「地球温暖化とはなにか?」という事を、講師の方が説明してくださいました。地球のまわりに二酸化炭素等の厚い層(例えるなら布団の様なもの)があって、地球が熱くなってしまっている状態だと教えていただきました。地球温暖化で困ることは、地球の平均気温が高くなって氷河が減少する、海水面の上昇、伝染病の拡大、農業・漁業への影響、異常気象の増加などがあげられるそうです。その説明のために、実際にヒマラヤの氷河がだんだん溶けて川のようになっていく写真や、島に海水が浸水していく様子を見せていただきました。 このように、二酸化炭素が地球温暖化に大きく関係している事がわかったところで、身近な二酸化炭素について考えてみました。普段の暮らしのなかで、二酸化炭素がでているものは、石油ストーブ、ガスコンロなどがあげられました。火が燃える時に二酸化炭素がでるのですが、電気を作る時にも二酸化炭素がでています。電気を作る方法には、火力、原子力、水力、風力、太陽光、潮力、地熱発電がありますが、普段家で使っている電力は、火力発電が半分以上です。火力発電は、重油や石炭などを燃やしているので、二酸化炭素がでている事を講師の方が説明してくださいました。 「では、二酸化炭素をださない発電が、地球温暖化を防ぐには役立つのではないでしょうか?」と講師の方がおっしゃって、みんなで、地球に優しく火を使わない発電について実験する事にしました。 まず、炭を使って電池をつくる実験です。各グループに、炭、銅線、アルミホイル、食塩水でしめらせたキッチンペーパーが配られました。炭に銅線を巻いて、キッチンペーパー、アルミホイルを巻いたら、電球につないでみます。電気がつきました!炭を使って、発電する事に成功しました。 次に、発電機が入った風車をうちわでまわしてみました。風を送る角度が難しそうでしたが、児童たちは一生懸命あおいでいました。これも、風の力で電気がつきました。火を使わずに電気をつくる事に、また成功しました。 その後、太陽電池について説明していただきました。太陽光発電の仕組みを、模型を使ってわかりやすく説明していただきました。太陽の力でも、発電ができるそうです。 そして、本当の太陽の光で確認することとなり、講師の方が持ってきた太陽光パネルに電球をつないで、カバーをはずし太陽の光をあてると、電球が光りました。太陽光パネルにカバーをすると電球の光が消えるので、太陽の光でも発電する事がわかりました。 最後に、講師の方が、「テレビを1時間つけたらペットボトル何本分の二酸化炭素がたまるでしょうか?」と質問されました。答えは、14本分です。毎日それをペットボトルにためていったら、部屋がペットボトルでいっぱいになってしまいます。「できたら、エネルギーを使わない、無駄をしない生活をしましょう。」と講師の方がおっしゃいました。 |
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【大津市立坂本小学校の児童より】
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【大津市立坂本小学校の先生より】人数が多く、他人が実験している時や説明を聞いている時にざわざわしていたのが残念ですが、子ども達にとって興味深い内容だったので、多くの子が楽しんで実験等に参加していました。 |
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【株式会社カネカ 滋賀工場の方より】今回は、90名以上の児童を対象に一度に授業を行うこととなり、体験実験の時、担当になっていない児童が時間を持てあますのではとの心配がありましたが、みんなが興味を持って、楽しく授業をすすめる事ができました。 これをきっかけに、地球温暖化の問題を身近に感じて何かを実践してほしいです。 |