「 太陽光発電と環境 」 ( 大津市立日吉台小学校5年生 )
株式会社カネカは工場やグループ会社がある地域で学校支援をされています。日吉台小学校に環境教育についてのメニューをご紹介したところ、「是非、授業に来ていただきたいです。」と言ってくださり、連携が実現しました!
日吉台小学校で、授業の内容、教室や時間等の確認を行いました。
まずは、温暖化になると起こる状況や困ることなどを、みんなで考えてみました。
ヒマラヤの氷河を30年前と比べてみると、氷河がかなり溶けています。この氷が溶けて海水面が上がることなどで、国や町が浸水の危機におかされています。
また、地球全体の平均気温が高くなることで、熱帯地方に生息するマラリアという伝染病を媒介する(運ぶ)蚊が、今まで見られなかった地域でも見られたり…と、環境にさまざまな影響があります。
地球が温かくなっている原因は、熱を逃がしにくい性質を持っている二酸化炭素の増加にあります。
二酸化炭素は、石油や木材などモノを燃やした時に出ますが、二酸化炭素が増えすぎると、温かいお布団を何枚も重ねて地球を温めるような状態になります。
また、テレビなどの電気も、火力発電が関係しているため、モノを燃やすことに関係があります。このような発電の仕組みを、実験などをしながら説明してくださいました。
1 発電を体験!
2 団扇(うちわ)であおいで、電気を起こす実験!
3 火力発電所と家の模型が登場。発電所から電柱を通ってみんなの家に電気が送られてくる(火力発電の)仕組みを知る実験!
4 太陽パネルを置いて、光で電気が使えるか確かめる実験!
その後、太陽の光で起こる電気と、人間の動力で起こる電気で、大きな袋をふくらませる競争をしました。結果は…人間はすぐ疲れてしまい、あっという間に袋がふくらんだ太陽の光の電気が圧勝でした。
実際の発電には私たちの知らないところで、多量の資源やエネルギーが使われ、多量の二酸化炭素を出しています。つまり、私達が電気を使うことで二酸化炭素が毎日発生しています。
ここで、今回、二酸化炭素を出さない方法の1つとして学習したのが“太陽光発電“です。
すべてのモノは、プラス(+)とマイナス(−)の電気で成り立ち、太陽電池は、半導体(という特殊なモノ)で出来ています。光が当たらないところではプラスとマイナスの電気が強く結びついていて電気は流れませんが、光が当たるとプラスとマイナスの電気を離すようになり、電気が流れるようになります。
自然をそのまま利用して二酸化炭素も出さず、電気を起こせるという太陽電池の仕組みも、模型を使って説明してくださいました。
ですが、なんといってもまずは、今私たちにできることから始めることが大切です。意識すれば身近でみんなにもすぐ出来ることは、たくさんあります。
例えば、毎日テレビの利用を1時間減らしたら、なんと1年間で2リットルのペットボトル約5,017本分の二酸化炭素を減らすことが出来るそうです。
皆さんも是非、実践してくださいね。
お話の内容がやや難しかったかもしれませんが、工夫しながら提示や指示をしていただいたので、分かりやすく良かったです。
ありがとうございました。
授業人数が少なかったので、一人ひとりの表情がよくわかり、みんな楽しそうに実施を体験していたのが印象に残っています。
温暖化や発電を十分理解することは難しかったかもしれませんが、いろんな体験や実験は心に刻まれたのではないかと思っています。また、普段の生活の中でも、無駄や節電に心がければ温暖化防止に役立つと理解してもらったと思います。
ご協力いただいた先生方に感謝いたします。
これからの地球を守っていくのは君たちだ。しっかり勉強して自分ができることをみつけていってほしい。