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「地域の力を学校へ」推進事業 平成22年度 学校支援の実践例

掲載日:2010年11月18日
連携授業のようす

テーマ

「社会見学」

学校・園名

長浜市立古保利小学校4年生

講師

滋賀県立陶芸の森/
世界にひとつの宝物づくり実行委員会

日付

平成22年10月20日

教科等

社会

授業

連携授業のようす

 まず、たぬき博士による、信楽の歴史、陶器、たぬきについてのお話がありました。「信楽と聞いて、まず頭に浮かぶのはたぬきだと思います。」と話しはじめられ、まず信楽の歴史、産業についてお話していただきました。たぬきの焼き物は、信楽に、人口の6倍以上あるそうです。「どうして信楽で焼き物が作られるようになったのでしょうか?それは、昔、信楽は琵琶湖の底だったために粘土があったことと、燃料になる松の木があったからです。」とたぬき博士がお話されました。また、誰がたぬきを作り始めたのかという事や、紫香楽の宮についてなどのお話をしていただきました。また、信楽は有名なお茶の産地である事も教えていただきました。

 信楽についての学習をした後は、実際に園内で窯の見学をさせていただきました。3種類の窯があって、遺跡のなかで発見された窯を再現したものや、登り窯、穴窯をみせていただき、それぞれについて説明していただきました。「この窯ならつぼ100個以上はいります。」「必要なまきは250束、4日間燃やし続けます。」と、陶芸の森の職員の方が詳しく説明してくださり、みんな熱心にメモをとっていました。

 その後は、園内にある作品を見た後、陶芸館での特別展覧会をみんなで見学しました。展覧会を見る前も、学芸員の方が、どこを注意して見学したらよいかという事を教えてくださいました。

 お昼を食べたら、最後はたぬき作りです。タイトルは、「願いを込めたタヌキをつくろう!」で、世界に1個しかない自分だけのたぬきを作ります。信楽のたぬきの縁起についても教えていただきました。

 まず、地元の陶芸家の方による、作り方のデモンストレーションがありました。板状にした粘土を、新聞を軸にした周りに巻きつけて、胴体を作ります。それから頭、手やしっぽを作って、最後は自分の好きなものをつけていきます。今回は、サンタクロースのかっこうをした見本のたぬきができあがりました。

 ひととおり、色つけまで見終わったら、児童も実際に作ってみます。粘土の板を手でたたいてのばして、新聞に巻いたら、丸い球のようになりました。ここから、自分の形を作っていきます。最初はとまどっていた児童も、だんだん自分のイメージができてきたのか、途中からそれぞれ自分の作品に熱中して作っていたようでした。自分の好きなものをたぬきに持たせたり、くっつけたりして、野球のボールやバット、かぶと虫、中にはフランクフルトをたぬきに持たせている児童もいました。

 色をつけて、それぞれ自分のたぬきと写真をとったら、乾燥用の棚において、片づけしておわりです。焼き上がりが楽しみだと児童は口々に言っていました。

感想

児童の感想 【長浜市立古保利小学校の児童より】

  • 今までは、信楽のイメージというと、たぬきだけでしたが、信楽は陶器とお茶とたぬきの町ということがわかりました。
  • たぬき作りは楽しかったですが、最初の型作りが一番むずかしかったです。
  • たぬき作りもたぬき博士からたぬきのことを教えてもらい上手に野球たぬきができました。ありがとうございました。
  • たぬき博士から話を聞いて、信楽の歴史が分かりました。
  • たぬきが上手にできてうれしかったです。
  • 自分の作った海賊たぬきが焼き上がるのが楽しみです。
  • また信楽へ行ってたぬきを作りたいです。

学校・園の感想 【長浜市立古保利小学校の先生より】

 下見の時、たぬき作りのプレゼンを資料としていただいておいたので、事前に「世界に一つだけのたぬき」のイメージを持って当日は、のぞむことができました。そのため、たぬき作りを自分のイメージで意欲的に取り組むことができました。

講師の感想 【滋賀県立陶芸の森/世界にひとつの宝物づくり実行委員会の方より】 

 授業に慣れた方たちが協力してくださったおかげで、スムーズに運営ができました。また、学校のほうでも信楽のたぬきについての事前授業を行ってくださっており、十分な導入ができていてよかったと思います。

児童たちへメッセージ

 信楽や焼き物について少しでも理解を深めてもらえ、親しみを持ってもらえたなら嬉しいです。次は、町内の散策にも挑戦してみてください。

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