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「地域の力を学校へ」推進事業 平成22年度 学校支援の実践例

掲載日:2011年2月23日
連携授業のようす

テーマ

「生き方を学ぶ・会社について学ぶ・
ロボットについて学ぶ」

学校・園名

東近江市立玉緒小学校5年生

講師

株式会社 村田製作所

日付

平成23年2月4日

教科等

理科・社会・総合的な学習の時間

授業

連携授業のようす

 前半は、会社で作っているコンデンサという製品がテレビやパソコンの中にたくさん入っていることと、「ムラタセイサク君」といとこの「ムラタセイコちゃん」のからだの構造などについて、スライドを使ってわかりやすく説明されました。
 「ムラタセイサク君」達は電子部品の機能や役割を紹介するために生まれたそうです。

 また、開発途中の苦心している様子や楽しく仕事をしている様子を撮ったビデオ映像を流しながら解説され、子ども達は熱心に聞いていました。
 「開発に失敗はつきものです。最後まであきらめないことが大切です。」とおっしゃられました。

 後半は、「ムラタセイサク君」を実際に走らせながら、機能を説明されました。子ども達は「おーっ」という声を上げて興味深そうに見入っていました。

 最後に質問コーナーがあり、子ども達からは「セイサク君とセイコちゃんはどのくらいの重さですか。」「セイサク君とセイコちゃんは何台ありますか。」などの質問が出ました。ちなみに答えは、次の通りです。

 「ムラタセイサク君」
  重さ=5s・台数=15台
 「ムラタセイコちゃん」
  重さ=6s・台数=6台

 まとめのお話として、講師の方が「勉強は大事です。一番大事なのは『作るぞ』という強い気持ちです。」「仕事をする上で、人と話をすることや、チームワークが大切です。」とおっしゃられました。

感想

児童の感想 【東近江市立玉緒小学校の児童より 】

  • セイサク君とセイコちゃんがすごく面白く、興味が持てました。授業はとてもわかりやすかったです。
  • 電気製品の仕組みがわかり、とても楽しかったです。
  • セイサク君を作った時の思いなどがわかりました。あきらめず頑張ろうと思いました。
  • ロボットを作るまでの苦労などを知ることができて良かったです。
  • ロボットには色々な部品が使われているんだなと思いました。
  • ロボットが動いてすごかったです。技術者はすごいと思いました。

学校・園の感想 【東近江市立玉緒小学校の先生より】

 開発途中の失敗談を映像を交えてお話くださったおかげで、「大人6人の力を合わせても失敗する。だから小学生のみんなはもっともっと失敗をしていいんだ。失敗を次に活かせばいいんだ。」という言葉が実感として伝わりました。
 常々「失敗を活かそう。」と声をかけていますが、子ども達は、失敗したり恥ずかしい思いをするのがいやで、いろんなことに挑戦しにくくなっています。今回話してくださったおかげで、「よしやってみよう。」という雰囲気が出てきました。
 また、本物を見るというのは、こんなにも子ども達をひき付けるのかと感動しました。普段姿勢が崩れたり、話をよく聞けない子がいたり、教室に入りにくい子もいます。しかし、今回の授業は本当に真剣に話を聞いていて、驚きました。
 今後も、ぜひ活用したいと思います。

講師の感想 【株式会社 村田製作所の方より】 

 講義中はビデオを熱心に見てもらうなど、集中して話を聞いてもらえました。教室前のスペースでの実施でしたが、生徒さんとの距離が近くて身近に感じてもらえたかと思います。
 「どうしてセイサク君・セイコちゃんは倒れないんだろう?」
 こうした気持ちをきっかけに、色々なことに興味や好奇心が生まれれば幸いです。

児童たちへメッセージ

 ロボットの開発途中は、大人が何人も集まって作っても失敗の連続でした。でもあきらめずに作ったセイサク君が、みんなに興味を持ってもらって、開発して本当に良かったと思います。失敗は恥ずかしくありません。みなさんも、クラブ活動や勉強などで失敗することもあるでしょう。でもあきらめないで、いろんなことにチャレンジしてほしいと思います。そして、みなさんの中から一人でもエンジニアが誕生してくれたら、うれしいです。

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