「 ごま団子をつくろう」 ( 近江八幡市立島小学校6年生 )
この授業は、島小学校で昨年度に引き続き、今回が2回目でした。
中国で伝わる「医食同源(いしょくどうげん)」をキーワードに、滋賀県内の中国料理店の料理人の方との、食育講座の連携が実現しました!
島小学校で、講師をしていただく日本中国料理協会滋賀支部の料理人の方、材料を提供していただくフジノ食品の方と大中グリーンコーポの方と、授業の流れや時間、家庭科室の食器類、給食を作る調理室などの確認を行いました。
今回、講師をしてくださった料理人の方が「ふれあいを大切にしながら、ものづくり、食の楽しさを知ってもらいたい」と、一番におっしゃっていました。
キーワードは、バランスの良い食事は、体にも良いという「医食同源」。
子ども達が好き嫌いをせず、また食に対する興味につながる事を願い、地元食材を取り入れながら楽しく調理実習を体験してもらう事をコンセプトに計画されました。
当日は、料理人13名が来てくださり、6年生の授業の後、全校児童の給食を作ってくださいました。
まずは、6年生が班に分かれ、料理人の方と一緒に、中国料理の中でも家庭で簡単に作れる“あん入りごま団子”に挑戦です。
ごま団子は、まず、浮粉(うきこ)を湯で練って置いておきます。白玉粉はその他必要な材料と水で練り、先ほどの浮粉と混ぜ、さらに耳たぶくらいの柔らかさになるまで練ります。この時、「しっかり練らないと、粒の固まりが残ったりするので、この作業はとても大事なんですよ」など、料理人の方がワンポイントアドバイスも入れながら、教えてくださいました。
最後は、練った生地を適当な大きさにちぎり、平たくして中にあんを入れていきます。包む時は、真ん中にあんを入れないと、揚げる時に爆発してしまいます。練る作業も、包む作業も、簡単そうで意外と難しかったようです。
ですが、そこはさすが6年生!下級生の分もあわせて、なんと200個のごま団子を作ってくれました。
ごまをつけた後、揚げる作業は少し危ないので料理人の方にバトンタッチ。
給食の時間まで、とっても楽しみです。
給食メニューは、6品
★海老とフルーツのマヨネーズサラダ
★若鶏の唐揚げ
★冬野菜のクリーム煮
★近江米の焼おにぎりのオリジナルカレーあんかけ
★杏仁豆腐ーごぼうのチョコレートソースかけ
★胡麻団子
メニューは、例えば、カレーあんかけは、焼きおにぎりに合うようにみんなが好きなカレーをオリジナルで作ってくださっていたり、食感をナッツに見立ててゴボウを入れたり、料理人の方が考え、地元の食材を使いながら、全校生徒分を作ってくださいました!
いいにおいがしてくる中、待ちきれない様子で各学年が、待っています。
「今日は、6年生がごま団子を作ってくれました。」という放送が流れる中、いよいよ給食の時間!
同時に、質問タイムの時間にもなりました。
Q:中国では、何が食べられていますか?
A:ハトやスズメなど、割と何でも食べますよ。
Q:食べる人が笑顔だと、どういう気持ちになりますか?
A:おいしい料理を食べる時、人は笑顔になり、幸せな気持ちになります。なので、食べる人が笑顔だと私達はとても嬉しいです。
などなど…。
「私達は、料理を作るのが好きです。
楽しく作って、おいしく食べることはとても大切ですから、またこういう機会があるといいなあと思います。」という言葉が、印象的でした。
中国料理の専門家から直接指導を受け、貴重な体験が出来ました。
学校で行った子ども祭などで「粉」にこだわった授業や取り組みを展開してきたので、その発展ととらえると面白かったと思います。
給食の提供においては、2回目だったのでスムーズに出来ました。
ごま団子作りでは、6年生対象だったので上手に作ることが出来、また限られた時間内に問題なく終わることが出来、とても良かったと思います。
料理人とともに楽しく調理実習を体験し、ものづくりの楽しさを実感してくれたかなと思います。また、給食の時間には、調理スタッフとのコミュニケーションによって、子ども達が食に対する興味へとつながったかと思います。
微力ながら、今後ともこのような活動を促進してまいります。
子ども達が、真剣に話を聞き、調理では各テーブルごとに、料理人の方に技術を教えてもらいながら、一生懸命に粉を練り、団子を作り、あんを丸めている姿、それでいて楽しそうな、いきいきとした笑顔が印象的でした。
うれしそうに楽しく授業を受けていてくれた事に、喜びを感じるとともに、良かったとつくづく思いました。一流料理人の技術を見て、習って、一緒に作り、話を聞いて親しみを感じたと思います。給食時での試食を皆、楽しみにしておりました。
今日の話にありました「医食同源」。医者にかからない、健康な体を維持するには、好き嫌いのない、バランスの取れた食事が大事です。
家庭においても、楽しい食事を心掛け、いつも作ってくださる方への感謝の気持ちを、持ってもらえればうれしいです。