掲載日:2007年8月27日
取組名称: 甲賀市土山小学校 ノーテレビ・ノーテレビゲームタイムの取り組み
実施団体: 甲賀市土山小学校PTA
取組内容:
《 取り組むにあたっての理由 》
平成18年6月に生活リズムの点検を実施し、学校保健委員会において結果及び実態を報告したところ、テレビ・テレビゲームについて保護者を中心に話が出ました。
- テレビがついたままで食事をしているので、おはしがすすまない
- 外遊びにまでゲ-ムをもって行く(低学年)
- 高学年になるほどテレビ視聴時間やテレビゲームの時間が増え、生活リズムの乱れにもつながっているのではないか
これを受けて、PTAの保体部で何か取り組みをと考えたところ、「ノーテレビ・ノーテレビゲームタイム」を実施することになりました。
《 実施内容 》
○対象:全学年
○実施期間:10月の1ケ月間
毎週火曜日の18:00~21:00まで (原則なので、家庭の事情によって日を変えても可)
実施カレンダーを配布して、各家庭で1ヶ月間チェックしてもらい、実施状況を把握
○ねらい:
・家族が揃う夕方や食事の時間を家族の大切なコミュニケーションの場にしてもらう
・テレビやテレビゲームのあり方について、家族で考えてもらう機会にしてもらう
・生活リズムの改善につながってほしい(おそ寝の改善)
○保護者宛の「ノーテレビ・ノーテレビゲームタイム」実施についてのお願い(平成18年9月29日)
○「ノーテレビ・ノーテレビゲームタイム」の時間帯に、テレビに貼るための用紙(B4色上質紙)
○「ノーテレビ・ノーテレビゲームタイム」実施カレンダー(取り組んだ日は、カレンダーに色を塗ります。)
実施報告1:
《 実施してみて 》
・実施カレンダーの回収率79.5%
・週に1回以上「ノーテレビ・ノーテレビゲームタイム」を実施した家庭は82.6%
〈子どもたちの感想より〉
- テレビを見たかったけど、我慢したら宿題の時間が増えて、寝る時間も早<なってよかったです。(5年)
- いままでテレビを見ていた時間に自分がやりたいことができました。またしてみたい。(6年)
- 火曜日はテレビを見たらだめだったからつらかった。だけど読書が出来てよかったです。(2年)
〈おうちの方の感想より〉
- ノーテレビデーと聞いて私が一番に出来ないと思いました。いざ実行してみると最初はテレビがついていなくてさみしかったけれど、家族の会話も増え、何よりチャンネルあらそいのけんかがなくなってよかったと思います。兄妹どうしの会話も増え、よく二人で遊んでいました。月に2~3回でもいいので実行できたらいなぁと思いました。(5年 保護者)
- 普段からあまりゲームをするわけではないですが、テレビをみることは毎日で、消して食事をするという事がなく、今回テレビを消して食事をしてみると、みんなでいろんな話ができ楽しく過ごせました。また、就寝時間も早く十分すいみんをとる事ができたと思います。(4年 保護者)
- ノーテレビデーは私の小学生の頃もあり、とてもなつかしいです。家族の会話がより一層多くなってよかったと思います。(4年 保護者)
《 成果 》
- おうちでの会話や兄弟間の遊びが増えただけではなく、早寝につながったり、勉強の時間をしっかり確保できたりと子どもたちの生活習慣の改善にもつながっているようです。
- 「ノーテレビをしなくても、家でのコミュニケーションはとれています」という感想や「家だけで決めても実行できないので、学校で決めてもらって良かったです」など各家庭によって様々な感想をいただきましたが、この『ノーテレビ・ノーテレビゲームタイム』の設定で、おうちでのテレビやテレビゲームの存り方について、考えていただけたのではないかと思います。
- 学校評価の保護者向けアンケートより、「前回ノーテレビ・ノーテレビゲームタイムを設けてくださった機会を、家庭で月1でもいいので取り入れたり、またテレビ番組も内容を把握してよいものを見せる、テレビを見るときは家族みんなで‥というのがよいのでは」という意見ももらっています。
- PTA保体部では1ケ月間の取り組みとして提案しましたが、「これからも週2~3回続けようと思います」「ゲームは時間を決めてさせます」など、ルールを決めて続けて取り組んでくださる家庭もあるようです。
このノーテレビタイムをテレビ禁止の日とだけ捉えるのではなく、家族のコミュニケーションやテレビメディアを考えるきっかけにしてもらえたらと思っています。
実施報告2:
PTA保体部だよりでの「ノーテレビ・ノーテレビゲームタイム」の実施報告(平成18年11月30日)