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仰木の里東小学校の先生から、6年生が卒業を前にして、いろいろな職種で、様々な思いを持って活躍されている「人」からお話をうかがう機会を設定して欲しいとのことから、連携授業が実現しました。
<1> 大工の講話
講師の方は、家の設計や家を建てる仕事をされていて、木の調達、人の暮らしに合わせた設計、伝統的な工法での家づくりを大切にされています。「木や森がとても好き。木造の建築が好き。」ということが、現在の職業につながっているそうです。
講師の方の仕事に対する思いは、「とても楽しい」です。モノをつくる楽しさはもちろん、建築は残るのでやりがいがあり、つらいことはないそうです。
また、子どもたちは、実際に木で作られた道具や模型などを喜んで見たり触ったりしていました。
【大工の講師の方より】
仕事への努力は、同じ職に就く人の仕事をよく見ること、昔の仕事を勉強することです。そして、人と地域に喜んでもらっているものを作っているという思いやりも大切です。
自然と交わってほしいです。
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<2> 獣医師の講話
獣医師とは、動物のお医者さんを思い浮かべますが、例えば、空港での検疫(外国から病気が入ってこないよう検査などの措置を行う)など防疫体制を整えたり、家畜の検査を保健所で行ったりするなど、職域が広いことをお話してくださいました。
他にも、講師の方は、びっくりするような実際の動物の診察秘話も教えてくださいました。「動物に痛い思いはさせたくないので、その前に病気やケガを防ぐのも、獣医の仕事です。」とおっしゃっていました。
【獣医師の講師の方より】
私語もなく、一生懸命話を聞く姿は、知識欲のかたまりに見えました。
君たちの前には、過ぎ去ってしまった道を含め、たくさんの道があります。その道には、たくさんの人たちが様々な事をしています。人との出会いが人生を大きく左右します。
じっくりと見つめ、一回しかない人生を楽しむ努力をしましょう。 |
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<3> 保育士の講話
講師の方は、「子どもが好き」で、この仕事に就かれました。
保育士になろうと思った理由や、仕事をしていて一番嬉しかったことやつらかったこと、やりがい、保育士になるために努力すること(どんな勉強が必要か)についてわかりやすく教えてくださいました。
【保育士の講師の方より】
子どもたちは、様々な職種の仕事のことや、その仕事をされている人の思いや願い、生き方を直接聞くことができ、とてもよい経験で、意義のある授業であったと思います。
話をさせてもらう私も、自分の仕事について振り返ることができ、未来ある子どもたちに希望や期待を持ってもらえる機会を与えてもらったことは、よい経験になりました。
どんな仕事でもこれでOKということはなく、努力することは必要です。つらいこともありますが、保育士の仕事は、子どもたちからパワー(元気と笑顔)をもらい、楽しい毎日です。いつの日か一緒に仕事が出来る日を楽しみにしています。
広い視野で興味・関心を持ち、いろいろなことに挑戦することが、将来どんな仕事についても役に立つのではないかと思います。心身ともに健康であってほしいです! |
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<4>パティシエの講話
講師の方は、元はサラリーマンで、独立されてから18年になるそうです。「食べることが好き」ということから、また、山羊の乳が使われたヨーロッパのケーキではなく、「日本人の味覚に合うケーキを作ろう」という思いが、現在の職業につながっているそうです。
講師の方は、働くという基本は「整理、整とん、清潔(そうじ)」で、それらは挨拶や感謝にもつながると考えておられます。お店でも毎日、「準備をして元通りにして終わる。窓をピカピカに。道具の置く場所を一定に。」を心がけておられます。
そして、最後に「何のために働くか…ですが、〈何のために〉は〈人との出会い〉のためです。なぜなら、人はひとりでは生きていけず、支え合って生きているからです。」とおっしゃっていました。
【パティシエの講師の方より】
私の4つの誓いは、1.真実、2.公平、3.友情、4.人や世間の役に立つ です。
小・中学生が勉強していることは、社会へのルールを学んでいることだということを伝えたいです。 |
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<5>看護師・助産師の講話
講師の方は、仕事をする中で、実際に現場に立ったときの難しさや、命と隣り合わせであることのつらさ、患者さんの話をしっかり聞くことの大切さについてなどのお話をしてくださいました。
不安が大きい患者さんに寄りそう看護のこころと看護の実態。そして、患者さんの回復で得られる看護師としての喜びややりがいについても話をしてくださいました。
また、助産に立ち会える助産師の幸せな仕事を紹介しながら、命の誕生のすばらしさ、命の大切さを伝えてくださいました。
【看護師・助産師の講師の方より】
初めて参加させていただいて、良い経験になりました。
各種、職業人の仕事や生き方を学ぶことは、とても有意義で生きた授業だと感じました。ありがとうございました。
いろいろな体験をして、夢を抱いて生きていってください。 |
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<6> 救命救急士の講話
講師の方は、ご自身の体験から消防士になりたいと思われました。消防士になった後、実際の現場で生命に関わる状況に遭遇したときに救命することが出来ず、家族が病院で泣き崩れている姿を見て、自分の知識と技術、ならびに少しでも救命率を向上させたいと思われ、救命救急士を目指されたそうです。
その他、勤務時間や仕事の内容、救命救急士になる方法(資格の取り方)など、教えてくださいました。
【救命救急士の講師の方より】
児童たちは皆、熱心に話を聞いており、自分たちの将来の仕事について真剣に考えている様子でした。
