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「地域の力を学校へ」推進事業の実践例 吉身小学校6年生 × 滋賀県理容美容学園「夢プロジェクト〜理容美容業務についての職業観・人生観〜」

掲載日:2010年3月8日

教科等 : 総合的な学習の時間 ‥

「 夢プロジェクト〜理容美容業務についての職業観・人生観〜 」  ( 守山市立吉身小学校6年生 )

講師 : 滋賀県理容美容学園  ( 平成22年2月3日 )

 当課のホームページに掲載している「学校支援メニュー」一覧をご覧になった守山市立吉身小学校の6年生の先生から「『夢プロジェクト』と題して、いろいろな職業の方から話を聞くという授業に取り組んでいます。『学校支援メニュー』の団体の方に是非来ていただきたいです。」とご依頼をいただきました。
 先生から依頼があった10企業・団体の中で、日程等が合う企業・団体と、連携が実現しました!


授業 :

 次のねらいで、授業は計画されました。

  1. 6年生児童が卒業を前に、自分の進路について考える機会をつくる。
  2. 自分の個性や適性に目を向け、前向きに将来の展望が描けるようにする。

 学校では、「ゲストティーチャーを迎え、その方の仕事をはじめ、生き方や人生観について話を聞く」という学習内容で、計画を立てられました。
 1月から週に1回の予定で、何人かのゲストティーチャーから話を聞く授業です。今回は滋賀県理容美容学園から来ていただきました。

 まず質問です。私たちの髪の毛は何本あるでしょうか?
 日本人の頭髪本数は約10万本で、1日に約0.35mm(1ヶ月で約1cm)伸びるそうです。
 理容師、美容師さんは、髪の毛を切ったり、整えたり、加工したりしてお金を得る職業です。
 髪の毛で気になることは人それぞれあります。その中で、将来薄くなるのかどうか…がわかる方法があるそうです。頭の横からてっぺんを手のひらで包み込むように持って、頭皮を動かします。動きが硬いと将来薄くなる可能性があるそうですので、頭皮マッサージをするのはいいかもしれません。
 また、お客様それぞれ、顔の輪郭などで似合う髪型があり、講師の方は「この方はこうカットしたらいいな」など、その方に似合う髪型が瞬時にわかるそうです。そうして、人(お客様)に喜んでもらう仕事をしていて、とてもうれしいとおっしゃっていました。

 次は、家でも出来る「手指振動法(しゅししんどうほう)」と「手側打法(しゅそくだほう)」という簡単なマッサージを実際に教えてくださいました。頭皮から肩のマッサージです。
 お友達同士でもやってみました。講師の方にしてもらうのが一番気持ち良かったようですが、「気持ちいい!」「帰ったら、お家の人にしてあげたい!」と口々に言っていました。

 ところで、カットに使うハサミですが、安いハサミと理美容師のプロのハサミとは、明らかに切れ味が違います。それもそのはず、プロのハサミは値段が3〜7万円もするそうです。

 今回は、首から上のマネキンを置いたカットコーナーが設けられ、プロのハサミを使わせてもらいながら、代表のお友だちに実際にカットに挑戦してもらいました。

 教えていただいたカットする時のポイントを、一部ご紹介します。

  • (右利きの場合)左手はものさしの役目で固定する。右手は切るだけの役目で、ハサミは親指だけを動かしてカットする。
  • 髪をカットしておろした時の長さなど考えながらカットする。
  • クシを持ちながらハサミを使うため、危険なのでハサミには十分気をつける。
  • クシとハサミは平行になるようにカットする。クシで前にとかしながら、同じ長さになるように切っていくと、レイヤーカット(流れる髪)になる。クシで前にとかし出す位置が、とても重要。(実際に体験)

など。

 最後は、「質問タイム」です。いくつかご紹介します。

Q: 私の髪を実際に切ってほしいです。(多数意見)

A: 美容師法という法律があって、例えば、私が今ここで、みんなの髪を切ってお金をもらったら罰せられるんです。
 ここでは、実際にみんなのカットはしないです。

Q: 難しいカットは何ですか?

A: 角刈りです。(人によって違いますが)髪はいろいろな方向に生えています。それを、四角に切るのはとても難しいんですよ。

など。

 「カットなど簡単に見えるかもしれませんが、実際にやると難しかったでしょう。ですが、繰り返しやることで上手くなっていきます。
 この仕事は、快感(いい気持ち)から始まって快感で終わります。お客様に喜んでもらうと、とてもうれしいんです。好きなことが仕事になるのが一番いいですね。」という講師の方の言葉が印象に残っています。

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