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2.課題

1)学校教育活動における課題

 まず基本的には学校教育の中で、集団活動や社会参加活動に対する意識を換起するための動機づけの必要があげられよう。

 前述したいくつかの例のように高く評価されるものもあるが、そうした活動の広がりを今後どう方向づけて行くのか、また、高校生の放課後や長期の休暇中における過ごし方等についても考えて行かねばならないし、スポーツや部活動などの集団生活に参加していない生徒に対してどう対応して行くのか等についてもその手だてを構じて行かねばならないであろう。

 さらに学校以外の施設を利用した集団宿泊訓練等を通じて活動のよさを体験して行くことなども必要であろうし、社会教育や生徒の社会参加活動に対する教職員の理解や関心を一層深めて行くことが大切であろう。

2)社会教育における課題

 地域における高校生の活動を活発化するためには地域の青年団体の現状や活動内容の変化について関係者の理解が得られるよう一層の啓蒙が必要であり、PTA(横断PTAも含めて)を母体としての育成活動や援助が必要であろう。

 また各市町村の社会教育関係団体や諸機関は、高校生に対する社会教育施策を充実し、地域における活動推進のための行事を創り出し、援助して行くこと、例えば高校総体をもり上げる活動を契機にして地域ぐるみで社会参加活動のきっかけづくりをすることや、家庭においては親が子どもに対して積極的に集団活動や社会参加を奨励することが大切であろう。

3)学校・社会・少年補導センターとの連携における課題

 今もあとを絶たない高校生の非行を「どうすればくい止めることができるか」について、より具体的に考えるとともに、関係諸機関との連携、緊密化を考慮して行かねばならないであろう。また、非行防止、環境浄化等についてもこうしたセンターの組織を一層強化して行く必要があろう。

 さらに、青少年の健全育成の推進のためには、横断PTAを含めた各種団体や組織がなお一層の連携を深めて、地域の住民運動としての盛り上がりを図らねばならない。

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