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日吉台小学校5年生 × 株式会社カネカ 「太陽光発電と環境」

掲載日:2009年11月10日

教科等 : 総合的な学習の時間 ‥

「 太陽光発電と環境 」  ( 大津市立日吉台小学校5年生 )

講師 : 株式会社カネカ ( 平成21年10月19日 )

 株式会社カネカは工場やグループ会社がある地域で学校支援をされています。日吉台小学校に環境教育についてのメニューをご紹介したところ、「是非、授業に来ていただきたいです。」と言ってくださり、連携が実現しました!


打ち合わせ :

 日吉台小学校で、授業の内容、教室や時間等の確認を行いました。

授業 :

 まずは、温暖化になると起こる状況や困ることなどを、みんなで考えてみました。
 ヒマラヤの氷河を30年前と比べてみると、氷河がかなり溶けています。この氷が溶けて海水面が上がることなどで、国や町が浸水の危機におかされています。       
 また、地球全体の平均気温が高くなることで、熱帯地方に生息するマラリアという伝染病を媒介する(運ぶ)蚊が、今まで見られなかった地域でも見られたり…と、環境にさまざまな影響があります。

 地球が温かくなっている原因は、熱を逃がしにくい性質を持っている二酸化炭素の増加にあります。
 二酸化炭素は、石油や木材などモノを燃やした時に出ますが、二酸化炭素が増えすぎると、温かいお布団を何枚も重ねて地球を温めるような状態になります。
 また、テレビなどの電気も、火力発電が関係しているため、モノを燃やすことに関係があります。このような発電の仕組みを、実験などをしながら説明してくださいました。

―行った実験―

1 発電を体験!

  • 必要な材料は、炭、導線、塩水、キッチンペーパー、アルミホイル。
     材料にそれぞれ必要な作業をして、プロペラにつなぐと…「回った!すごい!!」とあちこちから声が聞こえてきました。
     プロペラを回し続けた後、アルミホイルを見ると、小さな穴がいっぱい。アルミが溶けて別のモノとなり(化学反応)、電気が流れた様子を持って知ることが出来ました。

2 団扇(うちわ)であおいで、電気を起こす実験!

  • プロペラを回し発電させ、光がついたら発電成功。 結果は…必死にあおぎ続けないと、光はすぐ消えます。風力発電のエネルギーを身を持って知ることが出来ました。

3 火力発電所と家の模型が登場。発電所から電柱を通ってみんなの家に電気が送られてくる(火力発電の)仕組みを知る実験!

  • 着火材に火をつけ水を熱します。しばらく待って、たまった蒸気の圧力で、模型の家の電気がつく様子を見せてくださいました。

4 太陽パネルを置いて、光で電気が使えるか確かめる実験!

  • まずは、太陽パネルとランプを線でつなぎます。太陽の光を当てるとランプが光り、隠すとランプは消えることが、実際に確認できました。

 その後、太陽の光で起こる電気と、人間の動力で起こる電気で、大きな袋をふくらませる競争をしました。結果は…人間はすぐ疲れてしまい、あっという間に袋がふくらんだ太陽の光の電気が圧勝でした。

 実際の発電には私たちの知らないところで、多量の資源やエネルギーが使われ、多量の二酸化炭素を出しています。つまり、私達が電気を使うことで二酸化炭素が毎日発生しています。

 ここで、今回、二酸化炭素を出さない方法の1つとして学習したのが“太陽光発電“です。

 すべてのモノは、プラス(+)とマイナス(−)の電気で成り立ち、太陽電池は、半導体(という特殊なモノ)で出来ています。光が当たらないところではプラスとマイナスの電気が強く結びついていて電気は流れませんが、光が当たるとプラスとマイナスの電気を離すようになり、電気が流れるようになります。
 自然をそのまま利用して二酸化炭素も出さず、電気を起こせるという太陽電池の仕組みも、模型を使って説明してくださいました。

 ですが、なんといってもまずは、今私たちにできることから始めることが大切です。意識すれば身近でみんなにもすぐ出来ることは、たくさんあります。
 例えば、毎日テレビの利用を1時間減らしたら、なんと1年間で2リットルのペットボトル約5,017本分の二酸化炭素を減らすことが出来るそうです。

 皆さんも是非、実践してくださいね。

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