「 夢プロジェクト〜村田製作所さんに生き方を学ぶ〜 」 ( 守山市立吉身小学校6年生 )
当課のホームページに掲載している「学校支援メニュー」一覧をご覧になった守山市立吉身小学校の6年生の先生から「『夢プロジェクト』と題して、いろいろな職業の方から話を聞くという授業に取り組んでいます。『学校支援メニュー』の団体の方に是非来ていただきたいです。」とご依頼をいただきました。
先生から依頼があった10企業・団体の中で、日程等が合う企業・団体と、連携が実現しました!
次のねらいで、授業は計画されました。
学校では、「ゲストティーチャーを迎え、その方の仕事をはじめ、生き方や人生観について話を聞く」という学習内容で、計画を立てられました。
1月から週に1回の予定で、何人かのゲストティーチャーから話を聞く授業です。今回は村田製作所から、自転車型ロボット(ムラタセイサク君)の開発のお仕事(技術者、エンジニアといいます)をされている方に来ていただきました。
村田製作所では、シャープペンシルの芯の先(0.5mm)より、小さい電子部品などを作っておられます。その中のセラミックコンデンサーという電子部品は、現在の携帯電話の中に200個も入っていることにみんなびっくりしました。しかし、それらの電子部品は製品の中に入っているため、どんな役割があるのか?どんなことができるのか?などは、私たちには見えないし、よくわかりません。
そこで、「それらをわかりやすく紹介したい、でも考えているだけでは始まらない、よし開発、実験してみよう!」そんな思いで、ムラタセイサク君が誕生したそうです。セイサク君の仕組みや完成するまでの苦労された点など、動画をまじえ、わかりやすくお話をしてくださいました。
例えば、ムラタセイサク君の得意技の不倒停止(止まっても倒れない)には、ジャイロセンサという傾きや曲がりを感知する部品が使われているそうです。その倒れない仕組みを、わかりやすく私たちに置き換えてみましょう。
私たちが不意に後ろに倒れそうになった時、倒れないためにどうするでしょうか?(普段は自然としていますが)倒れないように腕を後ろに回し(倒れる方向に手を回し)、バランスをとります。(代表のお友だちが実践してみると、とてもよくわかりました。)これと一緒で、セイサク君の胸には円盤がついていて、例えば、右に倒れそうになった時、センサーが右に回転することで倒れない仕組みになっています。
セイサク君のこのような開発には多くの失敗や大変なご苦労がありました。しかし、次はこうしたら良いだろうか?と仮説を立て、原因を探り、繰り返し対策を練られました。そして、成功したのは、最後までスタッフ全員が持っていた「開発に失敗はつきもの、次は絶対成功する!」という“夢”と“強い思い”だったとのことです。
そんな思いで作られたセイサク君の実演は、みんなも先生もとても楽しみにしていました。
実演では、セイサク君が走行を披露。通常走行、平均台走行、不倒停止も披露してくれました。セイサク君は走行するときに、ついているカメラで通るところを確かめながら走行します。
セイサク君がどのように見えているか、セイサク君についているカメラからの映像もパソコンで見せてくださいました。みんな、セイサク君に手を振ったり、パソコンの画面に集まったりして、興味津々でした。
他にも、マジックスティックというセイサク君を操るセンサー棒を使ってセイサク君をうなずかせたりする様子は、児童、先生たちからも歓声があがりました。
今や、高度なロボット技術として世界各国に認知され、海外出張もしているセイサク君。今回の授業では、最後まで成功を信じて、決してあきらめない勇気と、チームワークの大切さについても学びました
村田製作所の方から「みんなに興味を持ってもらって、開発して本当に良かったと思います。みんなが大人になって、この中から1人でもエンジニアになってくれたらうれしいなあと思います。」というメッセージがありました。
子どもたちにも興味のあるロボットが、話題の中心だったため、主体的に話が聞けていました。
開発途中の苦労話等、VTRで説明していただき、分かりやすかったです。
本当にありがとうございました。
6年生の卒業までの限られた時間の中での実施となり、スケジュール調整にご尽力いただきありがとうございました。
子どもたちの集中が途切れないといいなあと心配でしたが、説明用パワーポイントやビデオを真剣に聞いてくれて安心しました。
「こうなりたい」「こんなのいいな」という夢を持ってください。
そしてその実現に向けて いろんなチャレンジをしてください。