本文へジャンプ

「地域の力を学校へ」推進事業の実践例 信楽中学校2年生 × 琵琶湖ホテル 「職場体験マナー教室」

掲載日:2009年11月10日

教科等 : 総合的な学習の時間 ‥

「 職場体験マナー教室 」  ( 甲賀市立信楽中学校2年生 )

講師 : 琵琶湖ホテル  ( 平成21年10月26日 )

 甲賀市立信楽中学校から、「2年生の職場体験の事前学習で、マナーのお話をしていただきたいと思っています。ホテルで働きたいと言っている生徒もいます。琵琶湖ホテルに来ていただけるでしょうか?」とのご依頼がありました。
 琵琶湖ホテルにご相談をしたところ、「ご協力させていただきます。」と言ってくださり、連携が実現しました!


授業 :

 次のねらいで授業は進められました。

  • 仕事に臨む人々の意識や姿勢を感じる。
  • 働く大人や地域の大人と触れることで社会を学ぶ。
  • 自分の生き方を考える機会とする。 

 そして、先生方はそうした中で、生徒たちに「感謝の気持ちを育み、自立性を高めるなど『心豊かでたくましい生徒』の育成」をめざしたいと考えておられます。

 講師の方は、最初に「なぜこの仕事を選んだか?」で、バイトがきっかけだったというお話から始められました。バイトとして働く中で、ある結婚披露宴の後、新郎・新婦やご家族様から「ありがとう」と言われ、「ありがとう」と言われる仕事って素晴らしいなと思われたそうです。

 今日は、今まで経験されてきた様々なマナーのアドバイスをいただきました。
 途中、友達とペアになり、お辞儀や挨拶等をしてみました。友達同志だと照れたかもしれませんが、練習やチェックしあうことで、実際の職場体験の場でいきてくると思います。

 接遇の原則は5つ、<1>表情、<2>身だしなみ、<3>挨拶、<4>態度、<5>言葉づかい がとても大切だと、順にお話してくださいました。

<1>表情、<2>身だしなみ:
 第一印象は、6秒(顔の表情55%、声の質・大きさのテンポ38%、話す言葉の内容7%)で決まるそうです。やはり第1ステップは、笑顔!なのですね。もちろん、服装、姿勢、動作も印象を決めるとても重要な要素です。

<3>挨拶:
 挨拶をするときにお辞儀をしますが、お辞儀には会釈(15度)、敬礼(30度)、最敬礼(45度)があり、少し難しいので、ポイントを教えていただきました。
・頭だけを下げるお辞儀にならないよう、また背中が曲がったりしないよう気をつける。
・視線は少し先を見て、手の位置(ベルトの位置で上下に重ねる)に気をつけ、笑顔で挨拶の言葉を発してから、手でお腹を押す感じでお辞儀をする。
・(体を下げるときも上げるときも、3秒ずつくらいゆっくり数えながら)お辞儀をするスピードに気をつける。
など。

<4>態度:
 相手の眼をしっかり見て「話す・(内容を理解して)聴く」ことは、訓練(意識)をしないと、結構難しいものです。しかし、眼をみて話すことで、お客様は「話をきちんと聴いてもらえている」と安心感をもって話が出来るので、意識をしましょう。

<5>言葉づかい:
ホテルやお店など私たちが普段利用する場でよく聞くていねいな言い方を、例をあげて教えてくださいました。
(例)
好ましくない表現 → 好ましい表現
わかりました。 → かしこまりました。
本当にすみません。 → 誠に申し訳ございません。
そうです。 → さようでございます。
誰ですか。 → (失礼ですが)どちら様でしょうか。
ちょっと待ってください。 → 少々お待ちください。

 これらは、家の電話応対などでも使える表現ですね。
 その他、ドアの開閉や階段でのお客様のご案内の仕方、エレベータでの立ち位置や応接室での座り位置(上座や下座)なども教えてくださいました。
 また、それらをふまえた上で、お客様に対して「サービスの三配り」ー気配り(お客様を配慮する)、目配り(お客様のことをしっかり見る)、心配り(心の声を聞く)ー を大切にされているそうです。
 「お客様の事前の期待を超えたときには、感動が生まれます。無関心にならないよう、言葉には出さない心の声を聞くことを心がけています。」とおっしゃっていました。

 「何がきっかけで、一生の仕事に巡り会うかわからないので、どんなことにも関心をもっておくことが大切だと感じています。先生や家族が与えてくれる機会(チャンス)などを自分のモノにしてくださいね。」
 そして、社会で働く最大のマナーは、「感謝の気持ちを忘れないこと。」とメッセージをくださいました。
 心を込めて「ありがとう」と言えるようになりたいですね。

△ ページのトップへ