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「地域の力を学校へ」推進事業の実践例 甲南高等養護学校2年生 × 株式会社イシダ 「“もったいない”気持ちで『もの』を使おう」

掲載日:2009年11月10日

教科等 : 家庭科 ‥

「 “もったいない”気持ちで『もの』を使おう 」  ( 県立甲南高等養護学校2年生 )

講師 : 株式会社イシダ  ( 平成21年10月20日 )

 「学校支援メニュー」をご覧になった甲南高等養護学校の先生から、7月に「2年生の家庭科の授業で、ゴミ・リサイクルの学習をします。是非、株式会社イシダに来ていただきたいのですが…」とご相談がありました。
 株式会社イシダに相談をしたところ、「事前に打合せなどして、やっていきましょう。」と言ってくださり、連携が実現しました!


打ち合わせ :

 県立甲南高等養護学校で、授業の内容、教室や時間等の確認を行いました。

授業 :

 「“もったいない”の気持ちで『もの』を使おう」をテーマに、資源やエネルギー、3R(リデュース・リユース・リサイクル)、企業や社会での環境への取り組みなど教えていただきました。
 また、はかりでの計量やよし笛作りを通して、一人でも多くの子どもたちに環境の大切さ、物の大切さを伝えたいという思いで、お話をしてくださいました。環境学習について専門の方からのお話や演習を通して、より学びを深めたいという甲南高等養護学校の願いをかなえていただき、生徒たちの楽しく有意義な活動が展開されました。

 前半は、スライドとビデオにより、ふだんの生活と事前学習を振り返りながら(担任の先生のクイズも交えながら)、

  • 『もったいない』ってどういうこと?
  • 資源を大切に使わないと・・

ということについて、学んでいきました。そして、 3Rの言葉の意味と、実際にリサイクルされた物やリサイクルするまでの原料や燃料の実物を見せていただきました。


 地球温暖化による気候の変動については、ペットボトルでの雲発生装置(空気を圧縮して入れ、空気を抜くと一瞬でボトルの中が白い水蒸気で一杯になる)を見せてくださり、生徒たちの目がクギ付けでした。休憩時間にはみんながその装置で実際に試していました。

 後半は、琵琶湖に生えるヨシで作った「さおはかり」で、身の回りのものの重さを量る計量実習を行いました。
 普段、使ったことのない「さおはかり」のため、量り方もぎこちなかったのですが、時間が経つにつれ、どんどんと重さを量っていきました。
 ネクタイから筆箱まで、一つ量った後には電子計量計で重さを確認し、「さおはかり」の不思議さに感心していました。

 最後は、いよいよ「ヨシ笛」づくりです。
 ヨシとプラスチックのプレート、風船、輪ゴムの入ったセットをもらい、設計図通りに作っていきます。プレートの大きさや風船の止め方の微妙な違いにより鳴ったり鳴らなかったりするため、みんな真剣に取り組んでいました。
 はじめに鳴った笛の音を聞き、全員大爆笑です。「おならの音や」「暴走族のバイクみたい」などと言い合いながら、友だちと協力して笛を完成させようとする姿には、講師の先生も感心しておられました。

 お話と実習により、生徒たちにとっては、より身近に環境について考えることができたようです。

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