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「地域の力を学校へ」推進事業の実践例 彦根市立南中学校2年生 × 長浜ロイヤルホテル「ビジネスマナー講座」

掲載日:2009年7月1日

教科等 : 総合的な学習の時間 ‥

「ビジネスマナー講座」 ( 彦根市立南中学校2年生 )

講師 : 長浜ロイヤルホテル ( 平成21年6月12日 )

 彦根市立南中学校から、「2年生の職場体験の事前学習で一般常識としてのマナーのお話をしていただきたいと思っています。来ていただけるでしょうか?」とのご依頼がありました。
 長浜ロイヤルホテルに問い合わせをしたところ、「今、マナー講座のご依頼が多いのですが、出来る限りご協力させていただきます。」と言ってくださり、連携が実現しました!


授業 :

 A店とB店で、同じ値段で売っているお茶があり、買おうとしています。
 A店の店員さんは、笑顔で挨拶をしてくれています。
 B店の店員さんは、挨拶もせず無愛想です。
 皆さんはどちらの店で買うでしょうか?

 笑顔で挨拶をしてくれるお店の方が、気持ちよく買えますね。

 人の印象は6秒で決まるそうです。つまり、店員や社員の表情・態度で、お店や会社の印象が決まってしまうということです。
 今日は、一般的なマナーについて <1>笑顔、<2>礼儀、 <3>身だしなみ、<4>言葉づかい、<5>あいさつ にまとめて、アドバイスしてくださいました。

 笑顔は安心感を与えます。
 でも、どう笑顔をつくればいいのだろう…、逆にもっと良い笑顔をつくりたい!という方へアドバイスをしてくださいました。

【笑顔のつくり方】

 親指以外の手の指と指を閉じて、その手が口の縦と横それぞれに入るように口を大きく開けます(横に開けた時は歯を見せるようにする)。講師の方は、縦に開けたときは「あ」、横に開けたときは「い」と大きく発声することを、お客様を迎える前にされているそうです。

 また、態度や服装、言葉づかいは、その店や会社の印象を決めますので、お客様のお迎え方やお辞儀の仕方を重要なポイントとして教えてくださいました。

【立ち方】

  • 足は、かかとをつけ、つま先はこぶし2個分くらい開ける。
  • ひざを伸ばして、お尻をキュッとしめ、背筋を伸ばし、軽く胸を張る。
  • 天井からピ−ンと引っ張られるように、体に筋を通す。
  • 手はそろえて、そのまま太ももの横に自然におろす。

【お客様の迎え方、お辞儀の仕方】

  • 両手を組み(組み方も教えてくださいました)、「いらっしゃいませ」と声をかけてから、お辞儀をする。
     お辞儀には、会釈(軽めのお辞儀)、敬礼(一般的なお辞儀)、最敬礼(丁重なお辞儀)があり、その時によって使い分けますが、気をつけたいのは頭だけを下げるお辞儀にはならないこと。首は曲げず背筋を伸ばしたまま、肩を下げお尻を引くイメージで、お辞儀をする。
  • 最後はお辞儀をしたまま一度静止して、ゆっくり体をあげる。

 とはいえ、やはり実践するのが一番!ということで、教えていただいた正しい立ち方・お辞儀を、まずは代表の6名の生徒が(最後は全員で)、実践しました!

 普段あまり意識をしていないお辞儀は、背中が曲がってしまったり、お辞儀や静止、体を上げるちょうど良いタイミングがわからなかったり…で、意外と難しかったようです。

 次に、ファッションとは違う身だしなみについてお話をされました。他人のために身をつつしむ…お客様を迎えるにあたり、清潔な服装を心がけましょう。

 言葉づかいに関しては、普段と違い、社会では丁寧な正しい言葉づかいが求められます。
 例えば「○○(名前)さんが来た」という表現。

  • 自分の会社の上司や社員のことを言う場合は、「うちの○○が参りました。」
  • 他社の方のことを言う場合は、「○○様がお越しになりました。」  と言い方が変わります。

 他にも、あっち/こっち→あちら/こちら、ちょっと待って→少々お待ちください。など、言葉だけでなく、イントネーションや声の大きさ・やわらかさなど、言い方にも注意しましょう。
 また最近よく聞く「千円からお預かりします。」という言い方は間違いです。千円は千円なので、「千円をお預かりします。」と言い、間違った言い方はしないでおきましょう。

 そして挨拶ですが、挨拶は人と会話をするとき、スムーズに話を進めるときの入り口になります。
 笑顔で元気の良い挨拶は、印象を良くするビジネスマナーの第一歩です。お友達同士で練習やチェックし合うのも良いと思います。

 講師の方が最後に、「働くということは、お客様(相手)が必ずいるということ。お客様がいるからこそ、私達は生活できます。ですので、マナーは「感謝の気持ち」を忘れなければ自然と身につくと思います。普段から感謝をしていると、良い人間関係を築くことが出来、アドバイスや助けをもらえることもありますので、感謝を忘れないようにしましょう!」という言葉が心に残っています。
 職場体験に是非、いかしていきましょう!

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