「3Rについて考えよう」 ( 近江八幡市立八幡東中学校2年生 )
八幡東中学校では、2年生で3学期7時間にわたって環境の学習をする計画を立てられました。
その中の3R(リデュース・リユース・リサイクル)の学習で、ご相談がありました。
「“「学校支援メニュー」一覧“の中の『もったいないの気持ちで「もの」を使おう』の株式会社イシダに、話をしていただきたいのですが」ということで、株式会社イシダにご相談をしたところ、快く受けてくださいました!
八幡東中学校2年生の環境学習のねらいは、「環境学習に関心を持ち、その解決に向け、実践していく態度を養う。」です。
生徒の皆さんは、環境のビデオなどを見て、問題点を整理しました。そして、「自分達に出来ることは何だろう?」と考えた時に、身近な3Rにポイントをしぼって、学習を進めました。
一人ひとり考え、調べ学習をした後の出前授業が、株式会社イシダの「もったいないの気持ちで『もの』を使おう」です。
マラウィの国の様子が写し出されましたが、マラウィでは、マラリアなどの病気で多くの子どもが命を落としています。食べ物に関してもアフリカの給食を見ると、今の日本はかなり恵まれていることを感じます。
お話の中には、環境の取り組みでノーベル賞を受賞されたケニアのワンガリ・マータイさんのお話も出ました。マータイさんが環境保護の運動を広げる際のキーワードは、モノなどを大切に使う気持ちを表している日本語の「もったいない(MOTTAINAI)」。
株式会社イシダの方からは、
「もったいない」には、広い意味があるというお話がありました。
「もったいない」気持ちで「もの」を使おうとすることは、エネルギーや資源を大切に使うことでもあります。
エネルギーや資源は大切に使わないと、CO2(二酸化炭素)が増え続け、地球温暖化に…。
では、私達に出来ることは何でしょうか?例えば、家庭でのCO2の排出で、最も多いのは自家用自動車からの排出(2006年度)なので、近くに出かける時は徒歩や自転車で行く…なども1つの削減方法ですね。
このように私達に出来ることは、他にもたくさんあります。
さらに、もったいない気持ちでモノを使わないと、ゴミが増えます。ここで、ゴミを減らす仕組み3Rが出てきます。単に3つのゴミ減量方法があるという話ではなく、3Rにも優先順位があります。それは、
です。
モノがあふれているから、ゴミ問題が出てきます。なので、まずはゴミを出さない社会システムにすることが、大切です。ゴミを出さない、その上でモノを繰り返し使うことが、ゴミの減量につながります。その結果出るゴミは、リサイクルが進められています。ペットボトルや電池、紙や生ゴミ等々の様々なリサイクルの仕組みも教えてくださいました。
さて、最後に、今日お話をしてくださった株式会社イシダの方は、今年1月第1回の実施があった「3R検定」で合格、“3Rリーダー”になられたそうです。
検定は来年もあるそうですので、皆さんも“3Rリーダー”を目指してみてはいかがでしょうか?
普段の生活での3Rを、意識して実践していきましょう!
事前学習の内容と講演していただいた内容がうまく連動していたので、生徒もイメージしやすく、理解を深められました。写真やグラフ、イラストを交えたお話で、とてもわかりやすかったです。
事前に「リサイクル」について個人でテーマを設定し、調べ学習を行っていたので、講演の内容がストレートに生徒に入り、理解が深まりました。マラウィの現状を写真を交え紹介していただくことで、今の自分達の生活が当たり前でないことを実感し、今後の生活について考えるきっかけになりました。企業や地域の方に話をしていただくことで、より効果的に学習内容を深められると感じました。
今後も積極的に、この事業を活用させていただければと考えています。
ありがとうございました。
生涯学習課の学校支援ディレクターの方より、八幡東中学校から環境出前授業の依頼のお話があり、その後上手く調整をして頂いて、授業内容や日程においてもスムーズに実施させて頂くことができました。
中学2年生5クラスの生徒の皆さんに、熱心に行儀良く講義内容を聞いていただきました。
授業は、環境問題と3Rの知識習得に重点を置きながらも、世界の中の自分、社会の中の自分、を感じ取って貰えるように構成致しました。
また、皆さんに「エコ図鑑」の2007年版と2008年版を準備させて頂きましたので、引き続き環境への関心を持ち続けていただくことを期待しております。
環境を通じて地球全体(世界)に視野を広げ、自分達が恵まれた存在であること、この恵まれた状態も皆が協力して社会を少しでも良い方向にする努力がなければ維持できないこと、を認識してください。
そして、自分が何をできるか考えて、少しずつでよいので取り組んでいってください。