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「地域の力を学校へ」推進事業 平成22年度 学校支援の実践例

掲載日:2010年8月11日
連携授業のようす

テーマ

「夏休みエネルギー教室」

学校・園名

大津市立雄琴小学校5、6年生

講師

株式会社 カネカ 滋賀工場

日付

平成22年7月23日

教科等

特別授業

授業

連携授業のようす

 株式会社カネカは工場やグループ会社がある近隣地域で学校支援をされています。今回は、夏休みの特別授業で、連携が実現しました!

 まずは、温暖化によって起こることなどを、みんなで考えました。
 例えば、気温が高くなることで、氷河が溶け、海水面が上がり、国や町が浸水の危機におかされたりします。また、熱帯地方に生息する伝染病を媒介する(運ぶ)蚊が、今まで見られなかった地域でも見られたりするなど、温暖化は環境にさまざまな影響をおよぼしています。

 地球が温かくなっている原因は、二酸化炭素の増加にあります。二酸化炭素は、石油や木材などモノを燃やした時に出て、熱を逃がしにくい性質を持っています。
 身近な例では、モノを燃やすことに関係がなさそうなテレビなどの電気も、火力発電が関係しているため、二酸化炭素を増やしています。これらのことを、実験などをしながら説明してくださいました。

―行った実験―
1.炭を使って、発電!
 必要な材料は、炭、導線、塩水、キッチンペーパー、アルミホイルです。材料にそれぞれ必要な作業をして、プロペラにつなぐと回りました。化学変化が起こって、電気が起こったのです。2つ、3つ…と直列につなぐと、回り方も速くなりました。

2.風の力で、発電!
 うちわであおいで、プロペラを回すと発電し、光がつきます。必死にあおがないと、光はすぐ消えます。風力発電のエネルギーを身を持って知ることが出来ました。

3.火力発電所の仕組みを知る。
 発電所からみんなの家に電気が送られてくる仕組みを、模型を使って説明してくださいました。着火材に火をつけ水を熱します。しばらく待って、たまった蒸気の圧力で、電気がつく様子を見ました。

4.太陽電池の仕組みを知る。
 太陽パネルとランプを線でつなぎます。ランプは太陽の光を当てると光り、隠すと消えることから、太陽の光が電気を起こしていることがわかりました。自然をそのまま利用して二酸化炭素も出さず、電気を起こせるという太陽電池の仕組みを、模型等を使って説明してくださいました。

 私たちは、現在、多量の資源やエネルギーを使い、電気を使うことでも、二酸化炭素を出しています。二酸化炭素を増やさないように、まず、今、私たちに出来ることから始めることが大切です。意識すれば身近でみんなにもすぐ出来ることが、たくさんあります。
 例えば、毎日テレビの利用を1時間減らしたら、なんと1年間で2リットルのペットボトル約5,017本分の二酸化炭素を減らすことが出来るそうです。
 皆さんも是非、実践してくださいね。

感想

生徒の感想 【大津市立雄琴小学校の児童より 】

連携授業のようす

5年生

  • 自分で電池を作るのが楽しかったです。炭に銅線と塩水に浸した紙とアルミホイルを巻くだけで、電池ができるなんてすごいと思いました。
  • 自分で作った木炭電池は、やり方もよくわかり、楽しかったです。風力発電は、うちわであおいで手が疲れましたが、楽しかったです。またやりたいです。
  • 家にどうやって電気がくるのかよく分かりました。太陽光電池もよく分かりました。
  • 目の前で太陽光で実験してくれたのが、とても楽しかったです。

6年生

  • ソーラーパネルで電気を起こすのが面白かったです。地球温暖化の対策になると思います。
  • 実験が楽しかったです。
  • テレビを観ている時にも、どこかで二酸化炭素がでていることにびっくりしました。
  • 太陽電池の仕組みで、ボールの動きが楽しかったです。
  • テレビをみる時間を減らして、二酸化炭素を減らそうと思いました。
  • 地球のことや、炭電池の作り方や太陽電池の仕組みが楽しかったです。
  • 実験が面白かったし、実際に自分でやってみると、よくわかりました。
  • 火力発電のことが面白かったです。

学校・園の感想 【大津市立雄琴小学校の先生より】

 木炭電池の実験、風力発電の実験、太陽光発電の体験など、実験や体験をふんだんに盛り込んで、エネルギーの大切さを学習させていただきました。実験教材も一人一つずつ使用でき、ゆとりを持って楽しく学ばせていただきました。また、機会があれば、お願いしたいと思っています。

講師の感想 【株式会社カネカの方より】

 夏休み中、希望者の参加で実施されました。参加した児童は積極的で活発な発言をおこない、温暖化に関する知識もよく知っている印象を受けました。先生方の協力によりスムーズな授業が行えました。

児童たちへのメッセージ

 いろんなことに興味を持って積極的に体験することを今後も心がけて行ってほしいです。

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