本文へジャンプ
2.図書館の機能

 県民にたいして資料(情報)を提供するために図書館はある。単なる座席の提供は図書館サービスではない。施設、運営の両面において、このことを徹底することが、図書館が県民のものとなる第一歩である。

 資料を提供する働きで、最も基本的なサービスは貸出しである。県民はまず貸出しサービスをのぞんでおり、図書館は貸出しによって県民のなかに入ることができ、これによって他のあらゆるサービスがきずかれる。貸出しには読書 案内とリクエスト・サービスが必ずふくまれる。

 県民の調査研究を援助し、日常生活や仕事に必要な情報を提供するレファレンス・サービスは今後ますますもとめられるであろう。特に当該市町村に関する情報の提供はレファレンス・サービスの中心である。県民の資料要求を拡大し、県民の学習意欲にこたえるため、図書館はさまざ まな行事や文化活動を積極的に実行する。

 このような図書館の機能がはたされることで注目すべきことは、図書館がで きることによって、読書し学ぶ人びとが増えることである。図書館がないか、あっても十分機能していない市町村において、図書館設置後の利用を推測してはならない。「何でも、どこでも、誰にでも」資料を提供する図書館、このような図書館があることによって、市町村民が変わり、町の表情が変わるのである。

| 目次へ |



△ ページのトップへ