小学校の高学年から、様々な職種の人と接し、その職について知ることで、将来どのような職業につきたいのか、明確なイメージを持つことが出来ると思います。少しでも救命救急士という仕事について知ってもらうことができ、非常に良かったと思います。
将来、どのような職業を選ぶとしても、その職業の表面的なイメージだけで選ぶことなく、今回のような職業人と接した経験を役立ててほしいと思います。 |
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<7> 農家の講話
講師の方は、「農業者から見た食育」を中心に「いただきます」「一日3食(特に朝食の重要性)」の意味を考えながら、食育の大切さについてお話してくださいました。
お米は人の手と時間をかけて収穫されています。そのお米作りの工程や専業農家と兼業農家のこと、農家の苦労(天候に大きく左右されること)、地産地消についても説明してくださいました。
【農家の講師の方より】
最後まで熱心に受講していただき、感謝しております。他の講師の方のお話も聞けたらよかったと思います。
何でも良いので、自分の好きな事(目標)をもって、明るく、元気に活動してほしいと思っています。 |
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<8>テキスタルデザイナーの講話
講師の方は、地場産業である麻織物や滋賀の繊維産地のこと、また、日本製や地域のものづくりを守り伝えるために活動している今の思いなどをお話してくださいました。そして、できるだけ音楽・芸術など多くの本物に触れることや、きれいな日本語で自分の思いをきちんと表現できることが大切だと伝えてくださいました。
講師の方は、「日本人であること、滋賀で仕事をすることに誇りを持ってほしいこと、夢をあきらめず思い続けること」を願っておられました。
【テキスタルデザイナーの講師の方より】
このような機会を与えられる6年生をうらやましく思いました。私にとっても、大変勉強になりました。
小学6年生の文集にかいた夢を思い出し、「今の活動を集約して、夢を10年後に達成していく」という強い思いを持ちました。
たくさんの物と出会い、人と出会い、いっぱい悩み誰かの役に立てる人間になってください。 |
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【大津市立仰木の里東小学校の生徒より
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- 大工さんの授業は、いろいろな木の種類や木の楽しさ、建築のことについて分かりました。体験もできたので楽しかったです。
- 獣医さんの本当の仕事、獣医さんのいろいろなことが分かってよかったです。動物の毛皮に触れられたのも良かったです。
- 保育士さんになりたいので勉強になりました。保育士さんの子どもに対する愛情がよく分かりました。手遊びが楽しかったです。
- パティシエの仕事がどれだけ大変か分かりました。整理整頓、清潔を大切にすることがわかりました。お菓子のことがいろいろわかってうれしく思いました。
- 助産師さんや看護師さんの大変さが分かりました。人形の赤ちゃんを持った時に、3sがこんなに重いことを知りました。
- 救命救急士の方の、人の役に立ちたいという気持が伝わってきて、命を救う事の大切さなどが分かりました。
- 農業のことがわかりました。お米は大切にしないといけないと思いました。食を大切にすることを心がけていきます。
- デザイナーになるためにはたくさん勉強しなければいけないのだと思いました。滋賀県では織物が有名だということを初めて知りました。
- 社会はきびしいということを感じ、仕事の難しさが分かりました。色々な仕事があって、どれも奥が深いのだと思いました。好きなことをするのがどんなに大切なことなのかがとてもよく分かりました。
- どんなお仕事でも大変な道のりがあるということがわかりました。将来仕事に就く時も一生懸命やりたいと思います。とても分かりやすかったし、とてもおもしろかったです。ありがとうございました。
- 夢をかなえるには時間がかかるけれど、あきらめずにがんばらないといけないと思いました。
- それぞれいろんな人がいろんな考えを持っているということを改めて感じました。いろんな仕事があってどれも奥が深いんだなと思いました。やりがいなども教えていただいたので、とても勉強になりました。
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【大津市立仰木の里東小学校の先生より】
- 仕事への熱意がいろんな場面で伝わってきました。子どもたちは好きな仕事に就きたいな、と感じると同時に、努力していく大切さも学ぶことができました。ありがとうございました。
- 子どもたちが自分の聞きたい人を選んでいるので、いつもより興味深く話を聞いている気がしました。実物をさわらせてもらえたのも良かったようです。
- 自分たちで選んで話を聞くことができたので、意欲的に聞けている子が多かったです。講師の方には2回お話をしていただくことになりましたが、そのおかげで少人数で聞けたので、自分に話してくださっているという意識で聞けたのはとてもよかったです。
- とてもいいお話で、聞いているこちらの方もすごくためになりました。
- 相手と向き合う姿勢や、家族の支え、感謝が大切であることを話してくださり、子どもたちは、これから「大切にすること」を学ぶことができました。ありがとうございました。
- 自分たちの生活の中で、見たことがあっても、生で話を聞く機会などがないので、今日は仕事内容についても詳しく聞けて良かったです。その中で、生き方についても語ってくださいました。
- 小学校卒業まで半年となったこの時期に、それぞれの職業で活躍されている方々からお話を伺うことができたことは、これからの自分の生き方を考えていく上で大変有効な学習であったと思います。ありがとうございました。
- 実物なども触らせてもらえて、その違いを肌で感じることができました。少人数だったので意欲的に話を聞くことができました。
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