講師の方は、県庁でお仕事されています。みんなの暮らしやすい町をつくるには、どうすればよいか考えておられます。 「みんなの暮らしやすい町の“みんな”って、誰のことでしょうか?」と講師の方が質問されました。「妊婦、お年寄り、サラリーマン、赤ちゃん、外国人」など、児童からいろんな答えがでました。そんな“みんな”が暮らしやすい町では、できるだけ便利で、みんなが困らないように、様々な工夫がされています。 ここで、講師の方からまた質問です。「駅に行って、一人で電車に乗れますか?」児童の何人もが「乗れる。」と答えました。では、車椅子に座っている人が一人で電車に乗れるようにする工夫はどのような事がされているでしょうか?以下が、講師の方の質問と、児童の回答です。 Q.車椅子に座っている人 A.エレベーター Q.目の見えない(見えにくい)人 A.点字 Q.耳の聞こえない(聞こえにくい)人 A. 電光掲示板 Q.外国人で日本語がわからない人 A. マーク また、駅以外の工夫についても、いくつか写真を出して教えていただきました。 「このように、道を作ったり、建物を建てたりする時、いろいろな人の事を考えて、みんなが使いやすいデザインにする事を『ユニバーサルデザイン』といいます。ユニバーサル=みんなのための デザイン=考える、計画する という意味です。ユニバーサルデザインとは、 みんなが簡単に みんなが安全に みんなが快適に気持ち良く 使う事ができるようにするものです。」と講師の方がおっしゃいました。 それから、「ユニバーサルデザインは建物だけではありません。『もの』や『道具』にも使われています。」と言われ、ものについてのユニバーサルデザインについてみんなで考えました。 講師の方は、牛乳とジュースの紙パックをだされて、「目を閉じて、どちらが牛乳でどちらがジュースかわかりますか?」とたずねられました。買い物に行って、目が見えにくかったら、どうやって欲しいものが買えるでしょうか?児童から、「におう、味をみる、パックに書いてある。」と答えがでました。正しい答えは、紙パックのあたまにへこみがあるのが牛乳パックだという事だそうです。 そこで、みんなで、「もの」や「道具」について考えてみました。話し合いのポイントは、
それぞれのグループに、ペットボトル、まないた、はさみ、チャイム、エアコンのリモコン、ホッチキス、マグネット、押しピン、ものさしが配られ、それぞれについて話し合いました。チャイムは鳴らすとピカピカ光ります。押しピンは、ゴムの輪がついています。どこが工夫されているか、話し合いが終わったら、それぞれのグループが発表しました。 「大切な事は、自分のまわりにいろいろな人がいる事、いろいろな人のことを考えてみる事、そして、みんながユニバーサルデザインの事を知っているという事です。」と講師の方がまとめられました。 |
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【守山市立速野小学校の児童より 】
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【守山市立速野小学校の先生より】ユニバーサルデザインについて、後半は考える活動を取り入れながら、分かりやすく説明してくださいました。とても分かりやすい授業でした。ありがとうございました。 |
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【滋賀県健康福祉部健康福祉政策課の方より】 大変熱心に話を聞いてくれて良かったです。 これからも、身の回りのユニバーサルデザインを探してみてください。そして、もっともっとユニバーサルデザインが進むようにどうすればいいか考えてみてください。。 |