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「地域の力を学校へ」推進事業の実践例 高島市立新旭南小学校 × 滋賀県立びわ湖こどもの国、児童美術コーディネーター 「遊んだことをはん画にしよう」

掲載日:2010年2月4日

教科等 : 図画工作 ‥

「 遊んだことをはん画にしよう 」  ( 高島市立新旭南小学校2年生 )

講師 : 滋賀県立びわ湖こどもの国、児童美術コーディネーター  ( 平成22年1月19日 )

 11月に高島市立新旭南小学校の先生から、「1月に『びわ湖こどもの国』で、校外学習を予定しています。1日滞在予定ですが、午前の授業として、例えば、図画工作で版画をするなど何か体験をさせたいと考えています。3学期の授業のねらいは『成長した自分をみつめよう』なので、校外学習に行ったというだけで終わらず、ねらいに沿った授業をしたいと思っています。その観点で指導をしてくださったり出来るでしょうか?」とご相談がありました。
 びわ湖子どもの国に日程等を含めご相談したところ、「版画などを教えに講師の方に来ていただいているので、ご紹介できます。学校の先生と“ねらい”に沿った授業を一緒にさせていただきたいです。」と言ってくださり、連携が実現しました!


授業 :

 新旭南小学校2年生のお友達は、びわ湖こどもの国にある遊具で体をたくさん動かしてから、版画の授業に入りました。
 まず、講師の先生から「今、遊んだ遊具を教えてくださいね。自由に名前をつけてもいいですよ。」と問いかけがありました。
 子どもたちからは、シーソー、すべり台、ロケット、メリーゴーランド、ロープウェー、カプセル、フリフリ…など、たくさん名前が出ました。

 そして、講師の先生から「今日、遊んだ遊具の絵を描いて、版画をしましょう!」と、今回の授業のテーマが出されました。
 今回は、スチレン版画をしました。まずは、描く前にポイントをおさえましょう!

  • 間違っても、はみだしてもいいので、大きく大きく描きましょう!(最初は鉛筆で薄く、決まってきたら強く描いて、最後は竹ぐしでしっかり線をつけていきます。)
  • 曲がった線(曲線)を描きましょう!
  • 最初は、遊具を大きく描き、遊んでいる人も4〜5人は描きましょう!(人形ではないので、目や鼻なども描きましょう。)

 みんなは、楽しく遊んだことを思い出しながら、印象に残った遊具の絵を楽しそうに描いていきました。講師の先生の「大きく、大ーきく描こうね!」という言葉に、最初は絵が小さくなっていたお友達も、はみだすくらいにどんどん大きな絵になっていきます。

 出来たら、講師の先生が一人ずつ、見てくださいました。変化をつけるため、また、さらにお話(イメージ)がどんどんふくらむよう、端をハサミで切ったり、穴をあけたりするアドバイスを受けながら、刷る前の作品がどんどん出来上がっていきました。

 さて、次は、いよいよ版画を刷ります。
 水溶性の白いインクを、ローラーに馴染ませます。縦・横にのばしますが、インクはつけ過ぎたらベチャベチャになるので、つけすぎないようにしましょう。そして、掘った版画に、ローラーに馴染ませたインクを塗る時は、力を入れず、往復して塗りません。縦・横に1回ごとに端まで塗っていきます。
 仕上げは、黒い画用紙がずれないように注意して、途中で絶対にめくらず、バレンを使い、力強くこすって写していきます。バレンでこするときは、立って、力を入れてこすりましょう。

 そして、画用紙をめくると…竹ぐしで掘った線が、きれいに出て、「うわあ!すごい!!」という歓声があちこちから、聞こえてきました。
 終わってからも、みんな「細かいところが難しいときもあったけど、むちゃくちゃ楽しかった!」と感想を言っていました。

 学校で、版画を見たときに、今日のことを思い出してくださいね。

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