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「地域の力を学校へ」推進事業の実践例 島小学校6年生 × 社団法人 日本中国料理協会滋賀支部 「 ごま団子作り 」

掲載日:2010年3月8日

教科等 : 家庭 ‥

「 ごま団子作り 」  ( 近江八幡市立島小学校6年生 )

講師 : 社団法人 日本中国料理協会滋賀支部

協力 : 社団法人 日本中国料理協会滋賀支部賛助会員 (平成22年2月4日)

 この授業は、島小学校で昨年度に引き続いての授業でした。
 中国で伝わる「医食同源(いしょくどうげん)(バランスの良い食事は、体にも良い)」をキーワードに、滋賀県内の中国料理店の料理人の方との、食育講座の連携が実現しました!


打ち合わせ :

 島小学校で、講師をしていただく日本中国料理協会滋賀支部の料理人の方、材料を提供していただく賛助会員の方と、授業の内容や流れ、時間などの確認を行いました。

授業 :

 講師の方は、次のコンセプトで、授業を展開されました。

  • 中国料理の中でも簡単に作れて美味しい料理を、料理人とともに楽しく調理実習してもらう。また、地元食材を取り入れながら、好き嫌いをせず、ふれあいを大切にしながら、ものづくり、食の楽しさ、食育に対して関心をもってもらう。

 地元食材を提供してくださった賛助会員の方のご協力により、当日は料理人13名が来てくださり、6年生の家庭科の授業で作るごま団子に加え、全校生徒の給食も作ってくださいました。

 中国では旧暦のお正月に、家族団らんで元宵(えんしょう)というお団子を食べる習慣があるそうです。その由来もあり、今回は6年生が班に分かれ、料理人の方と一緒にあん入りごま団子を作りました。

 ごま団子は、まず、浮粉(うきこ)を湯で練ります。白玉粉はその他必要な材料と練り、先ほどの浮粉と混ぜ、さらに耳たぶくらいの柔らかさになるまで練ります。「水の量は、季節や気温によっても変えていきます。練りながら(様子をみて)入れていきましょう。」など、各班に2名の料理人の方がついてくださり、ワンポイントアドバイスなどを教えてくださいました。
 次は、練った生地を適当な大きさにちぎり、平たくして中にあんを入れていきます。ここでも「まず、生地を適当な大きさにちぎり、ボール状に丸めて、手のひらを使って平たくしていきましょう。」などのアドバイスをいただきながら、全員で200個のごま団子を作っていきました。
 あんを包む時は、真ん中にあんを入れないと、揚げる時に爆発してしまうので、とても大事な作業ですが、練る作業も、包む作業も意外と難しかったようです。しかし、みんなは秋に戦争の時のことを知ろうとすいとん作りをした経験があり、慣れてくるととても上手でした。
 作業は、料理人の方が丁寧に教えてくださり、一緒に楽しく作ることができました。

 最後につける“ごま“は、つけ方が軽いと揚げる時、はがれてしまうのでしっかりつけます。揚げる作業は少し危ないので料理人の方にバトンタッチ。

 給食の時間まで、とっても楽しみです。

給食メニューは、7品
★照り焼きチキン
★肉しゅうまい
★海鮮春巻き
★干し貝柱と冬野菜のスープ煮
★近江牛のそぼろ炒飯
★紫芋のプディング
★ごま団子

 メニューは、地産地消のお肉や野菜、お米など、地元滋賀県産の食材を使いながら、料理人の方が考え、全校児童分を作ってくださいました!

 さて、いよいよ給食の時間です。質問もOKで、料理人の方からもいろいろお話をしてくださいました。

Q:パラパラの炒飯にするには、どうしたらいいですか?(児童より)

A: 炒めるときに、温度を下げないことはとても大事です。また、卵よりごはんを先に入れてしまうと、ごはんが油を吸ってしまうので、卵を先に入れましょう!

(料理人の方より)
 「お家で野菜などを作っていますか?地産地消の食材は、全国でもそれぞれブランドになっています。私たちが作っている料理も、みなさんのお家の食材を使っているかもしれませんね。」
 「今日の料理に入っている白いモノは何でしょうか?それは、アワビの干し貝柱なのですが、なぜ一度干して、戻すのでしょう?それはまず、生だと腐ってしまうので保存するためと、干すことでうま味が増すということがあります。保存は、昔の人の知恵です。昔の人はすごいですね。」
など、お話がありました。

 最後に「おいしい料理を食べる時、人は笑顔になり、幸せな気持ちになります。私たちは料理を作るとき『おいしい』といって食べてくれる顔を思い浮かべています。みんなのお家の方も、毎日みんなの『おいしい顔』を思い浮かべながら作っておられると思いますよ。」という言葉が、印象的でした。

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