最初に、スライドを使って「ムラタセイサク君」の開発としくみ、その活用について詳しくお話をされました。 《1.会社の主力製品の構造と製造工程について》 講師の方の会社では、製品を作る機械も自社で作られているそうです。そうすることで、余分な機能が付いていなくて必要な機能だけが付いたものを手頃な価格で使うことができ、ブラックボックス化する(作り方が外部に全くわからないようにする)ことにより世界規模の価格破壊の競争に打ち勝つことができるのだと話されました。 《2.「ムラタセイサク君」の開発経緯と背景》 フロンティア制度(会社の仕事とは直接関係のない開発をしても良いという制度)があったからこそ「ムラタセイサク君」の開発を手がけられたこと、会社の先端技術を搭載してイメージキャラクターとして広告塔にしようというねらいで作られたこと、開発目標などについて話してくださいました。 《3.「ムラタセイサク君」の構造》 止まっている時と動いている時のバランスの取り方の違いと、そのしくみを教えてくださいました。 次に、ビデオ映像を使って「ムラタセイサク君」の開発途上の仕事の様子と、エレクトロニクスショー出品までの道のり、広告塔としての活躍(テレビや雑誌の取材等)、CM活用について解説されました。講師の方は「試行錯誤を重ねながら、楽しそうに仕事をしているのを見てほしいです。」とおっしゃいました。 実演では、「ムラタセイサク君」と「ムラタセイコちゃん」を走らせて、無線でパソコンとつながっているマジックスティックのモード機能等を説明されました。「ムラタセイサク君」がスティックの指示で細いレールの上を前後に動いたり首を振ったり、「ムラタセイコちゃん」が一輪車を乗りこなしたりするのを、生徒達は身を乗り出して観察していました。 最後に講師の方は、「将来、製造業に携わる人がいたら、ぜひ楽しんで仕事をしてもらいたいと思います」とおっしゃいました。 |
|
【滋賀県立甲南高等学校の生徒より 】
|
|
【滋賀県立甲南高等学校の先生より】ムラタセイサク君、セイコちゃんを操作することができれば良かったと思います。 本校の生徒の状況をもう少し説明しておいたほうが良かったです。 |
|
【株式会社 村田製作所の方より】今回で3回目の訪問で、事前の打ち合わせを行わなくとも会場や進行などの段取りが把握できており、スムーズに授業が行えました。 ロボット開発は電気・機械といった専門技術はもちろんですが、それを形に仕上げるデザイン・造形やPRロボットとして活用するための宣伝広告といったプロモーションも必要となり、様々なスキルを持った人達と協働します。自分の得意分野を活かして誇りの持てる職業を見つけてほしいと思います。 |