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「地域の力を学校へ」推進事業 平成22年度 学校支援の実践例

掲載日:2011年2月23日
連携授業のようす

テーマ

「ムラタセイサク君の開発について」

学校・園名

滋賀県立甲南高等学校1年生

講師

株式会社 村田製作所

日付

平成23年2月4日

教科等

産業社会と人間

授業

連携授業のようす

 最初に、スライドを使って「ムラタセイサク君」の開発としくみ、その活用について詳しくお話をされました。

《1.会社の主力製品の構造と製造工程について》

 講師の方の会社では、製品を作る機械も自社で作られているそうです。そうすることで、余分な機能が付いていなくて必要な機能だけが付いたものを手頃な価格で使うことができ、ブラックボックス化する(作り方が外部に全くわからないようにする)ことにより世界規模の価格破壊の競争に打ち勝つことができるのだと話されました。

《2.「ムラタセイサク君」の開発経緯と背景》

 フロンティア制度(会社の仕事とは直接関係のない開発をしても良いという制度)があったからこそ「ムラタセイサク君」の開発を手がけられたこと、会社の先端技術を搭載してイメージキャラクターとして広告塔にしようというねらいで作られたこと、開発目標などについて話してくださいました。

《3.「ムラタセイサク君」の構造》

 止まっている時と動いている時のバランスの取り方の違いと、そのしくみを教えてくださいました。

 次に、ビデオ映像を使って「ムラタセイサク君」の開発途上の仕事の様子と、エレクトロニクスショー出品までの道のり、広告塔としての活躍(テレビや雑誌の取材等)、CM活用について解説されました。講師の方は「試行錯誤を重ねながら、楽しそうに仕事をしているのを見てほしいです。」とおっしゃいました。

 実演では、「ムラタセイサク君」と「ムラタセイコちゃん」を走らせて、無線でパソコンとつながっているマジックスティックのモード機能等を説明されました。「ムラタセイサク君」がスティックの指示で細いレールの上を前後に動いたり首を振ったり、「ムラタセイコちゃん」が一輪車を乗りこなしたりするのを、生徒達は身を乗り出して観察していました。

 最後に講師の方は、「将来、製造業に携わる人がいたら、ぜひ楽しんで仕事をしてもらいたいと思います」とおっしゃいました。

感想

生徒の感想 【滋賀県立甲南高等学校の生徒より 】

  • 物作りの重要性が改めてわかる学習でした。自分も作ることが好きなので、とても楽しい授業でした。
  • ロボットは主に人間を基本として作っているのだということがわかりました。
    ロボットを完成するのに微調整ばかり行って、大変努力がいるものだとわかりました。
  • 実物がどういう構造になっているのか見ることができたので、より興味を持てました。
  • 仕事で自分のチャレンジしたいことができるのは、すごくいいことだと思いました。
  • 物作りの大変さや楽しさを知ることができました。
  • 物理がたくさん使われていて、楽しかったです。
  • 滋賀県にこんな高度な技術があり、作られているとは知りませんでした。
  • 日本の技術のすごさがわかりました。
  • どうして倒れないのか、どうやってバランスを保っているのかなどの説明がわかりやすかったです。
    ロボットが動いているのを近くで見て、感動しました。
  • ロボットを作ることは夢のようなことだと思っていたので、実際にそれを見ることができて良かったです。
    自分も作ってみたいと思いました。
  • 今まであまり理科は好きではなかったけれど、今回の授業を受けてみて、少しは好きになりました。
  • ロボットが動いているのを見るだけなら簡単だと思ってしまうけれど、作っている映像を見たらすごく大変だと思いました。

学校・園の感想 【滋賀県立甲南高等学校の先生より】

 ムラタセイサク君、セイコちゃんを操作することができれば良かったと思います。 本校の生徒の状況をもう少し説明しておいたほうが良かったです。

講師の感想 【株式会社 村田製作所の方より】

 今回で3回目の訪問で、事前の打ち合わせを行わなくとも会場や進行などの段取りが把握できており、スムーズに授業が行えました。

生徒たちへのメッセージ

 ロボット開発は電気・機械といった専門技術はもちろんですが、それを形に仕上げるデザイン・造形やPRロボットとして活用するための宣伝広告といったプロモーションも必要となり、様々なスキルを持った人達と協働します。自分の得意分野を活かして誇りの持てる職業を見つけてほしいと思います。

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