以前に、ゴミについての学習をされた仰木の里東小学校より、資源回収業者のお話の依頼があり、大津市再生資源回収事業協同組合から、株式会社新井商店の社長さんが、講師として来て下さいました。 講師の方は、資源をリサイクルするお仕事をされています。会社を設立されて30年になる講師の方は、なぜこの職業に就かれたのでしょうか? 講師の方は、国道の近くに住んでおられ、毎日トラックが家のそばを通っていました。講師の方は、こういった大型のトラックや運搬用の大きな乗り物に興味があった事と、お父さんのお仕事が原料に関係のあるお仕事だった事、また、日本は資源が乏しいので、リサイクルの仕事が絶対必要になると思っていた事で、今の職業に就かれました。 「ゴミ収集の人は、かっこいいと思う?正直に言って、かっこいいと思わないかな?」とみんなに話しかけられた後、講師の方は、仕事に対する思いを次のように話されました。 「ゴミ収集というのは、社会的責任のあるお仕事です。他にやる事がないからやっているとか、強制的にやらされている訳ではありません。人がいやがる事をやっているという考えもありません。公共性が高い、やりがいのある仕事なのです。」 「エコとよく言われていますが、大人でもちゃんと学習できている人は少ないです。一番大切な事は、自分のした事に自分で責任を取る事です。自分がジュースを飲んだ後、ペットボトルはどうしてゴミに出すか知っていますか?これは、立派な大人になる事にもつながります。正しいゴミの出し方を勉強するという事は、ルールを守れる大人になって、社会的責任を背負っていく事にも通じます。大人になる入り口が、ペットボトルのゴミの出し方にも通じるのです。」 「仕事で困る事は、ルールを守らない人です。決まった日や時間に出さないと、回収する人に迷惑がかかります。仕事をするうえでも、ルールを守る事は大切です。約束などを果たす責任を持たないと、信用してもらえません。そのトレーニングに、ゴミの分別は役に立つのです。」とお話されました。 最後に、講師の方が大切と思う事は、「知識、道徳(モラル)、体力、責任感」とお話されました。 講師の方へのみんなの質問を以下にまとめました。 Q.社会貢献とは何ですか? A.営利だけが目的ではなく、市民生活の向上のためにする事が社会貢献だと思います。 Q.この仕事をやめたいと思った事はありますか? A.大変な事はありますが、やめたいとは思った事はないですね。逆に(質問者に)君は何かやめたいと思った事はある? |
|
【大津市立仰木の里東小学校の児童より 】
|
|
【大津市立仰木の里東小学校の先生より】子どもたちに知ってほしい「生き方で大切にされていること」がお話しの中にたくさん含まれており、よい出会いになりました。特に仕事をすることの責任感・使命感、社会のルールを守ることの大切さなど、学校に置き換えて考えられることも多く、今後の指導に生かしていけそうです。また、仕事をしてくださっている人のために自分のできることは何かということも考えられました。 |
|
【 大津市再生資源回収事業協同組合の方より】児童たちが直接、仕事をする人の話を聞く事は、良い体験になると考えます。今後も学校で連携授業を幅広く行って、成果をあげて欲しいと思います。 今後、色々な体験学習を重ね、将来地域社会に貢献できる人材に育ってください。 |