリボンの形をしたパスタや、ほうれん草やトマト入りのパスタを用意してくださっていて、楽しく、また世界の国の食を思い浮かべながら、作ることができました。

“ハンバーガー”
 実際に作ってみるとよくわかるのですが、簡単そうに見えて、ワザがあるのですね。
 例えば「ハンバーグは、材料を混ぜた後、空気を抜くため少し叩きながら形をととのえます。これは、焼くときにぼろぼろにならないようにです。」、「熱しすぎたフライパンにいきなりバターを入れるとこげてしまうよ」など、ワンポイントアドバイスを入れながらの手際の良いシェフの作業に、みんなの輝いた目はくぎづけでした。

 そして、いよいよ試食タイム!
 その時間は、質問タイムの時間にもなりました。

Q:フランス料理はエスカルゴが有名ですが、どんな味ですか?
A:エスカルゴは、貝の味かな。
 (他に、イタリア料理には、アクアパッツァという魚介類をトマトなどと煮込む料理があります。…など、世界の食の話)

Q:どうしてシェフになったのですか?
A:料理を作ったり、食べるのが好きだったからです。
 ですが、いきなりシェフになれたわけではありません。まずは、お皿など洗ったりすることから始めます。簡単にここまできたわけじゃないんですよ。

Q:どういう気持ちで料理を作っていますか?
A:おいしく食べてほしいなあと思っています。料理を作っている時は、お客さんの顔を思い浮かべながら、作っているんですよ。
(他にも、シェフという職業に関しての話)

などの質問が次々に出ていました。

 実際に料理オリンピックで取ったメダルを見せてくださったり、最後は子ども達から握手とサイン攻めにあったシェフの皆さんでした。

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