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「地域の力を学校へ」推進事業 平成22年度 学校支援の実践例

掲載日:2010年12月22日
連携授業のようす

テーマ

「交通安全教室」

学校・園名

大津市立和邇小学校全校児童

講師

社団法人 日本自動車連盟 滋賀支部

日付

平成22年11月10日

教科等

特別活動(学校行事)

授業

連携授業のようす

 全校児童を対象に、低学年、中学年、高学年と分かれて「交通安全教室」について3回の授業をしていただきました。自動車や、自転車の特性を知り、児童の交通安全についての関心を高め、「自分の命は自分で守る」態度を養うことが、授業のねらいです。
 主な授業内容は次のとおりです。

 まずはじめに、講師の方から、「今日の授業はみんなの命を守るための学習です。」とお話がありました。そして、マスコットのチャーリー君を使った、飛び出しの実験をしていただきました。運転手が危ないと思って急にブレーキを踏んでも間に合わないことがあることを、教えていただきました。「道路では、急に飛び出すことはたいへん危険なので、飛び出さないようにしましょう。」と話されました。

 次に、自転車での制動実験です。3人の代表児童が体験をしてもらい、みんなで見学をしました。自転車で走行中に、信号が赤になってからブレーキをかけましたが、赤信号に気づいてから自転車が止まるまで、約5m進んでしまうことがわかりました。人は目で見て考えて、ブレーキをかけるまでに、時間がかかってしまうことを教えていただきました。

 そして、次に自動車の実験です。時速40qで走行中に信号が赤になってから、運転手がブレーキを踏んでから、自動車がとまるまで、どれだけの距離を進んでしまうかを各クラスで相談して考えました。実際に自動車が進んだ距離は…16m〜19mでした。
 「運転手が信号が赤になったと判断してからブレーキを踏むまで1秒かかります。時速40qで走る自動車は、1秒間で約11m進みます。その後止まるまで約10m進みます。」と、講師の方が説明してくださいました。スピードが出れば出るほど、止まるまでの距離も長くなることについても確認しました。
 また、講師の方は、「自分の命を守るために、道を横断するときは、自動車はすぐにやってくるので通過してから渡るようにしましょう。」と話してくださいました。

 最後に、代表の児童に棒をつかむ実験にチャレンジしてもらいました。講師の方が、棒を上から手を離して落としたら、代表の児童がつかむという実験です。集中しているときは、うまくつかむことができましたが、講師の方が児童に話しかけられた時に、棒を落とすと、児童はうまく棒をつかむことができませんでした。この実験を通して、「考えごと、お話をしていると集中力は下がる」ということを、教えていただきました。自転車に乗っている時や、家族の人と自動車に乗っている時など、考えごとや、お話をしているとたいへん危険なこと、そして、町を走っている、自動車等の運転手も、そういった状況も考えられることなどについても講師の方が、話してくださいました。

 

感想

生徒の感想 【大津市立和邇小学校の児童より 】

 【低学年】

  • ブレーキをかけても車はすぐに止まれないんだなと思いました。
  • 自転車に乗っているときは、気をつけないといけないことが分かりました。
  • 今まで車が、遠くに走ってるからだいじょうぶと思っていたけれど、くわしく教えてくれてありがとうございました。

 【中学年】

  • 自転車に乗って、前が赤信号になっても、5mぐらいで止まっていました。人間は気づくのがおそいということが分かりました。
  • 車がこんなにこわいとは、はじめて感じました。
  • 私はお母さんに「飛び出さないでね」と小さいころから言われていたので、飛び出しはあぶないということがよく分かりました。

 【高学年】

  • 車は急に止まれないんだということが分かりました。お家の人が、「気をつけてね」という意味がよく分かりました。
  • 自分はあまり交通安全について考えていなかったのですが、交通安全教室で学習して以来、「車は、ブレーキをかけてもけっこう進むんだな」と思い、交通安全について気にかけるようになりました。ありがとうございました。
  • 車は急に止まれないことを知りました。私は信号のないところで車が遠いと、「渡れる」って思ってよく道を渡ってました。でも、今日、「もうやめよう」と思いました。

学校・園の感想 【大津市立和邇小学校の先生より】

  私達にはできない、専門的なことをしていただき、とても理解しやすかったです。子どもとの対応も上手にしていただきよかったです。

講師の感想 【 社団法人 日本自動車連盟 滋賀支部の方より】

 事前の下見にも快く応じて頂き、また当日の準備にもご配慮頂いたおかげで、スムーズに実施する事ができました。学年があがるにつれて、児童は熱心に聴いていただきました。内容に対する理解度も高く、積極性がありました。
 授業終了後の校長先生方との懇談では色々なアイデアをご提供頂きました。今後の参考にさせていただきます。

児童たちへのメッセージ

 自転車を運転する時は、交通ルールを守りましょう。自転車の通行量の多い通学路ではクルマに気を付けて事故に遭わないように行動しましょう。

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