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「地域の力を学校へ」推進事業 平成22年度 学校支援の実践例

掲載日:2010年12月9日
連携授業のようす

テーマ

「環境学習」

学校・園名

大津市立下阪本小学校5年生

講師

株式会社カネカ

日付

平成22年11月5日

教科等

総合的な学習の時間

授業

連携授業のようす

 株式会社カネカ滋賀工場は、工場のある近隣地域で学校支援をされています。授業の内容は以下のとおりです。

 まずは、地球温暖化によって起こることについて考えました。気温が高くなることで、北極の氷が溶け、海水面が上がることや、熱帯地方に生息する伝染病を媒介する蚊が、今まで見られなかった地域でも見られたりするなど、温暖化は環境にさまざまな影響を及ぼしています。
 地球が温かくなっている原因は、二酸化炭素の増加にあります。二酸化炭素は、石油や木材などモノを燃やした時に出ます。モノを燃やすことに関係がなさそうなテレビなどの電気も、火力発電が関係しているため、二酸化炭素を増やしています。これらのことを実験しながら確認しました。

【行った実験】

  1. 炭を使って、発電!
     炭(備長炭)、導線、塩水、キッチンペーパー、アルミホイルを材料にし、接続等をすることによって、乾電池のように発電し、プロペラが回りました。

  2. 風の力で、発電!
     うちわであおいで、プロペラを回すと発電し、光がつきます。一生懸命うちわであおいで何とか数秒間、光がつきました。

  3. 火力発電所の仕組みを知る。
     発電所からそれぞれの家庭に電気が送られてくる仕組みを、模型を使って確認しました。火力による蒸気の圧力で、電気がつく様子を見ました。

  4. 太陽電池の仕組みを知る。
      太陽電池のパネルとランプを導線でつなぎ、パネルに太陽の光を当てるとランプが光りました。自然をそのまま利用して二酸化炭素も出さず、電気を起こせるという太陽電池の仕組みを、模型を使って確認しました。

 「私たちは、現在、多量の資源やエネルギーを使い、電気を使うことでも、二酸化炭素を出しています。二酸化炭素を増やさないように、まず、今、自分たちに出来ることから始めることが大切です。意識すれば身近でみんなにもすぐ出来ることが、たくさんあります。例えば、毎日テレビの利用を1時間減らしたら、2リットルのペットボトル約14本分の二酸化炭素を減らすことが出来ます。」と講師の方はまとめられました。

感想

生徒の感想 【大津市立下阪本小学校の児童より 】

  • 温暖化がどうして起きるか、二酸化炭素がどうして出るかがよく分かりました。実験も楽しかったし、模型も面白かったです。
  • ソーラー発電などのことがよく分かってよかったです。またこういう機会があれば良いと思います。
  • カネカの方々に来てもらって、身近な地球温暖化防止方法などを教えてもらいました。楽しかったです。
  • 今日の授業はとても楽しかったです。炭で電気を起こせることにおどろきました。ありがとうございました。 
  • 地球温暖化についていろいろ教えて下さってありがとうございました。家で無駄な電気をつけたりするのは止めるように気をつけたいです。                  
  • 地球温暖化の影響で、北極の氷がとけていることがよく分かりました。
  • これからは電気をあまり使わないで、早く寝た方が良いと思いました。
  • 炭と塩水でぬれたキッチンペーパーとアルミホイルで電気が起きたのでびっくりしました。
  • 地球をこれ以上暖めないために、今日学習したことを生かしたいと思いました。

学校・園の感想 【大津市立下阪本小学校の先生より】

 太陽電池、炭電池、風力電池について実験を通した学習ができ、子ども達もとても意欲的に取り組むことができました。大きな実験のセットなども持ってきて頂き、興味も広がったと思います。また、教師以外の方からお話を聞くという経験もとても有意義でした。   

講師の感想 【株式会社カネカの方より】

 活発な発言も多くあり、楽しく授業を実施できました。氷河が減っている写真に驚きの声をあげたり、太陽光発電の模型の動きを、児童が興味深く見たりしていたのが印象に残っています。

児童たちへのメッセージ

 この授業で印象に残ったことを忘れないでください。

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