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「地域の力を学校へ」推進事業の実践例 草津養護学校高等部 × 滋賀県国際課 「国際交流員と交流クリスマスを通じて、外国を知ろう。」

掲載日:2009年12月21日

教科等 : 英語 ‥

「 国際交流員と交流 クリスマスを通じて、外国を知ろう。 」  ( 県立草津養護学校高等部 )

講師 : 滋賀県国際課  ( 平成21年12月9日 )

 草津養護学校からのご依頼は、今年で3回目(3年目)です。「今までの授業がとても良いと聞いており、国際理解教育で異文化を知る授業を計画しています。アメリカの講師の方にクリスマスの内容で来ていただきたいです。」とご依頼をいただきました。
 滋賀県国際課にご相談したところ、「是非。」と言ってくださり、連携が実現しました!


授業 :

 次のねらいで、授業は計画されました。

  1. 自分たちが普段経験している季節行事を通じて、日本と外国を比べるなかで、自国や他国を知る機会とする。また、身近な行事に関する英単語を学ぶ。
  2. 講師の方といっしょにさまざまな活動をする中で、英語や外国に興味を持ち、今後の英語学習に意欲をより高める。

 まずは、みんながキャンドルを持ち、先生から火をもらい、3…2…1…の合図で、一斉に吹き消しました。そして、スクリーンに映し出された絵に、どこからか聞こえる英語の声(絵本の読み聞かせ)…、そんないつもと違った雰囲気から、授業は始まりました。
 そして、絵本の読み聞かせの後、アメリカの講師の方が登場!
 「うわあ!」と歓声があがる中、講師の方の英語でのあいさつや自己紹介に、生徒のみなさんも英語で答える姿がありました。(すべて、英語の後は日本語が入り、生徒のみなさんもよくわかっていました。)
 クリスマスの気分を高める“Jingle Bells !(ジングルベル)”の歌も歌いました。

 続いては、生徒のみなさんが前回までの授業で練習を重ねてきた、各クラスの発表の時間です。
 各クラスの発表は、

  • クラス目標を、1人ずつ英語で発表
  • 英語劇 「おおきなかぶ」
  • 英語で、手作りのクリスマスプレゼントを説明
  • 英語劇 「シンデレラ」
  • 英語でクッキング(手作りのクリスマスプレゼント)

 クラス目標もはっきりと大きな声での発表でした。また衣装を身にまとった劇「おおきなかぶ」「シンデレラ」では、演技もとても素晴らしいものでした。2クラスは手作りのブラウニーとクッキーをクリスマスプレゼントとして、みんなに配ってくれました。

 後半は、講師の方にアメリカのクリスマスについて教えてもらおう!ということで、スクリーンで写真を見たり、○×クイズ!もしました。

一部、ご紹介します。

Q.クリスマスの意味は何(何の日)?
A.クリスマスは、キリスト教のイエス・キリストのお誕生日です。キリスト教の人々は、日本のお正月のように家族で過ごし、プレゼントを交換します。

Q. クリスマスツリーの一番上にある星はどんな意味?
A.イエス・キリストの誕生を知らせた星と言われています。ちなみに、アメリカでは、本物のツリーを切りに行って、飾ります。また、クリスマスリースは、普通玄関に飾ります。

Q.クリスマスイヴは何をする?
A.アメリカでは、クリスマスイヴの日は、家族で過ごすのが一般的です。ディナーは、七面鳥(の丸焼き)やポテト、お米と砂糖を使ったデザートのライスプディングなどを食べます。

Q. アメリカではクリスマスケーキを食べる?
A.特に、食べないです。また、フライドチキンを食べるのは、日本だけです。(これは、かなりみなさん衝撃的だったようで、信じられないという感じでした。)

Q.サンタさんが配るプレゼントは、お店で買っている?
A.サンタさんがいるのは北極で、そこにある工房には“小人(こびと)“がいます。その“小人“たちがプレゼントを全部作っています。プレゼントを配りに行く時には、サンタさんが8頭のトナカイがひくソリに乗って行きます。

Q.サンタさんはプレゼントを配る時、エントツから家に入る?
A.そうです。エントツの下の近くに靴下を置いておくと、プレゼントを入れてくれます。家の人は、世界中にプレゼントを配っているサンタさんに「お疲れさま」の意味をこめて、普通はツリーの所にクッキーや牛乳を置いておきます。
など。

 さあ、いよいよ最後は、Let’s sing together !ということで、生徒のみなさんも事前に練習した歌を歌いました。
 ”We Wish a Merry Christmas !(ウイ ウイッシュ ア メリー クリスマス)“で楽しく終わった授業でした。

 その日、講師の方は「サンタさんへの手紙」を持っておられました。今年1年、どんないいことをしたかや、欲しい物などを書いて、サンタさんが住んでいる北極へ送ると返事がくるそうです。
 外国でのクリスマスカードは日本の年賀状に近く、クリスマスと新年のあいさつが書かれます。アメリカでは、このクリスマスカードを交換するのが普通で、サンタさんの工房で働く“小人“たちにも用意したりするそうです。
 クリスマスがますます楽しみになりましたね!

 (講師の方とは、2月にもう一度、授業があることが、サプライズで発表されました。)

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